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資料2-4 重篤副作用疾患別対応マニュアル 網膜・視路障害(案) (13 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html |
出典情報 | 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》 |
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3-1.副作用の判別基準
(1)概念
薬剤を使用後に眼底に出血、色素沈着、黄斑浮腫、黄斑部に網膜剥離な
どを生じる。視力障害を認めることがある。薬剤使用後に視力低下、変視
などの自覚症状がみられた場合には眼科検査を施行し、以下の主要所見の
有無を判断する。
(2)主要眼底所見
①黄斑浮腫、網膜剥離
一部の緑内障治療薬などの点眼、抗腫瘍薬・抗癌剤などの使用により黄
斑浮腫、黄斑部の漿液性網膜剥離を生じることがある。変化が軽度な場合、
眼底検査では検出できないこともある。診断には光干渉断層計検査が最も
鋭敏である。
②網膜剥離
プレドニゾロン、メチルプレゾニドロンなどの副腎皮質ステロイド薬の
全身投与により中心性漿液性脈絡網膜症に類似した網膜剥離を生じるこ
とがある。変化が軽度な場合、眼底検査では検出できないこともある。診
断には光干渉断層計検査が最も鋭敏である。
③網膜出血
ワルファリン、インターフェロンα、ペグインターフェロンα、ボリコ
ナゾールの全身投与により網膜出血を生じることがある。
④網膜色素沈着
クロルプロマジンなどのフェノチアジン系抗精神病薬により網膜に線
状、点状の色素沈着を生じることがある。
⑤網膜血管閉塞(網膜動脈閉塞、網膜静脈閉塞)
経口避妊薬、ノルゲストレル、エチニルエストラジオール、ラロキシフェ
ンの内服により網膜血管閉塞を生じることがある。
4-1.判別が必要な疾患と判別方法
(1)網膜出血を生じる他の眼底疾患
糖尿病網膜症、高血圧網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性などが代
12
(1)概念
薬剤を使用後に眼底に出血、色素沈着、黄斑浮腫、黄斑部に網膜剥離な
どを生じる。視力障害を認めることがある。薬剤使用後に視力低下、変視
などの自覚症状がみられた場合には眼科検査を施行し、以下の主要所見の
有無を判断する。
(2)主要眼底所見
①黄斑浮腫、網膜剥離
一部の緑内障治療薬などの点眼、抗腫瘍薬・抗癌剤などの使用により黄
斑浮腫、黄斑部の漿液性網膜剥離を生じることがある。変化が軽度な場合、
眼底検査では検出できないこともある。診断には光干渉断層計検査が最も
鋭敏である。
②網膜剥離
プレドニゾロン、メチルプレゾニドロンなどの副腎皮質ステロイド薬の
全身投与により中心性漿液性脈絡網膜症に類似した網膜剥離を生じるこ
とがある。変化が軽度な場合、眼底検査では検出できないこともある。診
断には光干渉断層計検査が最も鋭敏である。
③網膜出血
ワルファリン、インターフェロンα、ペグインターフェロンα、ボリコ
ナゾールの全身投与により網膜出血を生じることがある。
④網膜色素沈着
クロルプロマジンなどのフェノチアジン系抗精神病薬により網膜に線
状、点状の色素沈着を生じることがある。
⑤網膜血管閉塞(網膜動脈閉塞、網膜静脈閉塞)
経口避妊薬、ノルゲストレル、エチニルエストラジオール、ラロキシフェ
ンの内服により網膜血管閉塞を生じることがある。
4-1.判別が必要な疾患と判別方法
(1)網膜出血を生じる他の眼底疾患
糖尿病網膜症、高血圧網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性などが代
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