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資料2-4 重篤副作用疾患別対応マニュアル 網膜・視路障害(案) (23 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html |
出典情報 | 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》 |
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発見に努める。毎朝、片眼ずつ隠して新聞を見てもらうなどもひとつの方
法である。
②投与後の頻回の経過観察
視力、限界フリッカ値、視野、色覚、眼底検査などを定期的に行う。
(5)早期中止
中毒性視神経症が疑われたら、躊躇せずに直ちに投与中止に踏み切る。
(6)ビタミン薬の投与
ビタミン B12 薬やビタミン B 複合薬(B1、B2、B6、B12)を投与する(承認
適応外)。
(7)副腎皮質ステロイド薬の効果は期待できない。
過去の報告では、効果はあっても一時的ないし軽微で、無効例も多い。
むしろ、結核などの感染症が背景にある場合は悪化を招くので推奨されな
い。
6-2.典型的症例概要
【症例1】20 歳代、男性(体重 65 kg)
(主 訴):両眼視力低下
(現病歴):
X 年 5 月 20 日頃から、咳が続き、軽快しないため、6 月 13 日近医を受
診した。胸部レントゲン検査による肺結核の疑いにて当病院内科へ紹介さ
れた。肺結核の確定診断のもとエタンブトール(EB)(750 mg/日=11.5
mg/kg/日)、イソニアジド(INH)
(300 mg/日)、リファンピシン(RFP)
(450
mg/日)の内服加療を 6 月 20 日から開始した。投与前の眼科的診察では、
両眼とも矯正視力 1.0 で、眼底も含め特記すべき異常は認められなかった。
9 月 26 日朝(投与 3 ヶ月後)視力低下を自覚し、同日眼科再診となった。
(眼科再診時所見(X 年 9 月 26 日))
:
矯正視力:右(0.5)、左(0.6)
眼底:両眼視神経乳頭は正常
22
法である。
②投与後の頻回の経過観察
視力、限界フリッカ値、視野、色覚、眼底検査などを定期的に行う。
(5)早期中止
中毒性視神経症が疑われたら、躊躇せずに直ちに投与中止に踏み切る。
(6)ビタミン薬の投与
ビタミン B12 薬やビタミン B 複合薬(B1、B2、B6、B12)を投与する(承認
適応外)。
(7)副腎皮質ステロイド薬の効果は期待できない。
過去の報告では、効果はあっても一時的ないし軽微で、無効例も多い。
むしろ、結核などの感染症が背景にある場合は悪化を招くので推奨されな
い。
6-2.典型的症例概要
【症例1】20 歳代、男性(体重 65 kg)
(主 訴):両眼視力低下
(現病歴):
X 年 5 月 20 日頃から、咳が続き、軽快しないため、6 月 13 日近医を受
診した。胸部レントゲン検査による肺結核の疑いにて当病院内科へ紹介さ
れた。肺結核の確定診断のもとエタンブトール(EB)(750 mg/日=11.5
mg/kg/日)、イソニアジド(INH)
(300 mg/日)、リファンピシン(RFP)
(450
mg/日)の内服加療を 6 月 20 日から開始した。投与前の眼科的診察では、
両眼とも矯正視力 1.0 で、眼底も含め特記すべき異常は認められなかった。
9 月 26 日朝(投与 3 ヶ月後)視力低下を自覚し、同日眼科再診となった。
(眼科再診時所見(X 年 9 月 26 日))
:
矯正視力:右(0.5)、左(0.6)
眼底:両眼視神経乳頭は正常
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