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資料2-4 重篤副作用疾患別対応マニュアル 網膜・視路障害(案) (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》
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B.医療関係者の皆様へ
1.早期発見と早期対応のポイント
(1)早期に認められる症状
医薬品使用後の「視力が下がる(視力低下・霧視)」、「近くのものにピ
ントが合いにくい(調節障害)
」、
「色が分かりにくくなる(色覚障害)
」、
「暗
くなると見えにくくなる(夜盲)
」、
「視野が狭くなる(視野狭窄)
」、
「視野
の中に見えない部分がある(暗点)


「光りが見える(光視症)」

「ものが
ゆがんで見える(変視症)」
医療関係者は、上記のいずれかが認められ、その症状の持続あるいは悪
化が認められた場合は、早急に眼科に紹介する。
(2)副作用の好発時期
原因医薬品の使用から副作用の発現までの期間は一定せず、数日から
数ヶ月以上のこともある。なお、これらの副作用は、両眼に起こるのが一
般的であるが、片眼から始まることもある。
(3)患者側のリスク因子
・ 網膜や視神経疾患の既往のある患者には、注意して医薬品を使用する。
・ 高齢者や、肝・腎機能障害のある患者では、注意して医薬品を使用す
る。また、これらの患者では、当該副作用を生じた場合、症状が遷延化・
重症化しやすい。
(4)推定原因医薬品
推定原因医薬品は、抗腫瘍薬・抗癌剤、抗リウマチ薬、免疫抑制薬、抗
てんかん薬、精神神経用薬、インターフェロン製剤、女性ホルモン製剤、
副腎皮質ステロイド薬、抗結核薬、抗菌薬・抗真菌薬、抗不整脈薬、強心
薬、緑内障治療薬など広範囲にわたり、その他の医薬品によっても発生す
ることが報告されている(参考1参照)。

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