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資料2-4 重篤副作用疾患別対応マニュアル 網膜・視路障害(案) (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》
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表的である。糖尿病網膜症、高血圧網膜症については全身的な糖尿病、高
血圧の有無をチェックする必要がある。インターフェロン網膜症などの場
合には糖尿病網膜症に類似した網膜出血を生じ鑑別診断に苦慮する場合
も多い。黄斑浮腫、黄斑部の網膜剥離のみで網膜出血がみられない場合に
は、中心性漿液性脈絡網膜症、多発性後極部網膜色素上皮症、などとの鑑
別を要する。
(2)網膜色素沈着を生じる疾患
網膜色素変性(症)、Vogt-小柳-原田病の長期経過後の症例などが鑑別
の対象となる。網膜色素変性(症)については遺伝歴、網膜電図などの電
気生理学的検査により鑑別する。Vogt-小柳-原田病についてはぶどう膜炎
のエピソードの有無や脱色素、脱毛などの他の全身症状を参考とする。
(3)眼底所見に乏しい網膜障害
ビガバトリンによる視野障害に対し、視野検査によるモニターが義務付
けられている。検査ができない小児患者では網膜電図が重要である。光干
渉断層計による網膜神経線維層菲薄化の検出も有用である。
ヒドロキシクロロキンによる傍中心窩障害は眼底所見の出現前に検出
することが重要で、光干渉断層計や中心視野検査などが有用である。
強心配糖体(ジゴキシンなど)による網膜障害では視野検査やフリッカ
網膜電図が有用である。

5-1.治療方法
まず被疑薬の使用を中止あるいは減量する。
原因疾患に対する被疑薬の代替薬がない場合で、中止あるいは減量により
原因疾患の身体への影響が被疑薬の副作用を上回る場合には、厳重な眼科的
管理のもと被疑薬の使用を継続する。
①黄斑浮腫
高度な視機能障害を伴っていない場合には経過観察を行うことが多い。
②網膜剥離
高度な視機能障害を伴っていない場合には経過観察を行うことが多い。
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