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資料2-4 重篤副作用疾患別対応マニュアル 網膜・視路障害(案) (20 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html |
出典情報 | 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》 |
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2)対光反射の減弱は種々の程度みられるが、視神経炎や虚血性視神経症
ほど明確でない例も少なくない。相対的瞳孔求心性障害(RAPD)は両
眼性でも多くの例に検出されるが、左右差がほとんどない場合は検出
されにくいことがある。
3)矯正視力の低下、視野異常(種々の形があるが、中心暗点、傍中心暗
点、盲斑中心暗点の形をとる場合が多い)はほぼ必発である。
4)視神経乳頭は正常か腫脹している。後期には萎縮する。進行につれて
神経線維層欠損も種々の程度みられる。
(3)副所見
限界フリッカ値の低下、色覚検査における異常、コントラスト感度低下
など、視機能異常が併発している。視覚誘発電位の振幅低下もしくは消失
もみられる。
4-2.判別が必要な疾患と判別方法
(1)既存疾患
種々の原因による弱視、視神経低形成、異形成など先天異常、開放隅角
緑内障などによる視力低下、視野異常は除外すべきである。これらは、必
ずしも自覚していない場合があり、判別が難しいことがある。さらに難し
いのは、こうした既存疾患があったうえに薬物副作用が重複した場合であ
る。したがって、リスクのある薬物投与前には眼科的視機能評価をしてお
くことが望ましい。
(2)特発性視神経炎
特発性視神経炎は、成人人口十万人に対し年間 1、2 例の発生をみる。
他疾患で薬物投与中に偶発的に発症することはありうる。一般に 20~50
歳代の女性にやや多い。多くは片眼性に比較的急激な視力低下が生じるが、
詳細な検索では約 60%は他眼にも何らかの視機能異常が証明される。典型
例では発症前後に球後痛や眼球運動痛をみる。頭部 MRI で視神経の高信号
や脱髄プラークがみられるときは本症の可能性が高くなる。しかし、典型
例は別にして、リスクのある薬物が投与されている場合は、薬物性の可能
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ほど明確でない例も少なくない。相対的瞳孔求心性障害(RAPD)は両
眼性でも多くの例に検出されるが、左右差がほとんどない場合は検出
されにくいことがある。
3)矯正視力の低下、視野異常(種々の形があるが、中心暗点、傍中心暗
点、盲斑中心暗点の形をとる場合が多い)はほぼ必発である。
4)視神経乳頭は正常か腫脹している。後期には萎縮する。進行につれて
神経線維層欠損も種々の程度みられる。
(3)副所見
限界フリッカ値の低下、色覚検査における異常、コントラスト感度低下
など、視機能異常が併発している。視覚誘発電位の振幅低下もしくは消失
もみられる。
4-2.判別が必要な疾患と判別方法
(1)既存疾患
種々の原因による弱視、視神経低形成、異形成など先天異常、開放隅角
緑内障などによる視力低下、視野異常は除外すべきである。これらは、必
ずしも自覚していない場合があり、判別が難しいことがある。さらに難し
いのは、こうした既存疾患があったうえに薬物副作用が重複した場合であ
る。したがって、リスクのある薬物投与前には眼科的視機能評価をしてお
くことが望ましい。
(2)特発性視神経炎
特発性視神経炎は、成人人口十万人に対し年間 1、2 例の発生をみる。
他疾患で薬物投与中に偶発的に発症することはありうる。一般に 20~50
歳代の女性にやや多い。多くは片眼性に比較的急激な視力低下が生じるが、
詳細な検索では約 60%は他眼にも何らかの視機能異常が証明される。典型
例では発症前後に球後痛や眼球運動痛をみる。頭部 MRI で視神経の高信号
や脱髄プラークがみられるときは本症の可能性が高くなる。しかし、典型
例は別にして、リスクのある薬物が投与されている場合は、薬物性の可能
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