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資料3-2 医薬品添付文書改訂相談資料 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28092.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第13回 9/27)《厚生労働省》
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(3) 主要評価項目の評価について
主要評価項目における判断基準を「AUCτ について、対照群(C グループ)に対する高度
腎機能障害群(A 及び B グループ)の幾何平均値の比の 90%信頼区間の上限が 2.0 を超えな
い場合」とすることについて機構と相談者で合意した。

1.2 ペマフィブラートの概要
パルモディア錠 0.1mg は高脂血症治療剤として 2017 年 7 月に承認され、2018 年 6 月に販
売を開始した。ペマフィブラートは、選択的 PPARα モジュレーターであり、核内受容体の
PPARα に結合後、リガンド特異的な PPARα 立体構造変化をもたらし、主に肝臓の脂質代謝
に関わる遺伝子群の発現を選択的に調節することで脂質代謝を改善する薬剤であり、主とし
て TG 低下を目的として脂質異常症患者に使用される。ペマフィブラートは、主に胆汁中に
排泄される薬物動態学的特徴を有し、主に腎臓から排泄されるフィブラート系薬剤(フェノ
フィブラートやベザフィブラート)とは薬物動態プロファイルが異なる。これまでに実施さ
れた臨床試験の成績から、腎機能障害患者にペマフィブラート 0.2 mg を単回投与したときの
ペマフィブラート未変化体の曝露(Cmax 及び AUC0-t)は、腎機能正常者と比較し 1.1~1.6 倍
の増加が見られたが、腎機能障害の程度に依存した増加は認められなかった。また、承認審
査までに実施した長期投与試験(K-877-14 試験、投与期間 1 年)には、透析患者を含む高度
腎機能障害(eGFR が 30 mL/分/1.73m2 未満)の患者が 11 例組み入れられ、安全性に大きな
問題はなかった。
なお、承認審査においては、承認審査までに実施した臨床試験において、ペマフィブラー
ト投与時の横紋筋融解症に関する有害事象の発現割合はフェノフィブラート投与時と比較し
て高くはないと考えられるが、ペマフィブラート投与時においても「横紋筋融解症/ミオパチ
ー(SMQ)
」の有害事象の発現割合は、腎機能障害患者の患者集団において、全体集団と比較
して高値であったことを踏まえ、既存のフィブラート系薬剤と同様の注意喚起を行うことが
妥当と判断され、高度腎機能障害患者に対して禁忌が設定された。

2. 製造販売後臨床試験(PALT02)の成績
本試験は、腎機能障害を有する TG 高値の脂質異常症患者を対象として、ペマフィブラー
ト 0.2 mg/日を 12 週間投与したときの薬物動態及び安全性を検討する多施設共同、プラセボ
対照、無作為化、二重盲検、並行群間比較試験として実施した。本試験デザイン及び成績の
概要を以下に示した(図 2-1)。

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