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参考資料2 がん対策推進基本計画(平成30年3月) (37 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28456.html
出典情報 がんとの共生のあり方に関する検討会(第7回 10/11)《厚生労働省》
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(7) 小児がん、AYA世代のがん及び高齢者のがん対策
がんは、小児及びAYA世代の病死の主な原因の1つであるが、多種多様な
がん種を多く含むことや、成長発達の過程においても、乳幼児から小児期、活
動性の高い思春期・若年成人世代といった特徴あるライフステージで発症する
ことから、これらの世代のがんは、成人の希少がんとは異なる対策が求められ
る。特に、小児がんについては、臨床研究の推進により治癒率は向上している
ものの、依然として難治症例も存在することから、十分な診療体制の構築とと
もに診断時から晩期合併症36への対応が必要である。
高齢者のがん対策については、特に、75 歳以上の高齢者が対象となるような
臨床研究は限られているため、こうしたがん患者に提供すべき医療のあり方に
ついての検討が求められている。

① 小児がんについて
(現状・課題)
小児がんについては、小児がん患者とその家族が安心して適切な医療や支援
を受けられるような環境の整備を目指して、十分な経験と支援体制を有する医
療機関を中心に、平成 25(2013)年2月に、全国に 15 か所の小児がん拠点病院
及び2か所の小児がん中央機関を整備し、診療の一部集約化と小児がん拠点病
院を中心としたネットワークによる診療体制の構築を進めてきた。
しかしながら、脳腫瘍のように標準的治療が確立しておらず診療を集約化す
べきがん種と、標準的治療が確立しており一定程度の診療の均てん化が可能な
がん種とを整理することが求められている。また、提供体制については、小児
がん拠点病院と地域ブロックにおける他の医療機関とのネットワークや、患
者・家族の希望に応じて在宅医療を実施できる支援体制の整備が求められてい
る。
再発症例、初期治療反応不良例等の難治性の小児がん及びAYA世代のがん
については、新規治療・新薬開発、ゲノム医療の応用等の実施体制の整備が十
分でなく、新規治療・薬剤の開発が切望されている。
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「晩期合併症」とは、がんの治療後における治療に関連した合併症又は疾患そのものに
よる後遺症等を指し、身体的な合併症と心理社会的な問題がある。特に、成長期に治療を
受けた場合、臓器障害や、身体的発育や生殖機能の問題、神経・認知的な発達への影響な
ど、成人とは異なる問題が生じることがある。
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