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１．はじめに

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脳卒中、心臓病その他の循環器病（以下「循環器病」という。）1は、我が国の

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主要な死亡原因である。循環器病には、虚血性脳卒中（脳梗塞）、出血性脳卒中

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（脳内出血、くも膜下出血等）、一過性脳虚血発作、虚血性心疾患（狭心症、心

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筋梗塞等）、心不全、不整脈、弁膜症（大動脈弁狭窄症、僧帽弁逆流症等）、大動

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脈疾患（大動脈解離、大動脈 瘤 等）、末 梢 血管疾患、肺血栓塞栓症、肺高血圧

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症、心筋症、先天性心・脳血管疾患、遺伝性疾患等、多くの疾患が含まれる。

さく

りゅう

しょう

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令和３（2021）年の人口動態統計（厚生労働省）によると、心疾患は死亡原因

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の第２位、脳血管疾患は第４位であり、両者を合わせると、悪性新生物（がん）

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に次ぐ死亡原因2となっており、年間 31 万人以上の国民が亡くなっている。

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令和３（2021）年版「救急・救助の現況」
（総務省消防庁）によると、令和２

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（2020）年中の救急自動車による救急出動件数のうち、最も多い事故種別は急病

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（全体の 64.9％）である。急病の疾病分類では、脳血管疾患及び心疾患等を含

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む循環器系が多く、全体の 16.3％を占め、特に高齢者ではその割合が高い。さ

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らに、急病の傷病程度別の搬送人数について、その疾病分類を分析すると、死亡

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及び重症（長期入院）において、脳血管疾患や心疾患等が占める割合が高い。ま

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た、循環器系の疾患は加齢とともに患者数が増加する傾向にある3ことに鑑みれ

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ば、高齢者人口がピークを迎える 2040 年頃の我が国を展望すると、より一層の

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対策が必要である。

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さらに、令和元（2019）年「国民生活基礎調査」
（厚生労働省）によると、介

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護が必要となった主な原因に占める割合は、脳血管疾患が 16.1％、心疾患が

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4.5％であり、両者を合わせると 20.6％と最多である。

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また、令和元（2019）年度版「国民医療費」（厚生労働省）の概況によると、

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健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本
法（平成 30 年法律第 105 号）では、脳卒中、心臓病その他の循環器病を「循環器病」とし
ているところ、同法に基づき策定する本基本計画についても同様とする。
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第１位は悪性新生物（がん）、第２位は心疾患、第３位は老衰、第４位は脳血管疾患、第
５位は肺炎。
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令和２（2020）年「患者調査」
（厚生労働省）全国編報告書第 36 表より、心疾患では年齢
階級 75～79 歳まで、
脳血管疾患では年齢階級 70～74 歳まで患者数の増加傾向がみられる。
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