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参考資料11            ワクチンの副反応に対する考え方及び評価について(令和3年2月15日合同部会資料3) (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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接種後に起きた病気・症状と、接種との因果関係について
接種との因果関係が否定的な場合
 診察等により他原因が判明する場合
(例)おたふくかぜワクチンの接種後に髄膜炎になった
人がいたとしても、脳脊髄液から何らかの細菌が見
つかった場合には、おたふくかぜワクチンが原因と
は考えられない。

 医学的にみて因果関係が考えがたい場合
 疾患の仕組み等からみて考えがたい場合
(例)ワクチンの接種直後に、がんと診断される人がい
たとしても、がんが短期間で発生するわけではない
ことから、ワクチンの接種が原因とは考えられない。

接種との因果関係が分からない場合
 一般的に発生している疾患で、予防接種の直後に報
告数の時間的な集積性がみられる場合
 個々の人の因果関係までは分からない
(例)接種から一定の期間に特定の疾患の発生数が増加する場
合、時間的な集積性から因果関係が推認されるが、他原因で、
又は原因なく同じ疾患が発生することもあるため、個々の症
例が予防接種によるものかどうかは判断ができない。




(ベースライン)

接種からの
経過日数

 一般的に発生している疾患で、予防接種の直後に時間
的な集積性がみられない場合
(例)ワクチン接種後に胃潰瘍を発症した例があっても、
ワクチンの接種直後に胃潰瘍が多発するという知見
がなければ、ワクチンの接種が原因とは考えられな
い。

 大規模な疫学調査によって関連が認められな
かった場合


 もともとの疾患の発生頻度(ベースライン)がわかっていな
い場合、接種後の報告数が判明しただけでは、時間的集積性
があるかどうか判断できない(その他のときにも同程度に発
生している可能性)

 十分な情報がない場合
 症状や診断の詳細について十分な情報がない場合
 予防接種と発症した疾患の関連性について肯定する論拠がな
いものの、既知の知見からは関連がないことの証明はなされ
ていない場合


接種と病気や症状の間に前後関係があることと、因果関係があることは異なっており、前後関係が
あっても因果関係がないことは多い。

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