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資料2-1 医薬品等の使用上の注意の改訂について (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31510.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和4年度第4回 3/2)《厚生労働省》
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【「医療用医薬品の電子化された添付文書の記載要領について」(令和 3 年 6 月 11 日付け薬生発 0611 第 1 号局長通知)に基づく改訂(新記載要領)】
現行

改訂案

11. 副作用
11.1 重大な副作用
(新設)

11. 副作用
11.1 重大な副作用
インスリン自己免疫症候群
重度の低血糖を引き起こすことがある。

15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
本剤投与中に、重度の低血糖を引き起こす可能性があるインスリン
自己免疫症候群が発症したとの報告があり、HLA型を解析した症例
の中には、インスリン自己免疫症候群の発現と強く相関するとの報
告があるHLA-DR4(DRB1*0406)を有する症例があった。なお、日本
人はHLA-DR4(DRB1*0406)を保有する頻度が高いとの報告があ
る。

15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
インスリン自己免疫症候群の発現はHLA-DR4(DRB1*0406)と強く相
関するとの報告がある。なお、日本人はHLA-DR4(DRB1*0406)を保
有する頻度が高いとの報告がある。

【参考】Uchigata,Y.,et al.:Diabetes 1995;44(10):1227-1232
Uchigata,Y.,et al:Human Immunol. 2000;61:154-157
【「医療用医薬品添付文書の記載要領について」(平成 9 年 4 月 25 日付け薬発第 606 号局長通知)に基づく改訂(旧記載要領)】
現行

22-70

アレンドロン酸
ナトリウム水和


399 他に分類
されない代謝性
医薬品

改訂案

慎重投与
慎重投与
重篤な腎機能障害のある患者〔使用経験が少なく安全性が確立して
重篤な腎機能障害のある患者〔使用経験が少なく安全性が確立して
いない。〕
いない。また、国内の医療情報データベースを用いた疫学調査にお
いて、骨粗鬆症の治療にビスホスホネート系薬剤を使用した腎機能
障害患者のうち、特に、高度な腎機能障害患者(eGFRが
30mL/min/1.73㎡未満)で、腎機能が正常の患者と比較して低カル
シウム血症(補正血清カルシウム値が8mg/dL未満)のリスクが増加
したとの報告がある。〕
【参考】MID-NET®を用いた調査結果の概要(MID-NET®を用いたビスホスホネート製剤の腎機能障害患者における低カルシウム血症のリスク評
価に関するデータベース調査):
https://www.pmda.go.jp/files/000249186.pdf

6

MID-NET®を用いた調査結果の概要を踏まえ、以下のように
考えられることから、腎機能障害を合併する骨粗鬆症患者に
ビスホスホネート系薬剤を使用した際に、特に、高度な腎機能
障害患者において、低カルシウム血症の発現が増加する可能
性があると判断した。
本調査では、65 歳未満の年齢区分においても全体集団と
同様の傾向が認められていることから、低カルシウム血症の
発現が上昇するリスクは、年齢によらず腎機能障害の程度に
よる影響が大きいと示唆されたこと。
成分別の解析では、アレンドロン酸ナトリウム水和物、ミノド
ロン酸水和物及びリセドロン酸ナトリウム水和物のいずれにお
いても、ビスホスホネート系薬剤全体と同様の傾向が認められ
ることから、腎機能障害患者における低カルシウム血症のリス
クは、ビスホスホネート系薬剤に共通したリスクであると示唆さ
れたこと。
上述の機構見解の適切性及び機構見解を踏まえた使用上の
注意の改訂要否について、専門委員の意見も聴取した結果、