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資料4―2「全ゲノム解析等実行計画(第2版)」に向けた検討を踏まえた資料(案) (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23993.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会全ゲノム解析等の推進に関する専門委員会(第8回 3/2)《厚生労働省》
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⑤アカデミアフォーラム、産業フォーラム
創薬や診断技術の研究開発を促進し、患者にいち早く成果を届けるため、アカデミア、産業界
が参画するフォーラムを形成し、産学連携しながらデータ利活用の推進を図る。
1)アカデミアの役割について
全ゲノム解析等により得られたデータや臨床情報をもとに、ゲノム医療にかかる研究の進展を
目指す。そのためには、アカデミアが、主体的に、全ゲノム解析等に係る学術的協議を行うため
のオールジャパンの学術組織「アカデミアフォーラム」を構築する。
アカデミアが主催する組織である「アカデミアフォーラム」は、令和4年度末までの発足を目
指す。アカデミアフォーラムには、ゲノム情報や臨床情報等を利用できる対価として、領域別に
専門家によるグループを設置し、高度な横断的解析等によって新たに指摘された変異等の知見に
ついての臨床的意義、病理学的意義を協議し、必要なデータを取りそろえたのち、患者還元に値
するものかどうか判断するなどの役割が求められる。
その他、アカデミアフォーラムへの組織単位での入会審査、その所属研究者の登録、共同研究
に係る調整など具体的な運用ルールを定める。
2)産業界の役割について
全ゲノム解析等により得られたデータや臨床情報をもとに、新たな診断技術や治療薬の開発等
を目指す。そのために、産業界が主体的に、データ収集の過程を含めて本実行計画に、計画の当
初から参画できるような組織「産業フォーラム」を構築する。
「産業フォーラム」は、全ゲノム解析等に係るデータ利活用による創薬や診断技術の研究開発
等を推進することを主目的とする。製薬企業をはじめとする産業界が主催し、医療産業、非医療
産業に関わらず、またベンチャー企業も含め多くの企業が参画できるような組織として、令和4
年度末までの発足を目指す。また、各企業による人的、技術的、経済的協力に応じてデータの利
活用にインセンティブを設けるなど、具体的な運用ルールを定める。
3)事業実施組織によるアカデミア、産業界への支援について
事業実施組織は、アカデミアフォーラム、産業フォーラムの運営支援や、アカデミアフォーラ
ムの参画研究者及び産業フォーラムの参画企業のマッチング支援を行うことにより、新規知見の
速やかな国民への還元を行う。
アカデミアフォーラムへの参画研究者のデータ利活用により、研究開発がさらに推進されるよ
う、事業実施組織にアカデミアフォーラムへの運営支援部門を設置し、新規研究の提案や産業フ
ォーラムとの連携、研究者間連携等のマッチング支援等を行う。
産業フォーラムへの参画企業のデータ利活用により、開発事業がさらに推進されるよう、事業
実施組織に産業フォーラムへの運営支援部門を設置し、データ利活用、知財管理、新規研究の提
案やアカデミアフォーラムとの連携、企業間連携等のマッチング支援等を行う。
4)データ利用料及び知的財産等の整理について
データの利用料及びその徴収の仕組み等については、令和4年度中に専門委員会で協議し、基
本的なルールを決定する。
データを利用することにより得られる知的財産の帰属、取扱いルールについては別途定める。
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