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資料3 (新規)検討を要する福祉用具の種目について (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24199.html
出典情報 介護保険福祉用具・住宅改修評価検討会(第2回 3/2)《厚生労働省》
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検討の視点

提案の概要

【有効性】
○利用対象者が明確である。
○主たる使用場面が示され
ている。
○自立の促進又は介助者の
負担の軽減の効果が示され
ている。
○実証データを示している。
・対象 ・方法
・指標 ・結果
・結果に基づいた提案と
なっている。
※機能訓練の効果について
は、心身機能に関する効果
のみではなく、活動や参加
に資するものを示している
こと。

3.検証試験③
「特別養護老人ホームにおけるモニター調査」
【対象】
・要介護3以上の特別養護老人ホーム利用者 27名
・69~91歳
【方法】
・一般的摂食専用椅子と新方式の嚥下姿勢保持摂食専用椅子
を無作為、同回数使用し、調査を実施。
【結果】
・一般的な椅子では2名が誤嚥無く食事でき、18名で軽度の
むせこみ(軽い誤嚥)、7名で頻繁な誤嚥がみられた一方、
本機器では誤嚥がみられなかった。
・27名の利用者のうち、食事時間が5分~10分の間で短縮し
たのは12名(44.4%)だった。
・「座りやすい」11名、「特になし」7名
「もう少し座る幅が広い方がいい」3名

【利用の安全性】
○ 利用が危険と考えられる
心身の状況が示されている。
○使用上のリスクが示され、
対応している。
○安全に使用するための注
意事項が示されている。
(想定されるリスクに対す
る注意や警告を含む)
○危険が生じると考えられ
る、仮説に対する対応策が
示されている。
○洗浄・消毒・保守(メンテ
ナンス)方法が記載されてい
る。

委員の意見
○検証試験③の検証方法についても、条件設定、評価指標の設定
等について、利用効果を示すにつき十分な検証とは言えない。

■利用効果(2)(3)について
・高齢者の嚥下能力や状態、頭位・座位のポジショニング姿
勢の違い、摂食・摂水等の介護手法の違いに着目した検証
は行っていない。
○リスクアセスメント(対象者、使用方法)
・座位姿勢は使用者ごとに異なるため、機器の使用開始時に
は望ましい摂食姿勢(頚部前屈位)がとれていることを確
認する必要がある。
・摂食姿勢の確認のため見本写真を用意するほか、医療専門
職の指導を受けた福祉用具専門相談員が、習熟するまで利
用者に指導することが望ましい。
・商品に添えて提供する注意事項に、以下のことを明記。
①利用される椅子の座面の高さは平均的な介護施設用ダイニ
ング椅子の高さとしていること。両足がしっかり床に着か
ない場合は何か下に添え、両足底がしっかり床に着くよう
にすること。
②当該椅子の推奨するテーブルの高さは66~68センチで
す。余り高いテーブルでの飲食は誤嚥を誘発しやすい頸部
後屈の姿勢になりやすいので注意すること。
③椅子に深く腰掛け、骨盤がすっきり立った姿勢となるよう
に座ること。
④当該椅子はゆっくり寛ぐためのソファーではないこと。椅
子の背もたれに必要以上にもたれかかっての食事はとても
食べにくくそして誤嚥を招きやすいズッコケ座りになりや
すいので注意すること。

○本機器の形状では、背もたれがさらに後ろに反れやすいと考え
られるが、頭頂部が坐骨結節より後方になるリスクについてど
のように考えるか。
○医療専門職の指導を受けることが前提となっているが、利用者
の習熟度の判断と合わせて、福祉用具専門相談員等に必要とさ
れる知識やスキルが不明。
○医療専門職の指導を受けた福祉用具専門相談員等が、機器の利
用に習熟するまで利用者に指導するとのことだが、この指導中
に誤嚥のリスクがあるのではないか。

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