-
2008年11月19日(水)
診療所の医療費を病院に振り向ける方法は、既に限界 日医見解
-
日本医師会は11月19日の定例記者会見で、平成20年診療報酬改定後の医業経営動向の分析結果を公表した。
この分析は、会員数約9600名の税理士、公認会計士のネットワークであるTKC全国会が開発した会計システムを利用して、関与先の財務データを「TKC医業経営指標」として集計したもの(p2参照)。今回分析した医業経営動向は、平成20年4月~6月の3か月分の損益データを対象とし、前年同期と比較している(p3参照)。
・・・
-
2008年11月19日(水)
高齢者医療は保証の理念の下、主として公費(国)で運営 日医提案
-
日本医師会は11月19日の定例記者会見で、消費税に関する最近の動きについて見解を示した。
消費税に関する最近の動きでは、政府が10月30日に、「生活対策」を発表しており、(1)3年以内の景気回復期中は減税等を時限的に実施(2)経済状況好転後に、消費税を含む税制抜本改革を速やかに開始し、2010年代半ばまで段階的に実行する―などといった内容を示している(p2参照)。また、11月4日の社会保障国民会議の最終報告でも・・・
-
2008年11月18日(火)
有床診の機能、それぞれの地域で役割を強調を 日医総研調べ
-
日本医師会はこのほど、日医総研ワーキングペーパーとして「平成20年有床診療所の現状把握のための調査」を公表した。この調査では、有床診療所を地域別、診療科別に整理し、有床診療所に入院している患者の現状把握を試みた、としている(p39参照)。
調査結果から、(1)機能の強化(2)地域の医療ニーズ(3)専門医療(4)在宅医療・終末期医療(5)地域連携(6)介護病床(7)位置付け―について課題があげられている&l・・・
-
2008年11月12日(水)
日医が医師確保のための実態調査を実施、中間速報を公表
-
日本医師会は11月12日の定例記者会見で、医師確保のための実態調査の中間報告を公表した。この調査は、医師不足・偏在が顕著な地域および診療分野を洗い出し、医師確保対策の優先度、重要度の決定に資するために、アンケート調査が実施されており、「都道府県医師会調査」と「病院調査」とで構成されている(p2~p3参照)。
都道府県医師会調査によると、病院医師は、二次医療圏の84.2%で不足(やや不足・不足)、診療所医・・・
-
2008年11月12日(水)
2006年度医療制度改革の結果、高齢者の医療費は伸びていない 日医見解
-
日本医師会は11月12日の定例記者会見で、厚生労働省の「最近の医療費の動向(メディアス平成20年4~6月)」に関する見解を示した。
厚労省が発表した2008年4~6月の医療費の前年同期比はプラス1.50%だったが、日医の「緊急レセプト調査」結果は、約1.8ポイント下回っていることについて、「日医調査には、歯科診療所、保険薬局を含んでいないためである」としている(p2参照)。
また、医科医療機関種類別での1施設当た・・・
-
2008年11月05日(水)
平成21年度介護報酬改定率、3%では不十分 日医意見
-
日本医師会は11月5日に、次期介護報酬改定率に関する意見を公表した。これは、10月30日に政府が取りまとめた追加経済対策で、平成21年度介護報酬改定について3%の引き上げが明記されたことを受けてのもの。
日医は、今回示された改定率がプラスであったことについては評価しているとした上で、「3%という数字については、過去のマイナス分も取り戻せない不十分な改定率と言わざるをえない」との考えを示した(p1参照)。・・・
-
2008年11月05日(水)
社会保障国民会議の最終報告を評価、機械的抑制は撤回を 日医
-
日本医師会は11月5日に、社会保障国民会議の最終報告に対するコメントを公表した。
日医は、社会保障国民会議が、これまでの社会保障費抑制から「社会保障の機能強化」に転換したことは評価できる、としている。
しかし、「政府は社会保障費の機械的抑制を撤回すべき」ということを、引き続き最優先課題として主張していくこととしている。
「医療・介護サービスのあるべき姿」については、国民的議論の喚起にむけて、ひと・・・
-
2008年10月29日(水)
社会保障国民会議の医療・介護費用のシミュレーションに対して見解 日医
-
日本医師会は10月29日の定例記者会見で、10月23日に社会保障国民会議のサービス保障(医療・介護・福祉)分科会が提示した「医療・介護費用のシミュレーション」についての見解を公表した。
シミュレーションでは、平成37年(2025年)の医療・介護費用が現状のまま伸び続けた場合でも85兆円程度、高度急性期、一般急性期などの機能分化を進め、在宅介護等を強化した場合は92~94兆円程度と推計されている。
これに対して日医・・・
-
2008年10月29日(水)
高度医療評価制度、導入後間もないため、当面の推移を見守る意向 日医
-
日本医師会は10月29日に、政府が10月24日に明らかにした、第3次答申に向けた規制改革会議の重点分野と課題について、見解を示した。
第3次答申に向けた重点分野と課題のうち、レセプトオンライン請求の完全義務化については、日医が行ったアンケートで、「回答医療機関の8.6%が、レセプトオンライン化に対応できないため、廃院を考えている」といった結果を示し、完全義務化は地域医療の崩壊につながる重大な問題だとした。そ・・・
-
2008年10月24日(金)
公費負担9割などを基本とする高齢者医療制度を改めて提案 日医
-
日本医師会は10月24日に、「高齢者のための医療制度」の提案を冊子にまとめ、公表した。
冊子では、現行の後期高齢者医療制度の問題点として(1)75歳以上からの保険料徴収と保険料負担増(2)患者一部負担と受診抑制―をあげ、患者一部負担割合は原則1割(現役並み所得者は3割)で、平成20年3月以前と同じであるが、保険料負担や年金天引きが、患者一部負担も増えるかのようなニュアンスで伝わったためか、受診抑制とみられる・・・
-
2008年10月22日(水)
レセプトオンライン請求の完全義務化は、地域医療崩壊に拍車 日医ら3団体
-
日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会は10月22日に、レセプトオンライン請求の完全義務化撤廃を求める、共同声明を発表した。
3団体は、地域医療が危機的状況になあるなか、国は効率化の名のもと、一方的に医療費の削減を押し付ける目的で、レセプトオンライン請求の完全義務化を強引に推進しようとしている、と指摘している。また、レセプトオンライン請求の完全義務化が進めば、地域医療崩壊に拍車をかけることは明らか・・・
-
2008年10月22日(水)
現在は高齢者の医療費の伸びはマイナスになっている 日医見解
-
日本医師会は10月22日に開催した定例記者会見で、厚生労働省の「最近の医療費の動向(平成20年4~5月号)」に関する見解を示した。
資料では、厚労省は「医療費は従来と同程度の水準(3%台)で伸びている」と述べているが、2008年度の診療報酬改定率はマイナス0.82%であったので、医療費は2.18%以上伸びるはずであるが、厚労省発表値でもプラス1.44%に止まっている、と指摘している(p2参照)。
日医は、2006年度の・・・
-
2008年10月22日(水)
医療経済実態調査、定点調査でない弊害を指摘 日医定例記者会見
-
日本医師会は10月22日の定例記者会見で、医療経済実態調査の問題点について指摘した。
日医は、TKC全国会から資料提供を受け分析を行っている「TKC医業経営指標」は、中医協の医療経済実態調査」と比較すると、定点調査と客体数も多く、決算データを対象としていることから、信頼性が高い、と主張している(p2参照)。その上で、医療経済実態調査の問題点をあげている。
問題点の1つである、医療経済実態調査が定点調査・・・
-
2008年10月14日(火)
急性期病院に偏った医療資源の投入には反対 日医要望
-
日本医師会は10月14日に、社会保障国民会議の最終報告とりまとめに向けての要望を公表した。要望としては(1)社会保障費の機械的抑制の撤回(2)医療費全体の水準の引き上げ(3)必要な医療が受けられる体制の維持―があげられている(p1~p2参照)。
日医は、中間報告の「専門的医療提供を行う中核的病院(特に急性期病院)を中心とした人員配置の思い切った拡充・機器装備の充実」という文言に対し、急性期病院に偏った医・・・
-
2008年10月01日(水)
医師会立の看護師等養成所、入学状況は減少傾向に 日医調べ
-
日本医師会は10月1日に、助産師・看護師・准看護師学校養成所入学・卒業状況調査の結果を公表した。この調査は、都道府県医師会に対し、全国366校の助産師・看護師・准看護師学校養成所における入学・卒業状況の把握をするため、平成20年4月に実施された(p3参照)。
調査結果によると、平成20年度の入学者数は、准看護師課程1万102人、2年課程4461人、3年課程2587人、助産師課程99人となっている(p4参照)。
各課・・・
-
2008年10月01日(水)
後期高齢者医療制度、保障の理念のもと、見直しを強く期待 日医見解
-
日本医師会は10月1日の定例記者会見で、麻生総理大臣の所信表明および各党の代表質問に関して見解を示した。
麻生総理大臣は同日の自由民主党代表質問に、社会保障費2200億円の抑制について、「最終的には財源も勘定の上、予算編成過程で決める」との答弁を行った。これに対し日医は、「社会保障費の年2200億円抑制の撤廃を求めてきており、来年度予算において撤廃されるよう、あらためて要望するとともに、麻生総理がその旨判・・・
-
2008年09月30日(火)
医療崩壊に直面している医療現場では、「医療の高度化」は現実感なし 日医
-
日本医師会はこのほど、国民医療費の伸びの要因分析を行った、日医総研ワーキングペーパーを公表した。
この分析は、厚生労働省から2008年8月28日に、2006年度の国民医療費が発表されたことを受けたもの。 日医は、厚労省がこれまでも、診療報酬改定、人口増、高齢化以外の医療費の伸びの要因を「医療の高度化を含む自然増」と説明していることに対し、「医療崩壊に直面している医療現場にとって『医療の高度化』は現実感のな・・・
-
2008年09月17日(水)
DPC、医療内容に好影響かどうかは断定できない 日医見解
-
日本医師会は9月17日の定例記者会見で、DPCについて見解を示した。資料には、中医協・基本小委の調査報告報告書(データ)とともに、DPC病院の問題点をあげている(p10~p28参照)。
中医協の調査報告書で、「DPCに対する理解が医療内容に影響を与えていることがうかがわれる」と記載されていることに対し、日医は、診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会の調査報告(データ)を元に、「好影響かどうかは判断できない」との見・・・
-
2008年09月17日(水)
長期にわたる医療費抑制政策の結果、医療の高度化は現実感なし 日医見解
-
日本医師会は9月17日の定例記者会見で、国民医療費の伸びの真相について見解を示した。
平成20年8月28日、厚生労働省から、平成18年度の国民医療費を発表し、「高齢化の進展で前年度比1.3%増、医療の高度化を含む自然増で1.8%増だったものの、マイナス3.16%の改訂によって結果的に0.004%減となった」と説明したことに対し、「長期にわたる医療費抑制政策の結果、医療の高度化は現実感のないことであった」と指摘している。・・・
-
2008年09月16日(火)
神奈川県の受動喫煙防止条例(仮称)を評価し、医療機関の全面禁煙徹底へ
-
日本医師会は9月16日に、禁煙に関する声明文を公表した。この声明文は、今般、「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例(仮称)」の骨子案が発表されたことを受けたもので、日医は、この受動喫煙防止条例(仮称)が、県民の健康の確保を図るため、県、県民、保護者及び事業者の責務を明らかにしたことを高く評価し、協力したいとの意向を示している。
その上で、今後、(1)医療機関、医師会における全面禁煙の徹底(2)・・・
-
2008年09月12日(金)
緩和ケア、意欲高まる一方で、知識・技術の自己評価は低い結果 日医調査
-
日本医師会は9月12日に、がん医療における緩和ケアに関する医師の意識調査の報告書を公表した。日医では、がん対策基本法の施行後に設置したがん対策推進委員会で、この調査を実施し結果を取りまとめた(p3参照)。
調査結果によると、現在がんの診療を行っている医師の多くが継続して緩和医療に関わりたい意欲を持っている一方、現在がんの診療を行っていない医師の3割~5割が緩和医療に関わる意向を有していると考えられ・・・
-
2008年09月10日(水)
医師の職業倫理指針の改訂版を公表 日本医師会
-
日本医師会は9月10日に「医師の職業倫理指針」の改訂版を公表した。
この倫理指針は、平成16年に作成され、全会員に配布された。作成にあたってはアメリカ医師会の倫理コードなどを参照し、日本の医師が守るべきルールを示したが、限られた時間の中で作成されたものであり、いくつかの不備もあった。また、その後の医療環境の変化によりもたらされた問題もあったため、今回の改訂となった(p3参照)。
倫理指針は、(1)・・・
-
2008年09月10日(水)
日医、社会保障国民会議のシミュレーションの前提は、無謀な仮定と批判
-
日本医師会は9月10日の定例記者会見で、政府が前日に開催した、社会保障国民会議のサービス保障(医療・介護・福祉)分科会で示した、「医療・介護費用のシミュレーションの前提」について、見解を示した。
日医はこれまでも、「急性期病院偏重の資源配分は問題である」と指摘しており、今回提示されたシミュレーションの前提は、「病院に資源を集中投入する方向である」と言及している。その上で、前提は「大胆な仮定」にもと・・・
-
2008年09月03日(水)
医師数増には財源確保が大前提 日医見解
-
日本医師会は9月3日の定例記者会見で、厚生労働省がまとめた「安心と希望の医療確保ビジョン」具体化に関する検討会の中間とりまとめ(案)に対する見解を示した。
日医は、基本的問題として(1)会議の位置づけ(2)医療費財源―について指摘した上で(p2参照)、各論に対する意見を示している(p3~p8参照)。
医師数の増加については、「医療費財源の確保が大前提であり、医療費の引上げの必要性を明記すべきである・・・
-
2008年09月03日(水)
国民医療費、診療報酬マイナス改定の影響や高齢者の受診抑制を懸念 日医
-
日本医師会は9月3日の定例記者会見で、厚生労働省が公表した「平成18年度国民医療費の概況」について見解を示した。
日医は、厚労省が国民医療費総額の伸びについて「制度改正や診療報酬改定の影響を受けなければ年3~4%である」と主張していることに対し、「2002年度以降の診療報酬改定の影響を除く伸び率を見ると、平均2.6%と2%台に止まっている」との見解を示した(p2参照)。
また、75歳以上人口のうち、80歳代、・・・
ダウンロードしたPDFファイルを閲覧・印刷するには、Adobe Reader(またはAdobe Acrobat Reader)がインストールされている必要があります。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。