令和６年度障害福祉サービス等報酬改定に関する意見等（詳細版）
（２）障害の進行、重度・重複化への対応 ＜視点１、２、４＞
意見２：喀痰吸引等を行う職員の配置の評価
【意見・提案を行う背景、論拠】
医療的ケア児者の受け入れ体制づくりに向け、喀痰吸引等が必要な利用者に対し支援を提供するためには、必要な
専門的知識や技術を修得する研修の受講が必要です。各施設は研修の受講にあたって、多くの時間と費用を要して
おり、長期の研修に送り出すための施設での人員体制の確保にも大きな負担が生じています。

【意見・提案の内容】
喀痰吸引等を行う職員の専門性を評価するとともに、職員の養成に関する施設の負担を勘案し、研修等を修了して
喀痰吸引等を実施する要件を満たす職員の配置に対する加算を設けていただきたい。

【データ】
・利用者の状態
データ：医療的ケアの実施状況（複数回答あり） （７ページ参照）
⇒判定スコアが最も高い「人工呼吸器の管理（10点）」が必要な方は56施設（会員の約10％）に103人。
⇒判定スコアが８点の「経管栄養（経鼻胃管、胃瘻、経鼻腸管、経胃瘻腸管、腸瘻、食道瘻）」は360施設（会
員の約70％）に2,201人、「吸引（口鼻腔、気管内吸引）」は289施設（会員の約60％）に1,357人。
・喀痰吸引の実施状況
データ①：痰の平均吸引回数
⇒利用者１人あたり、１日4.91回
データ②：生活支援員（介護福祉士）の人数
⇒常勤換算後１施設あたり、生活支援員31.04人のうち、介護福祉士の資格をもつ者は16.71人。
データ③：職員の研修状況
⇒基本研修修了者は、１施設あたり特定（講義９時間+演習）9.56人、不特定（講義50時間+演習）8.06人。
⇒実地研修修了者は、１施設あたり特定9.50人、不特定7.69人。
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