令和６年度障害福祉サービス等報酬改定に関する意見等（詳細版）
（１）質の高いサービスの持続について ＜視点１、２、３＞
意見１：福祉・介護職員処遇改善加算等における加算率の例外的な取扱いの継続
【意見・提案を行う背景、論拠】
本会会員施設では、24時間365日のケアを提供できる人材を確保することが難しい状況が続いています。とりわけ、
夜勤業務による負担は大きく、ヘルパーや日中活動支援のみの職員確保以上に人材の確保が難しく、加算率の例外
的な取扱いは人材の確保・定着を図るためには欠かせないものとなっています。
また、例外的な取扱いが終了した場合、加算を財源に給与改善を進めてきた事業者は給与水準低下を余儀なくされ
るため、最重度・重複の身体障害のある方々を支援する人材の確保・定着に大きく影響します。

【意見・提案の内容】
福祉・介護職員処遇改善加算および福祉・介護職員等特定処遇改善加算の「障害者支援施設が行う日中活動系
サービスに係る例外的な取扱い」に基づく、加算率の維持と継続は、質の高いサービスの持続につながる。

【データ】
・利用者の状態
データ①：障害の種類
⇒利用者（24,830人）のうち、身体障害以外の障害や重複障害の方は12,340人（50.6％）。
データ②：利用者の疾患（複数回答あり）
データ③：医療的ケアの実施状況（複数回答あり）
⇒判定スコアが最も高い「人工呼吸器の管理（10点）」が必要な方は56施設（会員の約10％）に103人。
⇒判定スコアが８点の「経管栄養（経鼻胃管、胃瘻、経鼻腸管、経胃瘻腸管、腸瘻、食道瘻）」は360施設（会
員の約70％）に2,201人、「吸引（口鼻腔、気管内吸引）」は289施設（会員の約60％）に1,357人。
・夜勤の実態
データ④：時間帯別_利用者一人あたりのケア（支援）量
⇒10時～18時（生活介護時間帯）と18時～10時（施設入所支援）で比較すると、171.8分 ： 143.0分であり、
利用者一人あたりのケア（支援）量は、昼夜を通して大きな差異がない。
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