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入院・外来医療等の調査・評価分科会におけるこれまでの検討状況について検討結果(中間とりまとめ)(案) 入-1参考4 (55 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00209.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和5年度第7回 9/14)《厚生労働省》
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総-6
離島へき地におけるオンライン診療には「D to P with N」が有効 中医協
5.5.17改

【研究班の実証ケース】 岩国市立柱島診療所(常勤医なし)
・同医療圏のへき地医療拠点病院から月2回、医師が派遣される。島民は診療日を増やしてほしいと要望。
・令和2年から実証開始。本土から看護師のみ離島にわたり 、オンライン診療を支援し、診療日を増やす。
へき地医療拠点病院
岩国医療センター(500床)

【実証内容】
①診療日を増やす
(天候不良時も)
→定期受診・処方

柱島診療所や自宅

②予測される症状
→心不全、がん

医師派遣として定期的に
柱島に行っている医師

or

③予測外の症状
→風邪、外傷

クラウド型電子カルテ

オンライン診療中は、
診療所の所属(兼務)

自宅

看護師が
オンライン診療を支援

・オンライン診療「D to P with N」は、患者の同意の下、看護師が患者のそばにいる状態での診療である。医師は診療の補助行為
を看護師等に指示することで、予測された範囲内における治療行為や予測されていない新たな症状等に対する検査が看護師等を
介して可能となる(オンライン診療の適切な実施に関する指針)。
・離島等の診療所においては、荒天等により医師及び薬剤師がやむをえず不在となる場合に、一定の条件のもと医師又は薬剤師
が確認しながら看護師が一定の薬剤を患者に渡すことができる(令和4年3月23日厚労省事務連絡)。

【オンライン診療において「with N(看護師)」のメリット】
① 医師が現地にいなくても、通常のオンライン診療に比べて、質の高い診療(検査、処置)を届
けることができる。
② デバイス操作が困難、難聴、認知症などの高齢者にも対応できる。
③ 急患対応時の看護師の精神的な不安を軽減。特に緊急オンライン代診には看護師は必須。

課題

・デバイスの操作など、オンライン診療支援に必要なスキルの習得。普段からの医師とのコミュニケーション。
・看護師によるオンライン診療支援には多大な人的コストやスキルが必要。
厚生労働行政推進調査事業費「へき地医療の推進に向けたオンライン診療体制の構築についての研究」 研究班作成