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資料2-2 重篤副作用疾患別対応マニュアル 高血糖(案) (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00006.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第15回 9/20)《厚生労働省》
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血糖値(mg/dl)インスリン量(U/日)
朝前 昼前 夕前 眠前
154

入院病日
1 日ステロイド投与量
3 日目
6~8 日 メチルプレドニゾロン 500 mg
9 日目
プレドニゾロン 60 mg
13 日目
プレドニゾロン 60 mg
14 日目
プレドニゾロン 60 mg
119
15 日目
プレドニゾロン 60 mg
137
28 日目
プレドニゾロン 40 mg
104

443
141
251
153

388
443
219
191

289
279
280
208

8
13
19
29

高カロリー輸液により発症した高浸透圧高血糖状態
【症例 2】 70 歳代の男性
【既往歴】 高血圧、脳梗塞の既往はあったが、糖尿病と診断されたことはな
かった。
【現病歴】
入院当日に突然構音障害が発症した。CT、MRI で左頭頂葉の脳梗塞と診断し、
入院となった。入院時は意識清明、随時血糖値は 146 mg/dL だった。濃グリセ
リン・果糖の配合薬の点滴にて治療を開始し、経過は順調だった。
入院 13 日目にタール便が出現し、上部内視鏡にて出血性胃潰瘍と診断し、
中心静脈栄養を開始した。
入院 15 日目に中心静脈栄養を 700 kcal に増量した。
入院 17 日目に中心静脈栄養を 1,400 kcal に増量した。
入院 21 日目に 38.4℃の発熱があり、意識レベルが JCS II-30 に低下した。
また、血圧の低下と乏尿(480mL/日)も認めた、血糖値が 1,790mg/dL であり、
高浸透圧高血糖状態と診断した。入院時からこの時点まで血糖検査は行われて
いなかった。
【入院 21 日目検査所見】
尿所見:尿糖 4+、尿ケトン(-)
生化学所見:血糖値 1,790 mg/dL、BUN 67 mg/dL、Cr 5.97 mg/dL、
Na 157 mEq/L、血清浸透圧 437 mOsm/L
血液ガス所見:pH 7.296、PCO2 50.6 Torr、PO2 72 Torr、HCO3- 24.1 mEq/L

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