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資料2-2 重篤副作用疾患別対応マニュアル 高血糖(案) (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00006.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第15回 9/20)《厚生労働省》
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1.高血糖とは?
高血糖とは、血液中のブドウ糖濃度が高くなった状態です。
高血糖は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用が不足
することによって起こります。インスリンの作用の不足は、インス
ベータ

リンを分泌する膵臓の β 細胞からのインスリンの分泌が低下して
いる場合と、インスリンがブドウ糖を取り込ませる骨格筋などでイ
ンスリンの感受性が低下している(インスリンの効きが悪い)場合
があります。
症状として、「口渇(のどがかわく)」、「多飲」、「多尿」、「体重減
少」などが知られています。
ただし、高血糖になっていても症状がみられない場合も多く、他
のことで医療機関を受診した時に、血糖値を測定してはじめて指摘
されることもあります。
高血糖は医薬品によっても起こります。多くの医薬品が原因にな
り得ますが、代表的なものとしては、副腎皮質ステロイド薬、高カ
ロリー輸液、抗悪性腫瘍薬、免疫抑制薬、向精神薬などでみられる
ことがあります。
医薬品によって高血糖が起こる場合、インスリン分泌が低下して
いる場合とインスリン感受性が低下しているインスリン抵抗性の場
合、両方が合併している場合があります。

2.早期発見のポイント
口渇、多飲、多尿、体重減少などの症状は、高血糖が進んだ場合
の症状であり、気づいた場合は、すぐに医師を受診してください。
血糖値が 350~400 mg/dL を超えないと、症状が無い場合もあります
ので、他のことで医療機関を受診した時に、血糖値を測定してはじ
めて指摘されることもあります。
受診する際には、服用した医薬品の種類、服用からどのくらいた
っているのか、などを医師に知らせてください。
なお、高血糖を起こす可能性がある医薬品、すなわち、副腎皮質
ステロイド薬、高カロリー輸液、抗悪性腫瘍薬、免疫抑制薬、向精
神薬などでの治療を受ける方は、あらかじめ、担当医から使用する
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