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資料2-2 重篤副作用疾患別対応マニュアル 高血糖(案) (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00006.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第15回 9/20)《厚生労働省》
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B.医療関係者の皆様へ
1.早期発見と早期対応のポイント
高血糖が出現した直後は、症状が出ることはむしろ稀であり、早期発見には
血糖値を測定することが必須である。
高血糖を起こしうる医薬品により高血糖が起きても中止できない場合は、
糖尿病の専門医との連携の下、インスリン等を用いて血糖値の管理を行う。
(1)副作用の好発時期
医薬品の開始当日から出現する可能性がある。また、医薬品の投与開始後
しばらく経過してから出現する場合もある。
(2)患者側のリスク因子
① 過去に血糖値が高値であることを指摘
② 肥満傾向にある
③ 高血圧を指摘、もしくは降圧薬を内服中
④ 糖尿病の家族歴がある
⑤ 高齢者
⑥ ADL 低下や認知症
⑦ 外食が多い、野菜の摂取量が少ない、清涼飲料水の多飲
⑧ 運動量・身体活動量が少ない
⑨ 妊娠糖尿病の既往
などがあげられる。
(3)投薬上のリスク因子
内服・静注のみでなく、吸入・経皮による投与でも、投与量が多いと高血
糖を起こすことがある。
(4)患者もしくは家族等が早期に認識しうる症状
高血糖が増悪した場合は、口渇、多飲、多尿、体重減少等の症状が顕在化
する。これらの症状のなかで、最も頻度が高いのは口渇である。血糖値がい
くつ以上になるとこれらの症状が出現するのか、明確な閾値は示されていな
い。自覚症状は、高血糖がかなり進行してから出現することが多いので、症
状を認めたら直ちに医療機関で血糖値検査を施行する。
(5)早期発見に必要な検査と実施時期
血糖値測定が高血糖の発見には必須である。高血糖を起こしうる医薬品
の開始当日から、定期的に血糖値測定を行うべきである。
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