よむ、つかう、まなぶ。
○最適使用推進ガイドラインについて 総ー3-1 (3 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00231.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第572回 12/13)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
1.はじめに
医薬品の有効性・安全性の確保のためには、添付文書等に基づいた適正な使用が求めら
れる。さらに、近年の科学技術の進歩により、抗体医薬品等の革新的な新規作用機序を有す
る医薬品が承認される中で、これらの医薬品を真に必要とする患者に適切に提供することが
喫緊の課題となっており、経済財政運営と改革の基本方針 2016(平成 28 年 6 月 2 日閣議決
定)においても、革新的医薬品等の使用の最適化推進を図ることとされている。
新規作用機序を有する医薬品は、薬理作用や安全性プロファイルが既存の医薬品と明ら
かに異なることがある。このため、有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積されるまでの間、
当該医薬品の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに、副作用が発
現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件を満たす医療機関で使用することが重
要である。
また、認知症については、認知症施策推進大綱(令和元年6月)に基づき、認知症の発症
を遅らせ、認知症になっても希望を持って日常生活を過ごせる社会を目指し、認知症の人や
家族の視点を重視しながら、「共生」と「予防」を車の両輪として施策を推進している。本剤は
可溶性 Aβプロトフィブリルを標的とする抗体医薬品であり、既存の医薬品と治療における位
置づけ、薬理作用、安全性プロファイル等が異なることから、適切な患者選択や投与判断、重
篤な副作用発現の際の迅速な安全対策等を確保した上で、最適な薬物療法を提供できるよう
に進めていくことが重要である。
したがって、本ガイドラインでは、開発段階やこれまでに得られている医学薬学的・科学的
見地に基づき、以下の医薬品の最適な使用を推進する観点から必要な要件、考え方及び留
意事項を示す。
なお、本ガイドラインは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構、一般社団法人日本神
経学会、一般社団法人日本神経治療学会、公益社団法人日本精神神経学会、一般社団法
人日本認知症学会、一般社団法人日本老年医学会、公益社団法人日本老年精神医学会及
び一般社団法人日本脳卒中学会の協力のもと作成した。
対 象 となる医 薬 品:レケンビ点滴静注 200 mg、レケンビ点滴静注 500 mg(一般名:レカネ
マブ(遺伝子組換え))
対象となる効能又は効果:アルツハイマー病による軽度認知障害及び軽度の認知症の進行抑
制
対象となる用法及び用量 :通常、レカネマブ(遺伝子組換え)として 10 mg/kg を、2 週間に 1 回、
約 1 時間かけて点滴静注する。
製 造 販 売 業 者:エーザイ株式会社
2
医薬品の有効性・安全性の確保のためには、添付文書等に基づいた適正な使用が求めら
れる。さらに、近年の科学技術の進歩により、抗体医薬品等の革新的な新規作用機序を有す
る医薬品が承認される中で、これらの医薬品を真に必要とする患者に適切に提供することが
喫緊の課題となっており、経済財政運営と改革の基本方針 2016(平成 28 年 6 月 2 日閣議決
定)においても、革新的医薬品等の使用の最適化推進を図ることとされている。
新規作用機序を有する医薬品は、薬理作用や安全性プロファイルが既存の医薬品と明ら
かに異なることがある。このため、有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積されるまでの間、
当該医薬品の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに、副作用が発
現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件を満たす医療機関で使用することが重
要である。
また、認知症については、認知症施策推進大綱(令和元年6月)に基づき、認知症の発症
を遅らせ、認知症になっても希望を持って日常生活を過ごせる社会を目指し、認知症の人や
家族の視点を重視しながら、「共生」と「予防」を車の両輪として施策を推進している。本剤は
可溶性 Aβプロトフィブリルを標的とする抗体医薬品であり、既存の医薬品と治療における位
置づけ、薬理作用、安全性プロファイル等が異なることから、適切な患者選択や投与判断、重
篤な副作用発現の際の迅速な安全対策等を確保した上で、最適な薬物療法を提供できるよう
に進めていくことが重要である。
したがって、本ガイドラインでは、開発段階やこれまでに得られている医学薬学的・科学的
見地に基づき、以下の医薬品の最適な使用を推進する観点から必要な要件、考え方及び留
意事項を示す。
なお、本ガイドラインは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構、一般社団法人日本神
経学会、一般社団法人日本神経治療学会、公益社団法人日本精神神経学会、一般社団法
人日本認知症学会、一般社団法人日本老年医学会、公益社団法人日本老年精神医学会及
び一般社団法人日本脳卒中学会の協力のもと作成した。
対 象 となる医 薬 品:レケンビ点滴静注 200 mg、レケンビ点滴静注 500 mg(一般名:レカネ
マブ(遺伝子組換え))
対象となる効能又は効果:アルツハイマー病による軽度認知障害及び軽度の認知症の進行抑
制
対象となる用法及び用量 :通常、レカネマブ(遺伝子組換え)として 10 mg/kg を、2 週間に 1 回、
約 1 時間かけて点滴静注する。
製 造 販 売 業 者:エーザイ株式会社
2