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【参考資料2】令和6年度介護報酬改定に関する審議報告[1.9MB] (63 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37263.html
出典情報 社会保障審議会 介護給付費分科会(第238回 1/15)《厚生労働省》
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また、今回の介護報酬改定において、入院日から一定期間内に医療機関を退院
した者を受け入れた場合の評価を充実する等、介護老人保健施設と医療機関の連
携を強化するための見直しを行うこととした。こうした見直しを踏まえ、介護老
人保健施設による在宅復帰・在宅療養支援が必要な者に対し、必要なサービスが
より適切に提供されるよう、医療機関との連携の実態を把握した上で、引き続き
検討していくべきである。

【LIFE を活用した質の高い介護】


今回の介護報酬改定において、科学的介護の推進に向けた入力項目の見直し等
を行ったが、項目の見直しに際しては、介入に係る情報を充実させるべきである
という指摘等も踏まえ、介護現場及び学術的観点から提案される情報を、専門家
等による活用可能性等の検討を経て、介護給付費分科会へ提案するサイクルの構
築に向けて検討していくべきである。



また、介護情報基盤の整備に向けて、LIFE については関係者間で共有される情
報の1つとして検討が進められていることも踏まえ、引き続き、入力項目やフィ
ードバックについて検討していくべきである。



今回の介護報酬改定において、事業所フィードバックにおいては自事業所と平
均要介護度が同じ事業所との比較や、利用者別フィードバックにおいては同じ要
介護度の方との比較、全国集計値だけでなく地域別等のより詳細な層別化、複数
の項目をクロス集計するなど、フィードバックの充実に取り組むこととしたが、
科学的介護のさらなる推進に資するフィードバックとなるよう、引き続き介護事
業所における活用状況等を踏まえ検討していくべきである。



今回の介護報酬改定において、褥瘡マネジメントや排せつ支援等においてアウ
トカム評価の充実に向けた見直しを行ったが、LIFE で蓄積されたデータも活用し、
介護保険制度における適切なアウトカムについて引き続き検討していくべきであ
る。



特に、ADL 維持等加算については、ADL 利得をアウトカムとして評価を行って
いるが、生活期におけるアウトカムとして妥当ではないという指摘も踏まえ、よ
り適切なアウトカムについて検討し、それに応じて当該加算の算定要件等の見直
しについても検討していくべきである。
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