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参考資料7 全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団と大臣の定期協議に係る議事録(令和3年度) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24446.html
出典情報 肝炎対策推進協議会(第29回 3/18)《厚生労働省》
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○B型肝炎訴訟対策室長・肝炎対策推進室長

ただいまより「全国B型肝炎訴訟原告団・

弁護団と厚生労働大臣との定期協議」を始めさせていただきます。
本日は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、対面での協議を限定させていた
だいた上で、その他の皆様はオンラインで参加いただくこととしております。
まず初めに、全国B型肝炎訴訟原告団の田中代表様から御挨拶を頂戴したいと思います。
なお、御発言の際はお手元のボタンを押し、赤いランプの点灯を確認してから御発言く
ださい。御発言後はボタンを押し、ランプ消灯をお願いいたします。
○田中

全国B型肝炎訴訟原告団代表の田中義信でございます。

本年も大臣協議の開催、ありがとうございます。
私は2009年に肝がんを発症しました。医者からは10年の生存率が10%と言われましたが、
治療を続け12年がたちました。今年もこうして田村大臣と協議できることを大変うれしく
思います。
さて、今年の6月28日で全国B型肝炎訴訟の基本合意からちょうど10年となりました。
大臣には、記念企画で御挨拶いただきましたことを心から感謝申し上げます。
基本合意後も個別救済に関しては、私たちは1人でも多くの被害者が等しく救済される
よう努力してきました。本年4月26日には除斥の問題に関して最高裁判決がありました。
最高裁判所は国の主張を退け、慢性肝炎の最初の発症から20年以上経過して提訴した被害
者らに対しても除斥期間を適用せず救済する判断をしました。
長年苦しんできた被害者がかえって救済されないということは明らかに理不尽です。10
年前の基本合意締結時においても除斥が最大の問題でした。原告団としては、重症患者の
早期救済のために除斥を前提とした合意をせざるを得ませんでした。しかし、基本合意後
も除斥差別のない救済を求めて活動を続けてきました。今般の最高裁判決も、このような
活動の一環の結果です。
私たちは国に対し、最高裁判決を踏まえた解決案を提示していますが、この問題につい
ては、現在差し戻された福岡高裁で協議が進められていますので、本日の大臣協議の議題
とはしていません。ただ、福岡高裁における協議が最高裁判決の趣旨に沿って除斥 問題に
ついての迅速かつ全体的な解決となるように、大臣におかれましては最大限の御尽力をし
ていただきたく、この場をお借りしてお願い申し上げます。
一方で、ほかの施策においては、基本合意後、私たちと厚労省は、ともに歩んできまし
た。基本合意に基づく大臣協議も今年で10回目です。これにより肝硬変・肝がん医療費助
成制度をはじめとする肝炎対策、被害の真相究明と、これに基づく再発防止策、 歯科の標
準予防策を進める施策など、数多くの有意義な施策が実現してきました。
その一つとして、中学生向け副読本「B型肝炎 いのちの教育」があります。昨年ついに
完成し、配布がスタートしました。私たちと一緒に作り上げてくださったこと、改めて心
より感謝申し上げます。
現在、新型コロナウイルスの広がりを受け、中学生も休校や行事の中止など、大きな影
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