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参考資料7 全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団と大臣の定期協議に係る議事録(令和3年度) (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24446.html
出典情報 肝炎対策推進協議会(第29回 3/18)《厚生労働省》
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うこと、医療の当事者は自分の主治医のことしか分かりませんけれども、こういう形でこ
の裁判を通じて、要は横の情報が伝わったことによって、改めて均てん化の問題がリアル
な形で提起されたと思いますので、ぜひそうした実態を反映した、実質的な実のある均て
ん化ということで、お互いに協力させていただきたいと思っています。
○厚生労働大臣

どうもありがとうございます。

確かに今ほどいただいた事例といいますか、治療薬の選択でありますとか、費用の問題
だとか、基本的なところが、それぞれの地域において十分に伝わっていないということが
あれば、これは大問題だと私も思います。それぞれの地域でちゃんと今の実態を知ってお
れば対応できる話なので、それが伝わっていないところに一番の問題があると思いますか
ら、ちゃんと情報が伝わるような形、どのような形 になっていけば伝わるかということを
しっかりと我々も踏まえながら、やはり同じように苦しんでおられる方々が住んでおると
ころによって受けられる医療が違うなどというような、医療だけではなくて、費用の問題
もありますので、それが違うというのは大問題でありますので、そのようなことが起こら
ないように我々もどう進めていくのか、協議会ともいろいろと相談しながら、医療の均て
ん化のほうはしっかり進めてまいりたいと思います。
○奥泉

ありがとうございました。

今の点について、よろしいでしょうか。
それでは、次に歯科の問題に入りたいと思います。
歯科の感染防止対策について、広島原告団の大山さんのほうから発言をしていただきま
す。お願いいたします。
○大山

よろしくお願いいたします。広島原告の大山美紀子 と申します。現在67歳です。

私は、昭和53年に第1子を妊娠したときに、B型肝炎キャリアと分かりました。そのた
め、出産するための入院中に、婦長さんから大部屋の中の洗面台を使わず、遠くの共同洗
面台を使うように指示され、トイレも別にされました。私が使う洗面台とトイレには大き
な文字で「使用禁止」と書かれました。ベッドには「HB+」と書かれたポリバケツが置かれ、
私の衣類は別扱いを受けました。当時の感染対策では普通だったのかもしれませんが、み
んなに祝福されると思っていた初めてのお産で情けないやら 悔しいやら、屈辱的な思いで
した。
歯科では3年前までB型肝炎キャリアであることを告げると透明なビニールシートで診
察台を覆われたり、午前の最後か午後の最後の枠でしか治療してもらえなかったり、形ば
かりでの診療でほとんど治療してもらえないことがありました。あちこちを探して、2年
前に、標準予防策を実践しているため、分け隔てなく診てもらえる歯科医 に出会い、心か
らほっとしました。理解ある歯科医が現れているのは、この大臣協議を通じた標準予防策
の徹底のための施策の効果が現れているからだと思います。どうもありがとうございます。
医科では、標準予防策の理解が行き届いていて、胃カメラでの感染者の後回しもなくな
って久しいと聞いています。採決時の使い捨てグローブの使用も行われ、費用の評価に基
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