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新興・再興感染症研究基盤創生事業の中間評価結果(案) (26 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2024/02/112060221.html
出典情報 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 ライフサイエンス委員会 (第112回 2/16)《文部科学省》
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海外研究拠点は我が国の国際貢献において大きな財産となりつつあると高く評価される。
新型コロナウイルス感染症においては、WHO の国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事
態(PHEIC)が終了したが、国際的な新たな感染症のパンデミックは将来必ず起きると考え
られる。国際的に脅威となる感染症に備えるためにも、本事業への期待は極めて大きい。
「備えあれば憂いなし」という言葉のとおり、平時にこそ感染症基礎研究の継続と、海外
研究拠点を活用した感染症関連情報の収集、及び我が国の研究者が海外研究拠点において
各国の関係者との信頼を構築することの意義は高く、将来のリスクに向けた先手を打って
いると考えられる。
さらに、本事業開始後に発生した新型コロナウイルス感染症のパンデミックを契機とし
て、
「ワクチン開発・生産体制強化戦略(令和3年6月1日閣議決定)」に基づき、海外研究
拠点には感染症のモニタリング体制の拡充へ協力・貢献も期待されており、その観点でも
政府方針に則っていると評価する。
加えて、長崎大学において、BSL4 施設を活用するための人材育成基盤を構築し、関連研
究を推進していることは大いに評価できる。維持経費を措置することで施設のバイオセー
フティ・バイオセキュリティを維持する必要がある。
国費を投じる意義は十分にあり、本事業は、日本国政府の国際的に脅威となる感染症対
策の方針に則った事業であると評価する。
以上により、本事業は、社会的ニーズに加え、政府方針にも合致し、我が国における感染
症対策に貢献することが強く求められていることから「必要性」は高いと評価できる。
<有効性>
評価項目

評価基準

新 し い 知 の 創 出 への
貢献

本分野の研究を強化することで、感染
定性的

評価項目・評価
基準の適用時期

前・中

症制御に資する革新的な成果を創出す
ることができたか。
人材育成に寄与したか





海外拠点研究領域
感染症のグローバル化が進む現代において、海外の感染症流行地に研究拠点を置いて活
動を続けることは、現地でなくては得られない情報や検体へのアクセス、現地のカウンタ
ーパートと協力して行う研究の実施及び国際的な交流と人材育成を行う観点から、我が国
における感染症研究を考える上で、非常に意義の大きいものと評価される。G7 の主要国は、
感染症研究における海外研究拠点を持っており、我が国も、感染症研究を行うことができ
る海外研究拠点を持つことが非常に重要であり、本事業は高く評価できる。
現在活動している 11 か所の海外研究拠点は、既に各大学が中心となって現地カウンター
パートとの信頼に基づく研究体制を構築し、それぞれの海外研究拠点の特徴(例えば対象
とする感染症や、拠点が設置されている相手国の機関等の違いなど)を活かした研究が進
められている。日本国内ではアクセスできない検体や臨床情報等を活かした現地カウンタ
ーパートとの共同研究による質の高い研究成果が得られており、各種感染症対策にも有用

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