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新興・再興感染症研究基盤創生事業の中間評価結果(案) (4 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2024/02/112060221.html
出典情報 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 ライフサイエンス委員会 (第112回 2/16)《文部科学省》
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創薬標的の探索、伝播様式の解明、流行予測、診断・治療薬の開発等に資する
基礎的研究
➢ 海外拠点研究領域で整備した海外研究拠点から得られる患者検体や臨床デー
タ・情報等を共有した大規模共同研究

④ 多分野融合研究領域
➢ 多様な分野の研究者が連携し、独創的な着想に基づいて行う基礎的研究
➢ 欧米等で先進的な研究を進める海外研究者と連携し、最新の測定・解析技術や
計算科学等を活用した研究
➢ 感染症専門医が臨床の中で生じた疑問を基礎研究によって解明していくリバ
ーストランスレーショナルリサーチ


3. 研究開発の必要性等
<必要性>
新興・再興感染症や国外において多数の患者発生が見られる感染症について、現地でな
くては得られない情報や検体へのアクセス、現地のカウンターパートと協力して研究する
ことで得られる科学的成果及び国際的な交流や人材育成は、我が国における感染症対策に
おいて必須なものである。特に、近年、各海外研究拠点が現地国政府、行政から受ける期
待・信頼感は非常に大きくなっており、各海外研究拠点が我が国のみならず現地国の感染
症対策に占める役割も大きくなっていると言え、各海外研究拠点は我が国の国際貢献にお
いて大きな財産となりつつあると高く評価される。新たなパンデミックへの備えとして、
平時にこそ、感染症基礎研究の継続と、海外研究拠点を活用した感染症関連情報の収集及
び各国の関係者との信頼の構築、BSL4 施設を用いた取組を実施する事の意義は高い。
国費を投じる意義は十分にあり、本事業は、日本国政府の国際的に脅威となる感染症対
策の方針に則った事業であると評価する。
<有効性>
海外拠点研究領域においては、整備している各海外研究拠点が、我が国の感染症研究に
とって、貴重な財産であると評価する。各海外研究拠点が現地のカウンターパートと過去
長い年月をかけて築き上げてきた結びつきは非常に強固になっていると評価する。近年、
各海外研究拠点が現地国政府、行政から受ける期待・信頼は大きくなっており、各海外研
究拠点が我が国のみならず現地国の感染症対策において期待される役割も大きくなって
いる。日本国内ではアクセスできない感染症情報、検体、病原体解析成果や現地のカウン
ターパートとの共同研究による研究成果等は、我が国における感染症対策に貢献しうる大
きな意義を有するものと高く評価される。各海外研究拠点と現地カウンターパート、現地
国政府との関係は、海外研究拠点を有する大学の学長、医学部長等の上層部や担当者が変
わった場合でも変わらず維持されるべきものである。今後も、我が国の海外研究拠点体制
を継続的に発展させるべきであり、現在採択されている海外研究拠点の研究期間が令和2
年度から令和6年度までの5年間であるところ、事業終了年度である令和8年度まで延長
すべきである。

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