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ゲノム医療実現バイオバンク利活用プログラム(B-cure)の中間評価結果(案) (16 ページ)
出典
公開元URL | https://www.lifescience.mext.go.jp/2024/02/112060221.html |
出典情報 | 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 ライフサイエンス委員会 (第112回 2/16)《文部科学省》 |
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(ⅲ)ゲノム医療実現推進プラットフォーム
a. 先端ゲノム研究開発(GRIFIN)
各研究開発課題において科学的意義のある成果が多く創出されており、引き続き本
分野の研究開発を継続することが重要である。あわせて、若手研究者や異分野の研究者
の参入により、ゲノム研究分野の裾野を拡大することも肝要である。
b. ゲノム研究プラットフォーム利活用システム
国内バイオバンクの連携基盤の構築や「バイオバンク横断検索システム」の運用に
より、多数の試料・情報が外部に活用されている。今後は、利用ニーズや各バイオバン
クの特徴を反映したシステムの高度化を行うとともに、他の公的データプラットフォ
ームとの連携を検討することで、更なる利活用の促進を目指すことが重要である。
c. 大規模ゲノム解析に向けた基盤整備
TMM 計画で実施する 10 万人全ゲノム解析について、スパコン上に計算環境を整備す
ることなどにより、ゲノム解析基盤の外部利用が進んでいる。一方、ビジティング型の
データ共有については、セキュリティを担保しつつ、ニーズを踏まえた利用環境の改善
に取り組むことが求められる。また、持続可能な解析基盤を構築する観点から、スパコ
ン運用やゲノム解析を担う人材の育成にも力を入れる必要がある。
d. 社会共創推進領域
医療関係者・研究者及び患者・市民のゲノム医療・研究に係るリテラシー向上のた
め、広く社会で利活用可能な研究成果物の創出が求められる。
(ⅳ)次世代医療基盤を支えるゲノム・オミックス解析
社会的ニーズが高い疾患について三層データの整備が進んだ一方で、一部の課題に
おいて、AGD へのデータ登録に遅延が生じた。また、整備した情報の利活用が十分に進
んでいるとはいえず、今後は利用者の掘り起こしや、登録データの周知・広報にも注力
すべきである。
③今後の方向性
(ⅰ)東北メディカル・メガバンク計画
バイオバンクの利活用を促進するため、バイオバンク自らが中心となり、企業や疾患
研究者、他のバイオバンク等と幅広く連携し、社会実装を見据えた利活用のモデルとな
るような研究を実施する。また、IT 技術の活用、管理体制の整理等による効率的・効
果的なバイオバンクの運営に取り組むとともに、外部資金の獲得など、財源の多様化も
視野に入れた持続可能なバイオバンクの在り方について検討する。
(ⅱ)ゲノム研究バイオバンク
バイオバンクの利活用を促進するため、産学連携体制を強化し、社会実装を見据え
た利活用のモデルとなるような研究を実施する。また、利用ニーズを踏まえた臨床情報
の追加収集や、バイタルデータなどの新規データの取得を可能とする双方向性バイオ
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a. 先端ゲノム研究開発(GRIFIN)
各研究開発課題において科学的意義のある成果が多く創出されており、引き続き本
分野の研究開発を継続することが重要である。あわせて、若手研究者や異分野の研究者
の参入により、ゲノム研究分野の裾野を拡大することも肝要である。
b. ゲノム研究プラットフォーム利活用システム
国内バイオバンクの連携基盤の構築や「バイオバンク横断検索システム」の運用に
より、多数の試料・情報が外部に活用されている。今後は、利用ニーズや各バイオバン
クの特徴を反映したシステムの高度化を行うとともに、他の公的データプラットフォ
ームとの連携を検討することで、更なる利活用の促進を目指すことが重要である。
c. 大規模ゲノム解析に向けた基盤整備
TMM 計画で実施する 10 万人全ゲノム解析について、スパコン上に計算環境を整備す
ることなどにより、ゲノム解析基盤の外部利用が進んでいる。一方、ビジティング型の
データ共有については、セキュリティを担保しつつ、ニーズを踏まえた利用環境の改善
に取り組むことが求められる。また、持続可能な解析基盤を構築する観点から、スパコ
ン運用やゲノム解析を担う人材の育成にも力を入れる必要がある。
d. 社会共創推進領域
医療関係者・研究者及び患者・市民のゲノム医療・研究に係るリテラシー向上のた
め、広く社会で利活用可能な研究成果物の創出が求められる。
(ⅳ)次世代医療基盤を支えるゲノム・オミックス解析
社会的ニーズが高い疾患について三層データの整備が進んだ一方で、一部の課題に
おいて、AGD へのデータ登録に遅延が生じた。また、整備した情報の利活用が十分に進
んでいるとはいえず、今後は利用者の掘り起こしや、登録データの周知・広報にも注力
すべきである。
③今後の方向性
(ⅰ)東北メディカル・メガバンク計画
バイオバンクの利活用を促進するため、バイオバンク自らが中心となり、企業や疾患
研究者、他のバイオバンク等と幅広く連携し、社会実装を見据えた利活用のモデルとな
るような研究を実施する。また、IT 技術の活用、管理体制の整理等による効率的・効
果的なバイオバンクの運営に取り組むとともに、外部資金の獲得など、財源の多様化も
視野に入れた持続可能なバイオバンクの在り方について検討する。
(ⅱ)ゲノム研究バイオバンク
バイオバンクの利活用を促進するため、産学連携体制を強化し、社会実装を見据え
た利活用のモデルとなるような研究を実施する。また、利用ニーズを踏まえた臨床情報
の追加収集や、バイタルデータなどの新規データの取得を可能とする双方向性バイオ
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