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【議題(11)資料11】デジタル社会の実現に向けた提言.pdf (9 ページ)

公開元URL https://www.nga.gr.jp/conference/r06/6_1.html
出典情報 全国知事会議(8/1)《全国知事会》
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国においては、デジタル田園都市国家構想を実現するため、この課題解消に向けた取組
を進めるとしている。
人材不足の解消に向けては、専門的なデジタル知識・能力を有し、デジタル実装によ
る地域の課題解決を牽引する「デジタル推進人材」を、令和6年度(2024年度)末
までに年間45万人を育成する体制を整え、令和8年度(2026年度)までに230
万人の育成を目指すとされ、また、人材の偏在解消に向けては、地域への人材還流を促
進するための取組を「デジタル人材地域還流戦略パッケージ」として、集中的に実施す
るとされた。これを踏まえ、特に地方における人材不足が喫緊の課題となっていること
から、こうした取組を速やかに実施し、全国各地におけるデジタル人材の育成・確保を
着実に進めること。
これらの取組に加えて、デジタル人材の育成が偏ることがないよう、人材の育成・確
保に向けた取組の更なる拡充について検討を進めること。
具体的には、デジタル人材の円滑な確保に向けて新たな人材バンクの創設などの取組
を進めるとともに、限られたデジタル人材のシェアリングの観点から、複数の事業所で
の労務管理の問題などの制度的課題を整理し、意欲あるデジタル人材が、専門性を発揮
し、幅広い分野で活躍できる環境整備を図ること。
また、地方自治体での専門的な知識・経験を有する外部人材の確保を支援するため、
国の官民人事交流制度と同様の制度を創設するとともに、国のデジタル人材派遣制度に
ついては、派遣の対象となる役職が限定されているなど、地方の実情にそぐわない要件
が設定されていることから、地方自治体において柔軟な運用が可能となるよう、措置を
講じること。これらに加えて、地方自治体内部のデジタル人材育成に向けた取組に対し
て、財政的支援を行うとともに、地方自治体職員向けの研修プログラムを充実・強化す
ること。
さらに、令和7年度(2025年度)中に全ての都道府県が市町村と連携したDX支
援のための人材プール機能を構築できるよう、国においては、既に、都道府県が中心と
なり、様々な形で支援の仕組みを構築しているという現状を踏まえ、そうした地方の取
組との相乗効果を高められるような形での支援を行うとともに、地方財政措置の継続を
図ること。
加えて、今後、地方において、デジタル化の取組を底上げし、高度化を進めていくに
当たっては、知識・技能の習得だけでなく、それを活かして地域課題の解決やイノベー
ションの創出につなげることができるデジタル人材を育成していくことも重要となる。
このため、幼少期からデジタル技術に触れる機会の創出や学校でのプログラミング教育
の充実、AI等を体験・活用できる環境の整備、学校における多様な外部人材の活用や
大学・企業等と連携した即戦力人材の育成とともに、実務の中で活用できる能力を身に
付けるため、失敗の許容も含めてデジタル実装に挑戦する取組など、地方自治体等が行
う人材育成を支援すること。特に、迅速かつ集中的に対策を講じるためにも、人材育成
に果たす役割が大きい大学等において、AIやデータサイエンスに関して専門的に学ぶ
機会を拡大するために、人材の育成や教育プログラムの開発に取り組む大学等に対して、

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