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資料2-2 ベポタスチンベシル酸塩のリスク区分について[5.2MB] (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42464.html
出典情報 薬事審議会 医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第5回 8/28)《厚生労働省》
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別紙

調査結果に関する見解と今後の安全対策

製造販売後調査期間(2020 年 12 月 20 日~2023 年 12 月9日)の製造販売後安全性調査
結果に関する見解と今後の安全対策は以下のとおりである。
1 副作用発現状況に関する見解
副作用頻度調査では、3,556 例のアンケートを入手したが、集計対象外 248 例を除いた
3,308 例を安全性集計対象症例とした。安全性集計対象症例中、副作用は 99 例 126 件で、
副作用発現症例率は 2.99 %(99/3,308 例)であった。
一般調査における副作用発現症例数は、11 例 16 件であった。
副作用頻度調査及び一般調査で入手した副作用のうち、重篤な副作用はなかった。
それぞれの概要は以下のとおり。
① 副作用頻度調査
副作用の種類別内訳(MedDRA 基本語)では、「使用上の注意」から予測できる副作用は
「傾眠」51 件、
「口渇」15 件、
「倦怠感」12 件、
「頭痛」5 件、「便秘」
「軟便」各 3 件、「浮
動性めまい」、「腹部不快感」、「下痢」、「悪心」各 2 件、
「動悸」
「呼吸困難」
「腹痛」「口唇
腫脹」
「嘔吐」「全身性浮腫」「浮腫」
「尿量減少」
「上腹部痛」各 1 件であった。
「使用上の注意」から予測できない副作用は、「鼻閉」「異常感」各 3 件、「耳下腺炎」
「化学物質アレルギー」「悪夢」「眼瞼刺激」「咳嗽」「鼻乾燥」「くしゃみ」「高粘稠性上気
道分泌物」
「皮膚乾燥」「そう痒症」
「関節痛」
「頻尿」「心拍数増加」「体重増加」各 1 件で
あった。
② 一般調査
副作用の種類別内訳(MedDRA 基本語)では、「使用上の注意」から予測できる副作用は
「傾眠」4件、「倦怠感」3件、「下痢」「感覚鈍麻」「排尿回数減少」「排尿困難」「腹部不
快感」
「腹痛」各 1 件であった。
「使用上の注意」から予測できない副作用は、「口内炎」
「上咽頭炎」「排尿異常」各 1 件で
あった。
以上より、2020 年 12 月 10 日~2023 年 12 月9日の期間に報告された副作用症例につい
て検討した結果、本剤の発現例数の多い副作用(上位3事象)は「傾眠」、「口渇」、「倦怠
感」であり、既に「使用上の注意」に記載済みである。また、これらは医療用タリオンの
使用成績調査においても発現例数の上位 10 事象に含まれる事象であり、頻度、種類も同等
であった。
「使用上の注意」から予測できない副作用については、何れもその発現状況から本剤と
の関連性は明確ではなく、現時点において「使用上の注意」の改訂を含む安全確保措置を
講ずる必要はないと考えている。
また、報告された副作用症例については、「使用上の注意」に記載済みのものを含めて、
社内の一般用医薬品医療情報担当者に対して本剤の安全性情報に関する研修を適宜実施し
ている。

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