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議題1 別紙1 (11 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43370.html |
出典情報 | 先進医療会議(第135回 9/5)《厚生労働省》 |
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様式第5号
先進医療の内容 (概要)
先進医療の名称:先進医療技術名:腹腔鏡下卵巣癌・卵管癌・腹膜癌根治術
適応症:
1)摘出可能と判断される卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣腫瘍も含む)
2)術前治療を行い、摘出可能と判断される卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣腫瘍
も含む)
内容:
(先進性)
卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣腫瘍も含む)に対する根治術は、現在開腹による
子宮全摘出術・両側付属器摘出術・骨盤リンパ節郭清・傍大動脈リンパ節郭清・大網切除
術を含む術式が行われており、婦人科領域において最も侵襲が大きい治療の一つである。
しかしながら、術後腸閉塞などの合併症の頻度が高く、術後治療が遅れることがある。ま
た、進行期で見つかることも多く、開腹手術を試みるも手術不可能で化学療法が必要と判
断され、化学療法導入が遅れる場合もある。本邦では卵巣癌に対する腹腔鏡下手術は保険
診療として導入されていない。術式自体は子宮体癌で行われている術式とほぼ同じであ
るため同様の手術技能があれば実施可能と考えられ、術後の腸閉塞などの周術期合併症
を減少させることが可能と考えている。
(概要)
手術の概要は従来行われて来た腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術全摘術のステップで行う。
① 付属器の摘出
② 子宮の摘出
③ 必要に応じて腹腔鏡下に骨盤リンパ節の郭清および傍大動脈リンパ節の郭清
④ 大網の切除
⑤ 必要な症例には近接臓器合併切除
(②③④⑤は症例に応じて行う)
(すでに付属器切除がされている場合、①は省略される)
主要評価項目;手術日から 30 日以内の医療介入を必要とする周術期合併症(腸閉塞、感
染、臓器損傷等)の発生
副次評価項目;手術時間、術中出血量、輸血率、術中合併症の有無、術後合併症の有無、
術後 QOL の評価
これらを検証し、腹腔鏡手術の安全性、有効性が開腹手術と同等であることを比較証明す
る。
(効果)
腹腔鏡下卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣腫瘍も含む)手術は、これまで 25~30cm
におよぶ恥骨上縁から剣状突起に達する上・下腹部正中切開で行っていた術式を、512mm の数か所の小孔を用いて腹腔鏡下で行う方法である。海外の報告では開腹術との
比較で手術侵襲の軽減、術後疼痛の軽減、術中出血量の減少、入院期間の短縮、早期社会
復帰などがみられ、患者の QOL の向上にも著しい成果があると考えられ、症例を選択す
ることで術後治療を速やかにつなげることができると考えている。
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先進医療の内容 (概要)
先進医療の名称:先進医療技術名:腹腔鏡下卵巣癌・卵管癌・腹膜癌根治術
適応症:
1)摘出可能と判断される卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣腫瘍も含む)
2)術前治療を行い、摘出可能と判断される卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣腫瘍
も含む)
内容:
(先進性)
卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣腫瘍も含む)に対する根治術は、現在開腹による
子宮全摘出術・両側付属器摘出術・骨盤リンパ節郭清・傍大動脈リンパ節郭清・大網切除
術を含む術式が行われており、婦人科領域において最も侵襲が大きい治療の一つである。
しかしながら、術後腸閉塞などの合併症の頻度が高く、術後治療が遅れることがある。ま
た、進行期で見つかることも多く、開腹手術を試みるも手術不可能で化学療法が必要と判
断され、化学療法導入が遅れる場合もある。本邦では卵巣癌に対する腹腔鏡下手術は保険
診療として導入されていない。術式自体は子宮体癌で行われている術式とほぼ同じであ
るため同様の手術技能があれば実施可能と考えられ、術後の腸閉塞などの周術期合併症
を減少させることが可能と考えている。
(概要)
手術の概要は従来行われて来た腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術全摘術のステップで行う。
① 付属器の摘出
② 子宮の摘出
③ 必要に応じて腹腔鏡下に骨盤リンパ節の郭清および傍大動脈リンパ節の郭清
④ 大網の切除
⑤ 必要な症例には近接臓器合併切除
(②③④⑤は症例に応じて行う)
(すでに付属器切除がされている場合、①は省略される)
主要評価項目;手術日から 30 日以内の医療介入を必要とする周術期合併症(腸閉塞、感
染、臓器損傷等)の発生
副次評価項目;手術時間、術中出血量、輸血率、術中合併症の有無、術後合併症の有無、
術後 QOL の評価
これらを検証し、腹腔鏡手術の安全性、有効性が開腹手術と同等であることを比較証明す
る。
(効果)
腹腔鏡下卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣腫瘍も含む)手術は、これまで 25~30cm
におよぶ恥骨上縁から剣状突起に達する上・下腹部正中切開で行っていた術式を、512mm の数か所の小孔を用いて腹腔鏡下で行う方法である。海外の報告では開腹術との
比較で手術侵襲の軽減、術後疼痛の軽減、術中出血量の減少、入院期間の短縮、早期社会
復帰などがみられ、患者の QOL の向上にも著しい成果があると考えられ、症例を選択す
ることで術後治療を速やかにつなげることができると考えている。
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