よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


03【資料1】新型コロナワクチンの接種について (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43697.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第58回 9/19)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

第4回民間検査機関での検査用検体の残余血液を用いた
新型コロナウイルスの抗体保有割合実態調査(概要、結果(補正値))①



感染症法に基づく積極的疫学調査として、令和6年3月2日~3月12日に診療所で採取された検査用検体の残余血液を用いて、小児・高齢
者を含む各年齢群における抗体保有状況を調査。調査の結果、国内22府県から合計3,947検体を収集。
全体としては抗N抗体(※1)保有割合は60.7% (95%CI: 59.1-62.3%)、抗S抗体(※2)保有割合は97.3% (96.7-97.8%)(補正値)。

(※1)
(※2)



第 8 5 回 厚 生 科 学 審 議 会 感 染 症 部 会 参考資料
3-3
2024(令和6)年5月27日

ワクチンを接種した場合は、抗S抗体のみが陽性となる。
新型コロナウイルスに感染した場合は、抗N抗体と抗S抗体の両方が陽性になる。

年齢群別では、抗N抗体保有割合は5~19歳では85%以上と若年者で高い傾向である一方、高齢者では低かった。抗S抗体は、5歳以上
の年代で90%を超えており、0ー4歳の区分でも約80%以上が保有していた。
抗N抗体保有割合

抗S抗体保有割合

【調査概要】
• 対象者
調査期間中に診療所で血液検体を採取された385検体/年齢群区分(0-4歳は97検体)の合計3947検体
• 年齢群区分
0-4歳、5-9歳、10-14歳、15-19歳、20-29歳、30-39歳、40-49歳、50-59歳、60-69歳、70-79歳、80歳以上(11区分)
• 測定項目
抗N抗体、抗S抗体
• 統計分析
年齢群毎の抗体保有割合と95%信頼区間(CI)の推定等。信頼区間はBinomial exact CIで構成。

補正は、性別、年齢群、都道府県(関西・中部・中四国を中心とした22府県)で構成。
• 測定機器
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 Elecsys® Anti-SARS-CoV-2、Elecsys® Anti-SARS-CoV-2 S
• 受託検査機関 株式会社 ファルコバイオシステムズ
• 実施主体
厚生労働省(分析機関:国立感染症研究所)
【留意事項】
• 結果の解釈に当たっては、以下の点に留意する必要がある。
✓ 本調査は関西・中部・中四国を中心とした22県の診療所からの検体に偏っており、我が国全体の抗体保有割合とは異なる可能性がある点
✓ 結果は、性別、年齢、調査地域に依存する偏りを補正しているが、被検者の居住地区、予防行動、受診動機、基礎疾患や、診療所毎の特性などの偏りが残ってい
る可能性がある点

24