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03【資料1】新型コロナワクチンの接種について (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43697.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第58回 9/19)《厚生労働省》 |
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国内における新型コロナワクチンの有効性
第61回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会
(オミクロンXBB対応1価ワクチンの入院予防効果)
2024(令和6)年7月18日
国内における、60歳以上の者におけるXBB対応型1価ワクチン接種の入院予防効果は、XBB対応型1価ワクチンを接種していない者
と比較して44.7%だった。なお、観察期間にはJN.1系統が流行した2024年1月以降を含む。
VERSUS Study1 第11報(2024)
研究内容:研究内容: 2023年10月1日から2024年3月31日の間に9都府県12か
所の病院において、急性呼吸器感染症を疑う症状を呈して※1入院した16歳以上の
患者を対象に、検査陰性デザイン (test-negative design) を用いた症例対照研究
を実施。60歳以上の集団1,110名において、 XBB対応型1価ワクチン接種 ※2の
入院予防の有効性を評価した。また、より重症なアウトカムに対する予防効果を
評価するため、対象患者を「呼吸不全のある患者※3」「中等症以上の重症度の患
者※4」「肺炎がある患者※5」に絞った解析も実施。
図1. 60歳以上でのオミクロン対応1価ワクチンの
入院予防の有効性
結果: XBB対応型1価ワクチンの入院予防の有効性は以下のとおり。なお、 XBB
対応型1価ワクチン接種者※2255人のうち接種日がわかっている166人における
接種からの日数は中央値56.5日(四分位範囲:31 日ー95日)、XBB対応型1価ワ
クチン未接種者418人のうち接種日がわかっている250名における接種からの日
数は中央値301日(153-466日)であった。
【入院予防効果】
・60歳以上におけるXBB対応型1価ワクチン接種の入院予防効果:
✓ XBB対応型1価ワクチン接種なしと比較:44.7% [95%CI: 8.0ー66.7]
✓ 新型コロナワクチン接種なしと比較:57.9% [20.6-77.7]
✓ 従来型の新型コロナワクチンのみ接種と比較:33.3% [-33.6ー66.7]
✓ オミクロン対応2価ワクチン接種と比較:32.6% [-28.5ー64.7]
【より重症なアウトカムに対する予防効果】
・XBB対応型1価ワクチン接種の有効性
✓ 呼吸不全のある患者※3における解析:45.3% [-2.4%-70.8%]
✓ 中等症以上の重症度の患者※4における解析:47.5% [9.4%-69.6%]
✓ 肺炎がある患者※5における解析:38.6% [-9.6%-65.6%]
※1 37.5℃以上の発熱、咳、喀痰、胸膜痛、呼吸困難、頻呼吸、急性疾患による酸素投与のうち2つ以上又は画像検査で新たに出現した肺炎像を認める者
※2 接種後7日以上経過を評価対象とした。
※3 以下のいずれかを満たす場合を呼吸不全ありと定義:① 呼吸回数≧30回/分、② SpO2<90%、③ 酸素投与が必要
※4 CURB-65で評価した重症度において、中等症(2点)以上と定義。CURB-65の計算方法は意識レベルの異常、尿素窒素値>20mg/dl、呼吸回数≧30回/分、収縮期血圧<90mmHg、年齢65歳以上を各1点で合計
※5 入院時に新たに出現した肺炎像を認めた患者と定義
1. Vaccine Effectiveness Real-time Surveillance for SARS-CoV-2 (VERSUS) study 長崎大学熱帯医学研究所 https://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/versus/
4
資
料
4
第61回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会
(オミクロンXBB対応1価ワクチンの入院予防効果)
2024(令和6)年7月18日
国内における、60歳以上の者におけるXBB対応型1価ワクチン接種の入院予防効果は、XBB対応型1価ワクチンを接種していない者
と比較して44.7%だった。なお、観察期間にはJN.1系統が流行した2024年1月以降を含む。
VERSUS Study1 第11報(2024)
研究内容:研究内容: 2023年10月1日から2024年3月31日の間に9都府県12か
所の病院において、急性呼吸器感染症を疑う症状を呈して※1入院した16歳以上の
患者を対象に、検査陰性デザイン (test-negative design) を用いた症例対照研究
を実施。60歳以上の集団1,110名において、 XBB対応型1価ワクチン接種 ※2の
入院予防の有効性を評価した。また、より重症なアウトカムに対する予防効果を
評価するため、対象患者を「呼吸不全のある患者※3」「中等症以上の重症度の患
者※4」「肺炎がある患者※5」に絞った解析も実施。
図1. 60歳以上でのオミクロン対応1価ワクチンの
入院予防の有効性
結果: XBB対応型1価ワクチンの入院予防の有効性は以下のとおり。なお、 XBB
対応型1価ワクチン接種者※2255人のうち接種日がわかっている166人における
接種からの日数は中央値56.5日(四分位範囲:31 日ー95日)、XBB対応型1価ワ
クチン未接種者418人のうち接種日がわかっている250名における接種からの日
数は中央値301日(153-466日)であった。
【入院予防効果】
・60歳以上におけるXBB対応型1価ワクチン接種の入院予防効果:
✓ XBB対応型1価ワクチン接種なしと比較:44.7% [95%CI: 8.0ー66.7]
✓ 新型コロナワクチン接種なしと比較:57.9% [20.6-77.7]
✓ 従来型の新型コロナワクチンのみ接種と比較:33.3% [-33.6ー66.7]
✓ オミクロン対応2価ワクチン接種と比較:32.6% [-28.5ー64.7]
【より重症なアウトカムに対する予防効果】
・XBB対応型1価ワクチン接種の有効性
✓ 呼吸不全のある患者※3における解析:45.3% [-2.4%-70.8%]
✓ 中等症以上の重症度の患者※4における解析:47.5% [9.4%-69.6%]
✓ 肺炎がある患者※5における解析:38.6% [-9.6%-65.6%]
※1 37.5℃以上の発熱、咳、喀痰、胸膜痛、呼吸困難、頻呼吸、急性疾患による酸素投与のうち2つ以上又は画像検査で新たに出現した肺炎像を認める者
※2 接種後7日以上経過を評価対象とした。
※3 以下のいずれかを満たす場合を呼吸不全ありと定義:① 呼吸回数≧30回/分、② SpO2<90%、③ 酸素投与が必要
※4 CURB-65で評価した重症度において、中等症(2点)以上と定義。CURB-65の計算方法は意識レベルの異常、尿素窒素値>20mg/dl、呼吸回数≧30回/分、収縮期血圧<90mmHg、年齢65歳以上を各1点で合計
※5 入院時に新たに出現した肺炎像を認めた患者と定義
1. Vaccine Effectiveness Real-time Surveillance for SARS-CoV-2 (VERSUS) study 長崎大学熱帯医学研究所 https://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/versus/
4
資
料
4