よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料2-2 井上参考人提出資料 (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44713.html
出典情報 妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会(第5回 11/13)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

①パターナリズムの傾向からの脱却を目指して(続き)

さらに詳しくは、筆者も「出産費用の保険適用に関する法的論点の整理」(月刊集中、
MRICネット)で、「そもそも公的医療保険の給付、さらに一歩進めて、 それを『現物
給付化』 する趣旨には、国民の経済的負担の軽減や給付の安全の確保と共に、『給付
の標準化』 という要請もある。 安全性の確保を 第三者の専門家達が検討した上で厚労
省が『標準化』 を行うので、一般国民は安心して給付を受けることができよう。なお、
ここで言う『標準化』 は、『画一化』 ということではない 。 同様の疾病や負傷 (や出
産) に対して複数の『標準的な現物給付』 を設定して、『多様化のニーズ』 に応じる
ものである。むしろ、往々にして自由診療の名の下に押し付けられることのある『画
ー的な給付』 『危険な給付』 『高額な給付』とは、正反対である。そして、『多様化
のニーズ』によって、複数の『標準的な現物給付』 だけでなく、選定療養 (たとえば、
差額ベッドなど)のような『上乗せ給付』 、さらには、「『自由診療』 (たとえば、和希望
による無痛分婚)を利用して対応できるようにもなっていく。つまり、現在の『自由診
療』だけの場合よりも逢かに選択肢が増えて急拡大していくのである。」