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総-3-1最適使用推進ガイドライン ドナネマブ(遺伝子組換え) (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45183.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第598回 11/13)《厚生労働省》
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5カ所以上の脳微小出血



2カ所以上の脳表ヘモジデリン沈着



脳出血



重度の白質病変

【結果】
[有効性]
主要評価項目であるベースラインから治験薬投与後 76 週までの integrated Alzheimer’s
Disease Rating Scale(iADRS)5)の変化量は表1のとおりであり、主要評価項目の主要な解析対
象とされた全体集団で iADRS の悪化抑制効果について本剤群のプラセボ群に対する優越性
が示された。本剤群における iADRS の悪化抑制の程度は 22.3%であり、最も早い評価時点で
ある投与 12 週時から投与群間で差異が認められ、投与群間の治療効果の差の絶対値は経
時的に広がった(図1)。
副次評価項目とされたベースラインから治験薬投与後 76 週までの Clinical Dementia Rating
Scale – Sum of Boxes(CDR-SB)6)、Alzheimer's Disease Cooperative Study-Activities of Daily
Living Inventory, instrumental items(ADCS-iADL)7、Alzheimer's Disease Assessment Scale13-item Cognitive subscale(ADAS-Cog13)8、及び MMSE の変化量は表2のとおりであり、各評
価項目について、本剤群でプラセボ群と比較して悪化抑制傾向が認められた。CDR-SB、
ADCS-iADL 及び ADAS-Cog13 の悪化抑制の程度は、それぞれ 28.9%、27.8%、19.5%であった。
CDR-SB について、投与群間の治療効果の差の絶対値は経時的に広がった(図2)。
ベースラインから治験薬投与後 76 週までのアミロイド PET 検査(センチロイド法)により評価
した脳内 Aβ 蓄積量の変化量は表3のとおりであり、プラセボ群と比較して本剤群で減少した。
本剤群のベースライン時のセンチロイドスケールの平均値は 104.0 であったが、投与後 76 週
時点で 15.0 となった(表 3、図 3)。
アミロイドプラーククリアランス(24.1 センチロイド未満9))を達成した被験者の割合の経時的
変化は表4のとおりであり、本剤群では、投与 24 週から 76 週までの全ての評価時点でプラセ
ボ群と比較してアミロイドプラーククリアランスを達成した被験者の割合が高かった。

5)iADRS は、ADCS-iADL 及び ADAS-Cog

13 から算出される認知機能及び日常生活機能を評価する尺度。合
計スコアは 0 から 144 の範囲をとり、スコア低値は障害の程度がより大きいことを示す。
6)CDR-SB は、認知機能及び日常生活機能を評価する尺度。合計スコアは 0 から 18 の範囲をとり、スコア
高値は障害の程度がより大きいことを示す。
7)ADCS-iADL は、手段的日常生活動作(電話、買い物、家事、趣味、外出等)を評価する尺度。合計スコ
アは 0 から 59 の範囲をとり、スコア低値は障害の程度がより大きいことを示す。
8)ADAS-Cog は、アルツハイマー病で最も典型的に障害を受ける認知機能領域の評価。合計スコアは 0 か
13
ら 85 の範囲をとり、スコア高値は障害の程度がより大きいことを示す。
9)24.1 センチロイド未満の場合、病理学的に神経突起性プラークがまばら又は全く無い状態に該当し、ア
ミロイド PET 検査による視覚的評価での陰性に相当する(Alzheimer’s & Dementia 2018: 14; 1565-71)


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