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院内がん登録2012年10年生存率報告書 (5 ページ)
出典
公開元URL | https://ganjoho.jp/public/qa_links/report/hosp_c/hosp_c_reg_surv/pdf/hosp_c_reg_surv_10_2012.pdf |
出典情報 | 院内がん登録2012年10年生存率報告書(2/13)《国立がん研究センター》 |
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調査方法
I 2012 年 10 年生存率集計 調査方法
病院で実施する院内がん登録における必須項目の標
準登録様式に係る改正等」において定義された必須項
目のみによるデータ提供については、データ精度管理
上の問題から集計対象としなかった。
1.収集の対象と方法
(1) 収集の対象
本集計では、2012 年診断例について院内がん登録
全国集計(0 年集計)にデータを提出した拠点病院およ
び拠点外病院の合計 652 施設に調査を依頼した。
データ収集に当たっては、院内がん登録 2012 年診
断例の通年データを持ち、死亡日、最終生存確認日、
生存期間等の生存状況情報を含めたデータ提出が可
能と考えられる上記の調査依頼施設に、「予後情報付
集計」の名称で、2012 年 10 年予後情報付登録情報の
提供を依頼した。調査対象例は、2012 年 1 月 1 日から
12 月 31 日までの 1 年間に、自施設で診断または他施
設で既に診断されて自施設に初診した、全悪性新生物
(がん)及び頭蓋内の良性及び良悪性不詳の腫瘍の登
録患者*である。これら対象例の 10 年予後情報付の登
録情報(以下「予後情報付腫瘍データ」という。)の提供
を各施設に依頼した。なお、各施設における登録対象
患者は、下記の通りである。
(3) 収集項目と定義
収集項目は、前述の診断から 10 年後の生存状況の
情報を含む標準項目である。また、予後情報付腫瘍デ
ータの提出にあたり、下記の計算式に従って、追跡期
間(日数)を計算し入力するよう依頼した。
* 追跡期間(日数)の計算方法
追跡期間(日数)とは、起算日から生存最終確認日も
しくは死亡日までの日数とする。起算日は、後述する集
計用診断日決定のルールに従って決定する。追跡終
了日とは、予後調査結果が死亡であり死亡日があれば
死亡日、生存の場合は生存最終確認日とする。
追跡期間 (日) = 追跡終了日 – 起算日 + 1
* 各施設における登録患者について
各施設における登録対象は、登録を実施する自施設
での新規の診断患者または他施設で診断された初診
患者であり、初発例、再発例を含む。また、治療を行わ
ない経過観察例も含まれる。セカンドオピニオンのみを
目的とした初診に関しては登録対象とするかどうかは各
施設の判断に任されている。1 腫瘍 1 登録の原則に基
づき、同一患者に別のがん種と判断されるがんが同時
または時間をあけて(異時性に)生じた場合には、多重
がんとして登録される。なお、多重がんの判断は各施設
に任されている。登録済みの同じがんについて当該施
設で治療中に再発した患者については登録対象では
ないが、同じ患者が同じがんで複数の病院を受診した
場合は、異なる施設において同じ患者の同じがんが登
録されている可能性がある。(本全集計では提供された
データは匿名化後のデータであるため、重複の整理は
行わない。)
本集計に関連する項目について以下に記述する。そ
の他の標準項目の定義は、2012 年全国集計報告書を
参照いただきたい。
i. 診断区分
診断区分は、わが国の地域がん登録との整合性を図
るために用いられている分類で、「1:初発(治療開始
前)」、「2:治療開始後」に分けられる。この項目は当該
腫瘍について自施設に受診する前に他施設において
既に治療が開始されていたか否かを区別するもので、こ
の項目が「1:初発(治療開始前)」であったケースでは、
自施設で行われた治療は初回治療とみなす。本来であ
れば、一連の治療方針の下で施設を問わずに初回治
療とされるべきであるが、わが国の現状では施設が異な
ると、一連の治療であるかないかが判明しないことが多
く、そのため、他施設での治療の情報は、初回治療であ
っても「初回治療なし」とするルールを定めている。
(2) 収集方法
2024 年 5 月 15 日に、対象施設へ、「院内がん登録
予後情報付集計 手順書」を送付し、手順書に従って
作成されたデータの提供を依頼した。データは、エラー
チェックのための品質管理ツールを用いインターネット
(ネットワーク型)を通しての提出を依頼し、データ収集
期間は、2024 年 7 月 8 日から 8 月 9 日までとした。
提出においては、「がん診療連携拠点病院院内がん
登録標準登録様式登録項目とその定義 2006 年度版
修正版」において定義された標準項目(以下「標準項目」
という。)を満たす腫瘍データを収集した。項目の品質
管理(定義通りの項目・区分で登録されているか、関連
する項目間の登録内容に矛盾はないか等)については、
ネットワーク型ではデータ収受の段階で品質管理を実
施し、論理矛盾がない状態でデータ提供の協力を依頼
した。なお、健総発第 0907001 号「がん診療連携拠点
ii. 症例区分
症例区分は生存率の算定等で対象となる患者範囲
を決定する重要な区分である。院内がん登録の機能の
一つには、各施設の対がん医療活動評価のための基
礎資料を提供することにある。他施設と比較し自施設の
がん診療実態を把握するためには、がん対象例を正し
く識別する必要がある。この項目では、初回診断(登録
施設での診断の有無)と初回治療(登録施設における
初回治療の有無)の組み合わせにより患者を分類する
ための区分を登録している。本集計では、原則として
「症例区分 2:診断ならびに初回治療に関する決定・施
行がなされた症例」及び「症例区分 3:他施設で診断確
定され、自施設で初回治療方針に関する決定・施行が
行われた症例」を分析対象とする。また、施設によって
は前述の診断区分のみを入力している施設もあり、本
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I 2012 年 10 年生存率集計 調査方法
病院で実施する院内がん登録における必須項目の標
準登録様式に係る改正等」において定義された必須項
目のみによるデータ提供については、データ精度管理
上の問題から集計対象としなかった。
1.収集の対象と方法
(1) 収集の対象
本集計では、2012 年診断例について院内がん登録
全国集計(0 年集計)にデータを提出した拠点病院およ
び拠点外病院の合計 652 施設に調査を依頼した。
データ収集に当たっては、院内がん登録 2012 年診
断例の通年データを持ち、死亡日、最終生存確認日、
生存期間等の生存状況情報を含めたデータ提出が可
能と考えられる上記の調査依頼施設に、「予後情報付
集計」の名称で、2012 年 10 年予後情報付登録情報の
提供を依頼した。調査対象例は、2012 年 1 月 1 日から
12 月 31 日までの 1 年間に、自施設で診断または他施
設で既に診断されて自施設に初診した、全悪性新生物
(がん)及び頭蓋内の良性及び良悪性不詳の腫瘍の登
録患者*である。これら対象例の 10 年予後情報付の登
録情報(以下「予後情報付腫瘍データ」という。)の提供
を各施設に依頼した。なお、各施設における登録対象
患者は、下記の通りである。
(3) 収集項目と定義
収集項目は、前述の診断から 10 年後の生存状況の
情報を含む標準項目である。また、予後情報付腫瘍デ
ータの提出にあたり、下記の計算式に従って、追跡期
間(日数)を計算し入力するよう依頼した。
* 追跡期間(日数)の計算方法
追跡期間(日数)とは、起算日から生存最終確認日も
しくは死亡日までの日数とする。起算日は、後述する集
計用診断日決定のルールに従って決定する。追跡終
了日とは、予後調査結果が死亡であり死亡日があれば
死亡日、生存の場合は生存最終確認日とする。
追跡期間 (日) = 追跡終了日 – 起算日 + 1
* 各施設における登録患者について
各施設における登録対象は、登録を実施する自施設
での新規の診断患者または他施設で診断された初診
患者であり、初発例、再発例を含む。また、治療を行わ
ない経過観察例も含まれる。セカンドオピニオンのみを
目的とした初診に関しては登録対象とするかどうかは各
施設の判断に任されている。1 腫瘍 1 登録の原則に基
づき、同一患者に別のがん種と判断されるがんが同時
または時間をあけて(異時性に)生じた場合には、多重
がんとして登録される。なお、多重がんの判断は各施設
に任されている。登録済みの同じがんについて当該施
設で治療中に再発した患者については登録対象では
ないが、同じ患者が同じがんで複数の病院を受診した
場合は、異なる施設において同じ患者の同じがんが登
録されている可能性がある。(本全集計では提供された
データは匿名化後のデータであるため、重複の整理は
行わない。)
本集計に関連する項目について以下に記述する。そ
の他の標準項目の定義は、2012 年全国集計報告書を
参照いただきたい。
i. 診断区分
診断区分は、わが国の地域がん登録との整合性を図
るために用いられている分類で、「1:初発(治療開始
前)」、「2:治療開始後」に分けられる。この項目は当該
腫瘍について自施設に受診する前に他施設において
既に治療が開始されていたか否かを区別するもので、こ
の項目が「1:初発(治療開始前)」であったケースでは、
自施設で行われた治療は初回治療とみなす。本来であ
れば、一連の治療方針の下で施設を問わずに初回治
療とされるべきであるが、わが国の現状では施設が異な
ると、一連の治療であるかないかが判明しないことが多
く、そのため、他施設での治療の情報は、初回治療であ
っても「初回治療なし」とするルールを定めている。
(2) 収集方法
2024 年 5 月 15 日に、対象施設へ、「院内がん登録
予後情報付集計 手順書」を送付し、手順書に従って
作成されたデータの提供を依頼した。データは、エラー
チェックのための品質管理ツールを用いインターネット
(ネットワーク型)を通しての提出を依頼し、データ収集
期間は、2024 年 7 月 8 日から 8 月 9 日までとした。
提出においては、「がん診療連携拠点病院院内がん
登録標準登録様式登録項目とその定義 2006 年度版
修正版」において定義された標準項目(以下「標準項目」
という。)を満たす腫瘍データを収集した。項目の品質
管理(定義通りの項目・区分で登録されているか、関連
する項目間の登録内容に矛盾はないか等)については、
ネットワーク型ではデータ収受の段階で品質管理を実
施し、論理矛盾がない状態でデータ提供の協力を依頼
した。なお、健総発第 0907001 号「がん診療連携拠点
ii. 症例区分
症例区分は生存率の算定等で対象となる患者範囲
を決定する重要な区分である。院内がん登録の機能の
一つには、各施設の対がん医療活動評価のための基
礎資料を提供することにある。他施設と比較し自施設の
がん診療実態を把握するためには、がん対象例を正し
く識別する必要がある。この項目では、初回診断(登録
施設での診断の有無)と初回治療(登録施設における
初回治療の有無)の組み合わせにより患者を分類する
ための区分を登録している。本集計では、原則として
「症例区分 2:診断ならびに初回治療に関する決定・施
行がなされた症例」及び「症例区分 3:他施設で診断確
定され、自施設で初回治療方針に関する決定・施行が
行われた症例」を分析対象とする。また、施設によって
は前述の診断区分のみを入力している施設もあり、本
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