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院内がん登録2012年10年生存率報告書 (6 ページ)
出典
公開元URL | https://ganjoho.jp/public/qa_links/report/hosp_c/hosp_c_reg_surv/pdf/hosp_c_reg_surv_10_2012.pdf |
出典情報 | 院内がん登録2012年10年生存率報告書(2/13)《国立がん研究センター》 |
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調査方法
上記で除外された、消化管、気管支内視鏡などによ
る治療を指す。
③ 放射線治療
原発巣に対する放射線治療だけではなく転移巣に
対する放射線治療も含まれる。小線源療法も放射線治
療として登録される。
④ 化学療法、免疫療法・BRM、内分泌療法
症状緩和のための薬物療法(鎮痛剤、制吐剤)など
は含まない。また、通常の静注・経口化学療法だけでは
なく、肝動脈化学塞栓療法(TACE)に含まれる化学療
法や動注療法も化学療法に分類される。内分泌療法に
は前立腺癌における除睾術等も含まれる。
⑤ 外科的・体腔鏡的・内視鏡的治療の結果
当該がんに対する外科・体腔鏡的・内視鏡的治療の
根治度を登録する。ここでは、初回治療として行った総
合的な結果を記載する。つまり、最初内視鏡的な治療
を行ったが、その後外科的な追加切除が行われた場合
は、外科的切除の根治度を登録する。
集計では診断区分の組み合わせから症例区分を算出
する対応表を用いて集計を行った。
iii. 臨床病期
治療前ステージ
UICC(Union for International Cancer Control) の定
める病期の分類方法に基づき、何らかの治療が行われ
る以前につけられたステージを指す。わが国の一般的
な臨床現場で使用される癌取扱い規約に基づくステー
ジとは若干異なる部分がある。胃、乳房、肝臓、大腸、
肺についてのみ、標準項目とされているが、他のがんに
ついては任意の登録となっている。肝臓については、取
扱い規約のステージも標準項目として登録することにな
っている。
前医で治療がなされており治療前のステージが不明
の場合などは「不明」に分類されるか、空白のままで登
録される。わが国の診療情報に関わる施設間の情報交
換に関する懸念からこのような方針をとっている。
術後病理学的ステージ
手術が行われた患者に対して、術後に検体が提出さ
れ病理学的に算出されたステージを登録する。手術が
行われなかった場合には空欄で、術前に化学療法や放
射線療法、免疫・内分泌療法などが行われた場合には、
手術前の治療の影響が予想されるため、術後病理学的
ステージは適応外として登録される。定義上は、原発巣
に対する切除術が行われ、断片が陰性であるような治
癒的な切除が行われた場合に本ステージが評価できる
とされている。術後病理学的ステージは、腫瘍やリンパ
節を顕微鏡的に観察して得られるステージであることか
ら、治療前ステージと比較して、治療開始時点でのがん
の状態をより正確に表しているといえる。
なお、2012 年登録対象は UICC TNM 第 7 版準拠で
登録されている。
2.集計の対象と集計方法
(1) 集計の対象
生存率集計における集計対象は、2012 年に診断さ
れた例で次の i から iii を満たす例を集計対象とした。
i. 自施設診断・自施設治療と他施設診断・自施設治療
例
「症例区分 2:診断ならびに初回治療に関する決定・
施行がなされた症例」及び「症例区分 3:他施設で診断
確定され、自施設で初回治療方針に関する決定・施行
が行われた症例」を集計対象とした。
ii. 悪性新生物<腫瘍>(一部良性の脳腫瘍)
本集計では、原則として新生物<腫瘍>の性状コー
ド 3 の「悪性、原発部位(悪性新生物<腫瘍>)」の例を
集計対象とした。但し、脳・中枢神経系に発生した腫瘍
性疾患については、良性、良性又は悪性の別不詳の例
を含めて集計対象とした。
iv. 治療の有無
院内がん登録において登録される治療は、登録対象
となったがんに対する初回治療である。初回治療とは治
療開始時点で計画された一連の治療のことであり、症
状・治療の進行に従って後に追加された治療などは含
まれない。当初経過観察が計画されていたが、病状が
悪化したために治療が行われた場合なども「初回治療
なし」となる。また、症状緩和的な目的で行われた手術
や放射線治療は、部分的に腫瘍に対する治療であると
いえることから登録対象に対する治療の一環に考える
が、腫瘍に影響のない、鎮痛剤や制吐剤などの治療は、
「治療あり」としない。
現時点の院内がん登録では、「i 診断区分」で既に述
べたとおり、登録施設で行われた治療のみを「初回治療
あり」としている。
iii. 年齢
診断時の年齢が 0 から 99 歳までの例を集計対象とし
た。
(2) 集計の手順
① 集計対象例の選定
提出されたデータから上記の i から iii に該当する例
を抽出した。
i 自施設診断・自施設治療と他施設診断・自施設治療
例
集計対象施設から提供されたデータを、表 1-1 集計
用診断日の決定のルール、及び表 1-2 集計用症例区
分の決定のルールに基づいて、「項目:集計用診断日」、
「項目:集計用症例区分」を作成した。その後、集計用
症例区分が 2,3 であった例を集計対象とした。
ii 悪性新生物<腫瘍>(一部良性の脳腫瘍)
原則として、「項目:330 組織診断名コード」の新生物
① 手術・体腔鏡的治療
手術とは一般に外科的治療を指し、体腔鏡とは麻酔
下に行われる腹腔鏡、胸腔鏡などの手術を指す。これ
らには、消化管や気管支内視鏡による治療を含めない。
② 内視鏡治療
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上記で除外された、消化管、気管支内視鏡などによ
る治療を指す。
③ 放射線治療
原発巣に対する放射線治療だけではなく転移巣に
対する放射線治療も含まれる。小線源療法も放射線治
療として登録される。
④ 化学療法、免疫療法・BRM、内分泌療法
症状緩和のための薬物療法(鎮痛剤、制吐剤)など
は含まない。また、通常の静注・経口化学療法だけでは
なく、肝動脈化学塞栓療法(TACE)に含まれる化学療
法や動注療法も化学療法に分類される。内分泌療法に
は前立腺癌における除睾術等も含まれる。
⑤ 外科的・体腔鏡的・内視鏡的治療の結果
当該がんに対する外科・体腔鏡的・内視鏡的治療の
根治度を登録する。ここでは、初回治療として行った総
合的な結果を記載する。つまり、最初内視鏡的な治療
を行ったが、その後外科的な追加切除が行われた場合
は、外科的切除の根治度を登録する。
集計では診断区分の組み合わせから症例区分を算出
する対応表を用いて集計を行った。
iii. 臨床病期
治療前ステージ
UICC(Union for International Cancer Control) の定
める病期の分類方法に基づき、何らかの治療が行われ
る以前につけられたステージを指す。わが国の一般的
な臨床現場で使用される癌取扱い規約に基づくステー
ジとは若干異なる部分がある。胃、乳房、肝臓、大腸、
肺についてのみ、標準項目とされているが、他のがんに
ついては任意の登録となっている。肝臓については、取
扱い規約のステージも標準項目として登録することにな
っている。
前医で治療がなされており治療前のステージが不明
の場合などは「不明」に分類されるか、空白のままで登
録される。わが国の診療情報に関わる施設間の情報交
換に関する懸念からこのような方針をとっている。
術後病理学的ステージ
手術が行われた患者に対して、術後に検体が提出さ
れ病理学的に算出されたステージを登録する。手術が
行われなかった場合には空欄で、術前に化学療法や放
射線療法、免疫・内分泌療法などが行われた場合には、
手術前の治療の影響が予想されるため、術後病理学的
ステージは適応外として登録される。定義上は、原発巣
に対する切除術が行われ、断片が陰性であるような治
癒的な切除が行われた場合に本ステージが評価できる
とされている。術後病理学的ステージは、腫瘍やリンパ
節を顕微鏡的に観察して得られるステージであることか
ら、治療前ステージと比較して、治療開始時点でのがん
の状態をより正確に表しているといえる。
なお、2012 年登録対象は UICC TNM 第 7 版準拠で
登録されている。
2.集計の対象と集計方法
(1) 集計の対象
生存率集計における集計対象は、2012 年に診断さ
れた例で次の i から iii を満たす例を集計対象とした。
i. 自施設診断・自施設治療と他施設診断・自施設治療
例
「症例区分 2:診断ならびに初回治療に関する決定・
施行がなされた症例」及び「症例区分 3:他施設で診断
確定され、自施設で初回治療方針に関する決定・施行
が行われた症例」を集計対象とした。
ii. 悪性新生物<腫瘍>(一部良性の脳腫瘍)
本集計では、原則として新生物<腫瘍>の性状コー
ド 3 の「悪性、原発部位(悪性新生物<腫瘍>)」の例を
集計対象とした。但し、脳・中枢神経系に発生した腫瘍
性疾患については、良性、良性又は悪性の別不詳の例
を含めて集計対象とした。
iv. 治療の有無
院内がん登録において登録される治療は、登録対象
となったがんに対する初回治療である。初回治療とは治
療開始時点で計画された一連の治療のことであり、症
状・治療の進行に従って後に追加された治療などは含
まれない。当初経過観察が計画されていたが、病状が
悪化したために治療が行われた場合なども「初回治療
なし」となる。また、症状緩和的な目的で行われた手術
や放射線治療は、部分的に腫瘍に対する治療であると
いえることから登録対象に対する治療の一環に考える
が、腫瘍に影響のない、鎮痛剤や制吐剤などの治療は、
「治療あり」としない。
現時点の院内がん登録では、「i 診断区分」で既に述
べたとおり、登録施設で行われた治療のみを「初回治療
あり」としている。
iii. 年齢
診断時の年齢が 0 から 99 歳までの例を集計対象とし
た。
(2) 集計の手順
① 集計対象例の選定
提出されたデータから上記の i から iii に該当する例
を抽出した。
i 自施設診断・自施設治療と他施設診断・自施設治療
例
集計対象施設から提供されたデータを、表 1-1 集計
用診断日の決定のルール、及び表 1-2 集計用症例区
分の決定のルールに基づいて、「項目:集計用診断日」、
「項目:集計用症例区分」を作成した。その後、集計用
症例区分が 2,3 であった例を集計対象とした。
ii 悪性新生物<腫瘍>(一部良性の脳腫瘍)
原則として、「項目:330 組織診断名コード」の新生物
① 手術・体腔鏡的治療
手術とは一般に外科的治療を指し、体腔鏡とは麻酔
下に行われる腹腔鏡、胸腔鏡などの手術を指す。これ
らには、消化管や気管支内視鏡による治療を含めない。
② 内視鏡治療
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