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院内がん登録2012年10年生存率報告書 (7 ページ)

公開元URL https://ganjoho.jp/public/qa_links/report/hosp_c/hosp_c_reg_surv/pdf/hosp_c_reg_surv_10_2012.pdf
出典情報 院内がん登録2012年10年生存率報告書(2/13)《国立がん研究センター》
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調査方法
用いた。腫瘍切除例以外は UICC TNM 分類治療前ス
テージを UICC TNM 分類総合ステージとして用いた。
なお、本集計では総合ステージが 0 期であった場合は、
集計対象から除外した。

<腫瘍>の性状を表す第 5 桁コードが「3:悪性、原発部
位」であった例を集計対象とした。ただし、一部の脳・中
枢神経系に発生した腫瘍性疾患、ICD-O-3 の局在コ
ードが「C70.0, C70.9, C71.0, C71.1, C71.2, C71.3,
C71.4, C71.5, C71.6, C71.7, C71.8, C71.9, C72.2,
C72.3, C72.4, C72.5, C72.8, C72.9, C75.1, C75.2,
C75.3」の場合は、「0:良性」又は「1:良性又は悪性の別
不詳」であった場合も集計対象に含めた。

② 追跡期間(日数)の確認
追跡期間(日数)は正確な生存率を算出するために
必須の項目である。2012 年診断例については、品質管
理において、登録された追跡期間の確認を行っている。

iii 年齢
年齢は、生年月と集計用診断年月を用いて、院内が
ん登録全国集計と同様に下記の定義で求めた。
診断年月の月>=生年月日の月
⇒診断年月の年-生年
診断年月の月<生年月日の月
⇒診断年月の年-生年-1
上記で求めた年齢が 0~99 歳までの例を集計対象と
した。

③ 集計対象施設の選定
生存率の推定値は、生存状況把握割合に影響を受
ける。10 年生存率を計算する場合には、対象者全員の
10 年後の生存状況を把握することが必要となる。これま
で、全国がんセンター協議会は、加盟施設の生存率を
公表してきた。その中で、がんの生存率は生存状況把
握割合を 100%に近づけるほど、真の値に近づくとされ、
概ね 95%以上の生存状況把握割合を維持する必要が
あるとされている。しかしながら、現在の院内がん登録に
おける生存確認調査の実施においては、障害も多く、
調査を実施しても生存状況が確認できず、生存状況把
握割合が低い施設も存在する。また全国がんセンター
協議会の生存率公表においても、改善が要するとされ
つつも生存状況把握割合が 90%を超えた場合に施設の
生存率が公表されてきた。これらの経緯を踏まえ、本集
計では前述の集計対象例の生存状況把握割合が 90%
以上の施設を集計対象とした。具体的には、予後調査
結果が生存であるが追跡期間(日数)が 10 年未満の打
ち切り例が施設の生存率集計対象例の 10%未満である
施設を集計対象施設とした。

上記で選定した例から、下記の㋐~㋒に該当する場
合は集計対象から除外した。
㋐性別不詳の場合
半陰陽や性同一性障害による戸籍性別の変更等の
ため、性別で特有の臓器に発生した腫瘍と戸籍上の性
別が矛盾していないかを確認した上で、性別が不詳(項
目:性別が 9)であった者を除外した。性別で特有の臓
器に発生した腫瘍について矛盾があった場合は、臓器
に基づいて性別を修正した上で集計した(例:前立腺と
登録があった場合に性別が女性として登録されていた
ら、男性として集計)。

生存状況把握割合=(1-打ち切り例数/集計対象例数)
×100

㋑追跡終了日の年月が不明の場合
追跡終了日は、「項目 660:予後調査結果」が死亡で
あった場合は死亡日、生存であった場合は最終生存確
認日となる。ただし、死亡例であっても死亡日の年また
は月が不明の場合は、打ち切り扱いとし、生存最終確
認日を追跡終了日とした。追跡終了日の年あるいは月
が不明であった場合は、集計対象から除外した。

(3) 集計項目の定義
 部位区分
表 1-3 部位分類コード対応に基づき、作成した。
 臨床病期
UICC TNM 分類総合ステージ
2012 年診断例では、UICC TNM 分類第 7 版に準拠
して UICC TNM 分類の治療前及び術後病理学的ステ
ージが登録されている。
本集計では、がん患者の予後に影響するステージとし
て、治療開始時点のがんの状態をより正確に表している
術後病理学的ステージがある場合(適応外、不詳、空
欄を除く)は術後病理学的ステージを、ない場合は治療
前ステージを用いて、UICC TNM 分類総合ステージとし
て集計に用いた。なお、本集計では、各施設で登録さ
れたステージの値を用いて集計をしており、登録されて
いる TNM 情報からみてステージが UICC TNM 分類
のステージと一致しない場合であってもデータに修正は
加えていない。

㋒UICC TNM 分類総合ステージが 0 期の場合
病期は、患者の予後を予測する上で重要である。院
内がん登録では、UICC TNM 分類に基づく治療の選択
と評価に不可欠である臨床分類(治療前ステージ)と、
術後アジュバント療法の指針となり、予後推定や遠隔成
績の計算のための追加情報を提供する術後病理学的
分類ステージについて情報を収集している。本集計で
は、腫瘍切除例(外科的・体腔鏡的・内視鏡的治療の
結果が、1:治癒切除、2:非治癒切除、3:治癒/非治癒の
別不詳)については腫瘍の縮小を目的とした化学療法
や放射線療法あるいは免疫・内分泌療法などを施行後
の腫瘍切除例(術後病理学的ステージ適応外例)及び
術後病理学的ステージが不詳であった例を除き、UICC
TNM 分類術後病理学的ステージをより患者の治療前の
病期を表すとして UICC TNM 分類総合ステージとして

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