よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料3 病院における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方 (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25107.html
出典情報 高齢者医薬品適正使用検討会(第15回 4/13)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

第2章 ポリファーマシー対策の進め方
1.ポリファーマシー対策の体制づくり
(1) ポリファーマシーの概念を確認する
・多剤服用とは、単に服用する薬剤数が多いことを指す。
・ポリファーマシーとは、単に服用する薬剤数が多いことではなく、それに関連して薬
物有害事象のリスク増加、服薬過誤、服薬アドヒアランス低下等の問題につながる状
態であり、何剤からポリファーマシーとするかについての厳密な定義はない。
⇒ポリファーマシーの概念については、「総論編 p.2」を参照

(2) ポリファーマシー対策の目的を確認する
・高齢者は加齢による生理的な変化や複数の併存疾患を治療するための医薬品の多剤服
用等によって安全性の問題が生じやすい状況があることから、薬物療法の適正化(薬
物有害事象の回避、服薬アドヒアランスの改善、過少医療の回避)を目指し、高齢者
の特徴に配慮したよりよい薬物療法を実践して問題の解消・改善を図ることがポリフ
ァーマシー対策の目的である。
・入院前及び退院後の医療機関・薬局とも連携を取り、処方意図や退院後の方針につい
て確認しながら進める必要もあることから、地域包括ケアシステムにかかわる医療関
係者との連携までを自院におけるポリファーマシー対策の取組として捉え、目的に含
めることが望ましい。

(3) 資料を取りそろえる
表7

取りそろえておくべき資料

・「高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)」
・「高齢者の医薬品適正使用の指針(各論編(療養環境別)
)」

「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン 2015」
(2016 年 10月日本老年医学
会)
※特に慎重な投与を要する薬物(PIMs)リスト、開始を考慮するべき薬物のリスト
も掲載されている

- 10 -