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資料4 中室構成員提出資料 (2 ページ)
出典
公開元URL | https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_gyozaikaikaku/kaigi10/gijishidai10.html |
出典情報 | デジタル行財政改革会議(第10回 4/22)《内閣官房》 |
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2025/4/22
(慶應義塾大学 中室牧子)
高校入試の「単願制」および高校就職の「一人一社制」の課題解決のデジタル化の提案について
1.公立高校入試単願制の問題
生徒は1つの公立高校しか受験することができず、進路選択の幅が限られる。
本来の第 1 志望にチャレンジするのではなく、合格できそうな学校を受験するという
消極的な選択をせざるを得ない状況がある。
2.公立高校入試併願制の課題
生徒が真に志望する進路選択をできるようにするためには、公立高校入試への併願制
の導入など受験機会の複数化・多様化を進めることが必要。
他方で、単純な併願制を導入した場合、受験日程の調整や入学辞退による欠員への対
応など、学校・教員に大きな負担が掛かることなどが懸念される。
3.DA(受入保留アルゴリズム)導入の効果.
単純な併願制の導入による負荷や混乱を回避しつつ、本人の真の志望と実力に応じた
最適な進路選択を可能とする仕組みが求められている。
一つの案として、保育園の入園調整等で既に広く利用されている DA(受入保留アルゴ
リズム)を導入することにより、生徒が「本来行きたい高校を行きたい順に」志望順
位を提出して複数校受験した中で、その結果(試験の点数に加え、内申点・面接結果
を含む)が合格基準を超えた学校のうち、最も志望度が高い学校を入学先として自動
的に割り当てることが可能となる(受験日程の調整や入学辞退による欠員への対応等
をしなくても現状と比べて改善が可能になる)。
4.導入の進め方.
現在の制度上も単願制に限定されているわけではなく、都道府県教委の判断で併願制
や DA の導入など柔軟な対応が可能。
公立高校入試において共通試験を実施しているケースは DA を導入しやすい。
まずは、意欲ある都道府県において、共通試験の実施など適用しやすい範囲で公立高
校入試に DA を先行的に導入し、モデルケースの創出に取り組むべき。
(2029 年度までは東京大学 UTMD が、ERATO プロジェクトで伴走支援が可能)
5.高卒就職システムへの DA 導入
これまでの1人1社制の学校斡旋による高卒就職システムでは、求職者と企業のミス
マッチが起こりやすいとの指摘があり、DA 導入による最適なマッチングを検討する
価値がある。
(慶應義塾大学 中室牧子)
高校入試の「単願制」および高校就職の「一人一社制」の課題解決のデジタル化の提案について
1.公立高校入試単願制の問題
生徒は1つの公立高校しか受験することができず、進路選択の幅が限られる。
本来の第 1 志望にチャレンジするのではなく、合格できそうな学校を受験するという
消極的な選択をせざるを得ない状況がある。
2.公立高校入試併願制の課題
生徒が真に志望する進路選択をできるようにするためには、公立高校入試への併願制
の導入など受験機会の複数化・多様化を進めることが必要。
他方で、単純な併願制を導入した場合、受験日程の調整や入学辞退による欠員への対
応など、学校・教員に大きな負担が掛かることなどが懸念される。
3.DA(受入保留アルゴリズム)導入の効果.
単純な併願制の導入による負荷や混乱を回避しつつ、本人の真の志望と実力に応じた
最適な進路選択を可能とする仕組みが求められている。
一つの案として、保育園の入園調整等で既に広く利用されている DA(受入保留アルゴ
リズム)を導入することにより、生徒が「本来行きたい高校を行きたい順に」志望順
位を提出して複数校受験した中で、その結果(試験の点数に加え、内申点・面接結果
を含む)が合格基準を超えた学校のうち、最も志望度が高い学校を入学先として自動
的に割り当てることが可能となる(受験日程の調整や入学辞退による欠員への対応等
をしなくても現状と比べて改善が可能になる)。
4.導入の進め方.
現在の制度上も単願制に限定されているわけではなく、都道府県教委の判断で併願制
や DA の導入など柔軟な対応が可能。
公立高校入試において共通試験を実施しているケースは DA を導入しやすい。
まずは、意欲ある都道府県において、共通試験の実施など適用しやすい範囲で公立高
校入試に DA を先行的に導入し、モデルケースの創出に取り組むべき。
(2029 年度までは東京大学 UTMD が、ERATO プロジェクトで伴走支援が可能)
5.高卒就職システムへの DA 導入
これまでの1人1社制の学校斡旋による高卒就職システムでは、求職者と企業のミス
マッチが起こりやすいとの指摘があり、DA 導入による最適なマッチングを検討する
価値がある。