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○入院(その3)について-2-2 (127 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00119.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第496回  11/12)《厚生労働省》
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褥瘡患者の全身管理について
表 褥瘡患者の全身管理に関するClinical Question
Clinical Question
褥瘡発生の危険因子として、どのような基礎
疾患を考慮すればよいか。

発生予防
全身管理

推奨度※

C1
B

低栄養患者の褥瘡予防にはどのような栄養
介入を行うとよいか。

B

経口摂取が不可能な患者の栄養補給はどの
ようにすればよいか。

C1

褥瘡発生の危険因子となる低栄養状態を確
認する指標には何があるか。

C1

炎症や脱水などがなければ血清アルブミン値を用いてもよい。

C1
C1

体重減少率を用いてもよい。
食事摂取率(食事摂取量)を用いてもよい。
高齢者には、MNA(mini nutritional assessment)およびMNA-Short
Form(SF)を用いてもよい。
COUNT(controlling nutritional status)を用いてもよい。
主観的包括的栄養評価(SGA)を用いてもよい。

C1
C1
C1

褥瘡患者には栄養評価を行ったほうがよいか。 C1
褥瘡患者にはどのような栄養補給を行うのが
よいか。
発生後
全身管理

褥瘡患者に特定の栄養素を補給することは
有効か。
褥瘡患者に対して栄養の専門職及びチーム
の介入は行ったほうがよいか。
褥瘡患者の栄養補給の評価に体重を用いて
もよいか。

推奨文
うっ血性心不全、骨盤骨折、脊髄損傷、糖尿病、脳血管疾患、慢性閉
塞性肺疾患などを考慮してもよい。
周術期管理においては、特に糖尿病を考慮することが勧められる。
蛋白質・エネルギー低栄養状態(PEM)の患者に対して、疾患を考慮し
たうえで、高エネルギー、高蛋白質のサプリメントによる補給を行うこと
が勧められる。
必要な栄養量を経腸栄養で補給するが、不可能な場合は静脈栄養に
よる補給を行ってもよい。

B
B

C1

栄養評価を行い、必要な省令には栄養介入を行ってもよい。
褥瘡治療のための必要エネルギーとして、基礎エネルギー消費量
(BEE)の1.5倍以上を補給することが勧められる。
必要量に見合った蛋白質を補給することが勧められる。
亜鉛、アスコルビン酸、アルギニン、L-カルノシン、n-3系脂肪酸、コラー
ゲン加水分解物など疾患を考慮したうえで補給してもよい。

C1

管理栄養士や栄養サポートチーム(NST)の介入を行ってもよい。

B

浮腫、脱水がなければ、体重増加を用いることが進められる。

※推奨度の分類 A:十分な根拠があり、行うよう強く勧められる。B:根拠があり、行うよう勧められる。C1:根拠は限られているが、行ってもよい。C2:根拠がないの
で勧められない。D:無効ないし有害である根拠があるので、行わないよう勧められる。

出典:褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)より(一部抜粋)

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