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参考資料1 岡村班 総合研究報告書_2019~2021 抜粋 (17 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26370.html |
出典情報 | 第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会 健康増進に係る科学的な知見を踏まえた技術的事項に関するワーキング・グループ(第3回 6/22)《厚生労働省》 |
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勤務の方が、糖尿病、高血圧、脂質異常症
診を受診し、40 歳で特定健診を受診してい
の発症と関連を示した。
た者は、そうでない者に比べて、40 歳時点
荒木田は、初年度の文献レビューに引き
の特定健診結果において、BMI や腹囲、肝
続き「日本人を対象とした肥満への保健指
機能の一部など肥満と関係する健診データ
導の効果はいつまでの期間継続するのか」
が良好であった。現在の制度より若い段階
という視点で文献を検討した。医学中央雑
からの健診やそれに伴う保健指導が有効で
誌、PubMed、Cochran Library で 2020 年 11
あることが示唆された。
月 30 日までの論文を検索した。
医学中央雑
由田は、北陸地方に所在するある医療機
誌では、肥満かつ保健指導をキーワードと
関において、2019 年度とその前年度に健康
して、会議録を除くという条件式で検索を
診査を受診した 40~74 歳の者のうち、
デー
行った。703 件がヒットし、表題と抄録を
タに欠損があった者と両年度の受診時に医
読みながら、何らかの保健指導を実施し、
学的な管理を受けていた者を除く、男性
効果を検証している論文 87 件を第一次ス
30,106 人、女性 21,232 人を解析対象集団と
クリーニングとして抽出した。 PubMed で
した。特定健康診査における階層化レベル
は 、 Japan* 、 に obesity, adipogenesis ,
を考慮し、特定保健指導を受けたことによ
overweight, 及び “health guidance”, “health
り、体重減少と階層化レベルの改善が認め
direction”, “health consultation”の各検索語を
られた場合の体格の変化、体重減少に伴う
掛け合わせた。
以上の組み合わせで 24 件が
血圧低下の有無と基準となる値の適合状況
抽出され、最終的に日本語論文 14 件、英語
の変化等について検討した。積極的支援も
論文 6 件の 20 件が分析対象論文となった。
しくは動機付け支援に該当した者のうち、
抽出された論文の発表年度は 2001~2020
翌年度に体重の 4 kg 以上減少もしくは 3%
年であった。肥満に対する介入(保健指導)
以上の減少が認められ、且つ階層化レベル
で、20 件中 18 件で終了後に BMI あるいは
の改善が認められた場合、
体重の減少量は、
体重の低下、リスクの減少が見られた。ま
順に男性 6.6 kg と 5.0 kg、女性 6.5 kg と 4.5
た、
翌年から徐々にリバウンドが生じるが、
kg であった。また、男性の収縮期血圧は、
2 年後まで追跡した 6 文献はいずれも保健
6.9 mmHg と 5.5 mmHg、拡張期血圧は 5.8
指導の効果が継続していることを報告して
mmHg と 4.3 mmHg の低下、女性の収縮期
いた。しかし、3 年後まで追跡した調査で
血圧は、4.0 mmHg と 4.2 mmHg、拡張期血
は 3 件中 1 件が、4 年後まで追跡した 2 つ
圧は 3.5 mmHg と 2.5 mmHg の低下を認め
の研究では、両者とも非介入群と介入群で
た。さらに、男性の 4kg 以上減少もしくは
は統計的に有意差がないことが明らかと
3%以上減少者では、血圧が 130 未満/85 未
なった。
満 mmHg あるいは、
120 未満/80 未満 mmHg
次に特定健診対象年齢前の健康管理に着
を満たす者の割合も増加していた。運動習
目し、A 市の国保加入者の節目健診(35-39
慣、身体活動、歩行速度、就寝前 2 時間の
歳の健診)とその後の特定健康診査の受診
摂食、睡眠で休養が十分に得られる等に関
状況・健診結果を分析した。38 歳で節目健
しては、体重減少の達成者においては、概
13
診を受診し、40 歳で特定健診を受診してい
の発症と関連を示した。
た者は、そうでない者に比べて、40 歳時点
荒木田は、初年度の文献レビューに引き
の特定健診結果において、BMI や腹囲、肝
続き「日本人を対象とした肥満への保健指
機能の一部など肥満と関係する健診データ
導の効果はいつまでの期間継続するのか」
が良好であった。現在の制度より若い段階
という視点で文献を検討した。医学中央雑
からの健診やそれに伴う保健指導が有効で
誌、PubMed、Cochran Library で 2020 年 11
あることが示唆された。
月 30 日までの論文を検索した。
医学中央雑
由田は、北陸地方に所在するある医療機
誌では、肥満かつ保健指導をキーワードと
関において、2019 年度とその前年度に健康
して、会議録を除くという条件式で検索を
診査を受診した 40~74 歳の者のうち、
デー
行った。703 件がヒットし、表題と抄録を
タに欠損があった者と両年度の受診時に医
読みながら、何らかの保健指導を実施し、
学的な管理を受けていた者を除く、男性
効果を検証している論文 87 件を第一次ス
30,106 人、女性 21,232 人を解析対象集団と
クリーニングとして抽出した。 PubMed で
した。特定健康診査における階層化レベル
は 、 Japan* 、 に obesity, adipogenesis ,
を考慮し、特定保健指導を受けたことによ
overweight, 及び “health guidance”, “health
り、体重減少と階層化レベルの改善が認め
direction”, “health consultation”の各検索語を
られた場合の体格の変化、体重減少に伴う
掛け合わせた。
以上の組み合わせで 24 件が
血圧低下の有無と基準となる値の適合状況
抽出され、最終的に日本語論文 14 件、英語
の変化等について検討した。積極的支援も
論文 6 件の 20 件が分析対象論文となった。
しくは動機付け支援に該当した者のうち、
抽出された論文の発表年度は 2001~2020
翌年度に体重の 4 kg 以上減少もしくは 3%
年であった。肥満に対する介入(保健指導)
以上の減少が認められ、且つ階層化レベル
で、20 件中 18 件で終了後に BMI あるいは
の改善が認められた場合、
体重の減少量は、
体重の低下、リスクの減少が見られた。ま
順に男性 6.6 kg と 5.0 kg、女性 6.5 kg と 4.5
た、
翌年から徐々にリバウンドが生じるが、
kg であった。また、男性の収縮期血圧は、
2 年後まで追跡した 6 文献はいずれも保健
6.9 mmHg と 5.5 mmHg、拡張期血圧は 5.8
指導の効果が継続していることを報告して
mmHg と 4.3 mmHg の低下、女性の収縮期
いた。しかし、3 年後まで追跡した調査で
血圧は、4.0 mmHg と 4.2 mmHg、拡張期血
は 3 件中 1 件が、4 年後まで追跡した 2 つ
圧は 3.5 mmHg と 2.5 mmHg の低下を認め
の研究では、両者とも非介入群と介入群で
た。さらに、男性の 4kg 以上減少もしくは
は統計的に有意差がないことが明らかと
3%以上減少者では、血圧が 130 未満/85 未
なった。
満 mmHg あるいは、
120 未満/80 未満 mmHg
次に特定健診対象年齢前の健康管理に着
を満たす者の割合も増加していた。運動習
目し、A 市の国保加入者の節目健診(35-39
慣、身体活動、歩行速度、就寝前 2 時間の
歳の健診)とその後の特定健康診査の受診
摂食、睡眠で休養が十分に得られる等に関
状況・健診結果を分析した。38 歳で節目健
しては、体重減少の達成者においては、概
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