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09参考資料1-3 9価ヒトパピローマウイルス( HPV )ワクチン ファクトシート (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00024.html
出典情報 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第49回 10/4)《厚生労働省》
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1267

1277

表 19. HPV 型分布およびワクチン効果のパラメータ

4 価 9 価ともに有効

17.8 %

(66)

9 価のみ有効

32.6 %

(66)

どちらも無効

49.6 %

(66)

HPV16, 18

15.8 %

(66)

HPV52, 58

27.1 %

(66)

その他⾼リスク型

30.9 %

(66)

低リスク型

26.1 %

(66)

⼦宮頸がんの累積罹患・死亡リスク (%)

HPV 型分布

図 22. ⼦宮頸がん評価モデルのバリデーション

HPV 型分布

1.4
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
20

25

30

35

40

45

ワクチン効果
4 価 9 価ともに有効な型 95.8 %

(89)

9 価のみ有効な型

(89)

93.1 %

1280

表 20. 移⾏確率のパラメータ ( (145) の数値を 1 年あたりに変換 )
移⾏確率
( ⾼ リ ス ク 型 , Normal

CIN1

CIN2

CIN3

1270

65

70

累積死亡 (がん統計, 2015)

累積罹患 (がん統計. 2015)

累積死亡 (モデル)

累積罹患 (モデル)

75

80

85

表 21 費⽤項⽬
ワクチン接種費⽤ 4 価

47,345 CIN2/3 治療費

ワクチン接種費⽤ 9 価

71,154 ⼦宮頸がん治療費 (初年度)

細胞診費⽤

HPV16)
Normal (感染状態) 72.0 %

9.8 %

13.9 %

4.3 %

CIN1

42.8 %

12.1 %

27.0 %

18.0 %

CIN2

27.6 %

12.2 %

30.6 %

29.4 %

Normal

CIN1

CIN2

CIN3

(低リスク型 HPV)

60

1278
1279

9 年間で 95.6 %, 以降 5 年間でゼロ (147)

1268

移⾏確率

55

年齢

ワクチン⻑期有効性
1269

50

6,600 ⼦宮頸がん治療費 (2 年⽬以降)

270,275
1,506,177
228,879

*「ワクチン接種費⽤」は、ワクチン価格と接種費⽤を含んだ数値である
1281
1282
1283
1284
1285

ベースライン分析( ワクチン効果持続 10 年 )の結果を表 22 に⽰す。分析は、マイクロ
シミュレーション ( 試⾏回数 50 万回 )により実施した。
期待費⽤・期待 QALY ともに、9 価 HPV ワクチン接種>4 価 HPV ワクチン接種>ワク
チン接種なしの順序となった。

Normal (感染状態) 86.2 %

10.0 %

3.3 %

0.4 %

1286

費⽤対効果の指標である増分費⽤効果⽐ ICER は、介⼊ごとの費⽤の差分を、効果 ( 獲

CIN1

76.8 %

13.6 %

7.4 %

2.1 %

1287

得 QALY )の差分で割り算することで得られる。例えば 4 価 HPV ワクチン接種と接種なし

CIN2

56.1 %

15.7 %

18.1 %

10.1 %

1288

とを⽐較した場合、費⽤の差分は 46,189 円、QALY の差分は 0.00648QALY となるため、

1289

1QALY 獲得あたりの ICER は 46,189 円÷0.00648=712 万円/QALY となる。

*HPV16 と低リスク型 HPV の移⾏確率のみを表⽰した。

1271

1290

接種なしを⽐較対照とした ICER は、4 価 HPV ワクチン接種が 712 万円/QALY、9 価

1272

HPV への感染リスクと、CIN3 の⼦宮頸がんの発症リスクは年齢によって変動する。こ

1291

HPV ワクチン接種が 420 万円/QALY となった。4 価 HPV ワクチンを⽐較対照とした 9 価

1273

れらの数値は年齢別の⼦宮頸がん累積罹患リスク・累積死亡リスク(151)の数値をもとに調

1292

HPV ワクチンの ICER は 228 万円/QALY であり、4 価 HPV ワクチン接種については⼀般

1274

整し、モデルに組み込んだ。

1293

的な費⽤対効果の基準値である 500 万円-600 万円/QALY を上回った。

1275

図 22 に、年齢別の累積罹患リスク・死亡リスクの調整結果を⽰す。

1276

1294
1295

57

100 万⼈あたりでみると、ワクチン導⼊による⼦宮頸がんの死亡数と罹患数減少は 4 価
HPV ワクチンで 40 ⼈・522 ⼈、9 価 HPV ワクチンで 104 ⼈・1,098 ⼈となる。
58