よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料4 がん対策推進基本計画中間評価報告書(令和4年6月) (48 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29457.html
出典情報 がん対策推進協議会(第86回 11/30)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

について検討を行い、整備指針に「当該医療圏において、地域の医療機関や在宅診
療所等の医療・介護従事者とがんに関する医療提供体制や社会的支援のあり方に
ついて情報を共有し、役割分担や支援等について議論する場を年1回以上設けるこ
と。」を新たに定めており、1拠点病院あたりの平均開催数(年間)は、5.5 回となって
おり、評価できるものとなっている。
一方で、がん治療前に、担当医からセカンドオピニオンについて話を受けたがん患
者の割合は、減少している。「話はなかった」と回答した人(65.1%)のうち、9.1%が自
分や家族からセカンドオピニオンについて尋ねており、患者や家族のニーズに対応で
きていないものと考えられる。

3031

1拠点病院あたりの地域連携推進のための
多施設合同会議の開催数

2019 年度
5.5 回

2018 年度
5.0 回

3032

がん治療前に、セカンドオピニオンに関する話を
受けたがん患者の割合(2025 の再掲)

2018 年度
34.9%

2014 年度
40.3%

②在宅緩和ケアについて
(進捗状況及び指標測定結果)
がん患者とその家族が、望んだ場所で、適切な医療や支援を利用しながら過ごす
ことができるよう、取組を進めている。拠点病院等において都道府県と連携し、二次
医療圏内の在宅療養支援診療所リストの作成や、在宅療養支援診療所の医師に対
する緩和ケアに関する知識・技術の研修を実施するとともに、地域緩和ケアネットワ
ーク構築事業で、関係施設間の連携・調整を行う「地域緩和ケア連携調整員」を育成
している(平成 28(2016)年度~令和元(2019)年度修了:延べ 307 チーム、959 名)。
在宅で亡くなったがん患者の満足度は、緩和ケア病棟で亡くなった方の満足度
(82.4%)に次いで割合が高かった。望んだ場所で過ごせたがん患者の割合は他の
疾患と比較すると最も高かったが、半数程度に留まり、一定の評価はできるものの更
なる改善に向けた取組が求められる。
3033

在宅で亡くなったがん患者の医療に対する満足度

2018 年度 78.8%

3034

望んだ場所で過ごせたがん患者の割合

2018 年度 47.7%

(がん対策推進協議会としてさらに推進が必要と考える事項)
「がんとの共生のあり方に関する検討会」や「がんの緩和ケアに係る部会」での議
論も踏まえ、セカンドオピニオンに関する情報提供や、患者の望む場所で過ごすこと
ができるような在宅を含めた地域における緩和ケア提供体制の検討、在宅緩和ケア
の一層の周知が必要である。
45