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参考資料3_第4期がん対策推進基本計画(令和5年3月) (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32589.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第10回 4/12)《厚生労働省》
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国は、緩和ケアチームにより提供されるケアの質の向上のため、専門的な緩和
ケアの質の評価等の方策について研究を行う。また、患者体験調査や遺族調査等
により、患者やその家族等に、適切な緩和ケアが提供されているかどうかを、引
き続き定期的かつ継続的に把握する。
国は、拠点病院等以外の医療機関における緩和ケアの充実に向けて、緩和ケア
提供体制の実態や課題等を把握するための調査及び研究を行う。また、拠点病院
等における治療が終了した後の患者が、望んだ場所で適切な治療やケアが受け
られるように、他院への転院や在宅医療への移行なども含め、終末期医療を受け
る場や療養場所の決定に至る意思決定及びこれらの場所における終末期医療の
実態等について研究を行い、適切な療養場所の提供や、治療やケアの質の向上に
ついて検討する。

(イ)緩和ケア研修会について
(現状・課題)
国は、がん医療に携わる全ての医療従事者が基本的な緩和ケアを正しく理解
し、知識、技術、態度を習得することで、緩和ケアが診断時から適切に提供され
ることを目指し、関係学会と連携し、緩和ケア研修会を実施してきた。平成 30
(2018)年度には、eラーニングを導入するとともに、対象疾患をがん以外に、
研修の対象者を医師以外の医療従事者に拡大し、研修会の内容にがん患者の家
族、遺族等に対するグリーフケア48を盛り込む等の見直しを行った。
緩和ケア研修会の修了者数は、令和3(2021)年度には、累計でおよそ 15 万
人に達し、着実に増加している。
(取り組むべき施策)
国は、がん医療に携わる全ての医療従事者が基本的な緩和ケアを実践し、その
知識や技能を維持・向上できるよう、緩和ケア研修会の更なる推進に努めるとと
もに、関係団体等と連携し、医療用麻薬の適正使用や、専門的な緩和ケアへのつ
なぎ方等の観点も踏まえ、緩和ケア研修会の学習内容や、フォローアップ研修等
について検討し、必要な見直しを行う。

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「グリーフケア」とは、大切な人を失い、残された家族等の身近な者が悲しみを癒やす過
程を支える取組をいう。また、
「ビリーブメントケア」ともいう。
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