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参考資料3_第4期がん対策推進基本計画(令和5年3月) (51 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32589.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第10回 4/12)《厚生労働省》
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討する。
国は、がん診断後の自殺対策を推進するため、がん患者の自殺リスクやその背
景等について実態把握を行い、必要な対応について検討する。

④ その他の社会的な問題について
(現状・課題)
がんの治療成績の向上に伴い、がん経験者は増加しており、就労支援、アピア
ランスケア、自殺対策に留まらない、がん患者・経験者のQOL向上に向けた取
組が求められる。
へき

がん患者における社会的な問題として、離島、僻地における通院、高額な医療
費の負担、患者やその家族等の離職・休職に伴う収入の減少等による経済的な課
題や、一定の周知はなされているものの障害年金等の制度が利用可能なことを
知らず、必要な支援につながっていない場合があること等が指摘されている。ま
た、障害があるがん患者については、がん診断の遅れや標準的治療への障壁があ
るなどの指摘がされているが、その詳細が把握できていないことや、対応が医療
機関ごとに異なることが課題である。
また、がんに対する「偏見」について、地域によっては、がんの罹患そのもの
が日常生活の大きな障壁となること、自身ががんであることを自由に話すこと
ができず、がん患者が社会から孤立してしまうことがあることが指摘されてい
る。
平成 30(2018)年度の患者体験調査によると、がん経験者のうち、周囲から不
要に気を遣われていると感じる割合は 12.3%、家族以外の周囲の人からがんに
対する偏見を感じると思う割合は 5.3%となっており66、がん診断後には、疎外
感や以前とは異なる特別な扱いを受けていると感じるがん患者がいる。
また、がんの治療後、日常生活に復帰して一定期間経過した後も、
「がん患者」
であったことで周囲から異なる扱いをされることがあるなど、本当の意味での
「がんの克服」について理解が不十分ではないかとの指摘もある。

66

「とてもそう思う」
「ある程度そう思う」
「ややそう思う」
「どちらともいえない」
「そう思
わない」のうち、
「とてもそう思う」
「ある程度そう思う」を選択した患者の割合。
46