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2013年05月14日(火)
[規制改革] 成長戦略取りまとめに向け議論整理、国際医療協力など柱に
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政府は5月14日に、産業競争力会議を開催した。この日は、これまでの検討事項を整理したほか、成長戦略策定に関連する諸会議の状況について報告を受けた。
会議では、安倍内閣が6月にもまとめる予定の新成長戦略の素案を検討している。そこでは、大きく(1)ニッポン産業再興プラン(2)戦略市場創造プラン(3)国際展開戦略―の3つの柱が打出されている。このうち(2)の戦略市場創造プランでは、「健康長寿」分野が取上げられ・・・
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2013年05月09日(木)
[規制改革] 医療のICT化推進に向け、規制改革会議のWGが議論開始
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内閣府は5月9日に、規制改革会議の下部組織である「健康・医療ワーキンググループ」を開催した。
このWGでは、医療や介護、ヘルスケアに関する規制改革を専門的に議論しており、これまでに「再生医療の推進」や「医療機器開発」を活性化させるための提言がなされている。この日は、医療のICT(IT)化について、委員からのプレゼンテーションを踏まえた議論が行われた。
プレゼンを行ったのは、金丸委員(フューチャーアーキ・・・
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2013年05月02日(木)
[不妊治療] 不妊治療に対する公費助成、対象年齢や給付内容の検討開始
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- 不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会(第1回 5/2)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 雇用均等・児童家庭局 母子保健課 カテゴリ: 医療制度改革
配偶者間の特定不妊治療(体外受精・顕微授精)については、費用が高額なため、公費による一部助成(不妊に悩む方への特定治療支援事業)が平成16年度より実施されている。
一方、昨今の結婚年齢の上昇等に伴い、特定不妊治療を受ける方の年齢が上昇していることなどを受け、「治療の成功度合いを考慮し、公費助成・・・
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2013年05月02日(木)
[規制改革] 全社会福祉法人の財務諸表、早急に公表するよう指導 厚労省
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内閣府は5月2日に、規制改革会議を開催した。
会議では、各種の規制について、下部組織(ワーキング・グループ)で詳細な検討を重ねている。この日は、各ワーキング・グループからの中間報告を整理したほか、保育に関する規制改革の一環として「社会福祉法人の経営情報を公開する」などの見解をまとめている。
社会福祉法人については、認可基準(厚生労働省通知)において、「法人の業務及び財務等に関する情報については、・・・
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2013年04月26日(金)
[不妊治療] 不妊治療助成への「年齢制限」報告書、政府見解ではない
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政府は4月26日に、「特定不妊治療費助成事業における助成対象者の制限に関する質問」に対する答弁書を公表した。
「生殖補助医療の現状からみた特定不妊治療助成のあり方」(平成25年3月、厚生労働省研究班による分担研究報告書:以下、報告書)によると、「特定不妊治療費助成事業について年齢制限を設ける場合は、医学的有効性および安全性の観点から39歳以下」とし、40歳以上については、その成功率・流産率を考慮すると「・・・
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2013年04月26日(金)
[社会保障] 「30年度に後発品60%」前倒し等、実効ある取組みを 財務省
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財務省は4月26日に、財政制度等審議会の「財政制度分科会」を開催した。この日は、「財政の持続可能性と国債市場」をテーマに有識者からヒアリングを行ったほか、社会保障について議論を行った。
我が国の財政状況を見ると、政府債務残高は平成25年度に1178兆円にのぼり、対GDP比で245%に達している。このため、我が国の国債の価値が下落し、ソブリン危機(国債危機)が生じるのではないかとの懸念もある。そこで、政府には「・・・
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2013年04月25日(木)
[規制改革] 20分未満の身体介護の要件撤廃する構造改革特区などを提案
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政府は4月25日に、「構造改革特区の第23次提案及び地域再生の第10次提案受付状況」を発表した。
医療・介護関係の特区提案を見ると、次のような項目が目立つ。
(1)「先進医療を中心とした混合診療における中立なポータルサイトの構築」(医師による無診察治療等について、一定の要件を満たしている場合には、インターネット上で先進医療のガイダンスやセカンドオピニオンの提供を可能とする)(東京都)(p1参照)
(2)・・・
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2013年04月23日(火)
[規制改革] 「現物給付」と同様の「直接支払」解禁方針撤回を 保団連
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- 公的医療保険の縮小につながる保険金の「直接支払」解禁方針の撤回を求める(4/23)《全国保険医団体連合会》
- 発信元:全国保険医団体連合会 カテゴリ: 医療制度改革
金融庁が4月4日に開催した、「保険商品・サービスの提供等の在り方に関するワーキング・グループ」において、現行の「償還払い」(医療を受けた後、保険金を請求する仕組み)に対し、現物給付に近い方法で財・サービスを提供する枠組みとして、保険金の「直接支払」を認める方針を表明した・・・
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2013年04月23日(火)
[規制改革] 地域医療に影響ない範囲で、医療法人の海外事業出資認可を検討
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政府は4月23日に、産業競争力会議を開催した。
この日は、6月取りまとめ予定の成長戦略において、重要な柱の1つとなる「健康長寿社会の実現」などについて議論を行った。
「健康長寿社会の実現」に向けては、これまでに、下部組織であるテーマ別会合の佐藤主査(みずほフィナンシャルグループ取締役社長、グループCEO)から「実現すべき事項」について報告(p181~p206参照)が行われたほか、安倍首相が下準備(薬事法改正・・・
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2013年04月22日(月)
[社会保障] 経済再生と財政健全化のため、社会保障改革で「財政の質」向上
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内閣府は4月22日に、経済財政諮問会議を開催した。
この日は「日本経済の再生」と「財政の健全化」に向けた道筋について、有識者議員からの意見発表をベースに議論を行った。
意見は、伊藤議員(東大大学院経済学研究科教授)、小林議員(三菱ケミカルホールディングス社長)、佐々木議員(東芝社長)、高橋議員(日本総研理事長)の4氏による共同発表である。
我が国の経済を再生させるために、現在、安倍内閣は大規模な・・・
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2013年04月22日(月)
[社会保障] 皆保険維持のため、高齢者の窓口負担など見直すべき 健保連
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健康保険組合連合会は4月22日に、「社会保障制度改革(医療・介護)に対する健保連の考え方」を発表した。これは、4月4日に開催された社会保障制度改革国民会議で述べた考え方を改めて示したもの。
そこでは、(1)被用者保険財政基盤の安定化(2)医療費の適正化(3)医療提供体制の効率化と重点化(4)保健事業と保険者機能の発揮(5)介護保険制度の見直し―の大きく5点について、改革の方向性を提示している。
(1)の保・・・
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2013年04月22日(月)
[社会保障] 医療・介護で議論整理、フリーアクセスの一部制限などを示唆
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政府は4月22日に、社会保障制度改革国民会議を開催した。この日は、医療・介護分野について、これまでの議論の整理を行っている。
まず、基本的な考え方としては、「いつでも、好きなところで、お金の心配をせずに、求める医療を受けることができる」医療から、「必要なときに、適切な医療を、適切な場所で、最小の費用で受ける」医療へと、大きく転換すべきことを提言している(p2参照)。我が国の医療の特徴の1つである・・・
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2013年04月19日(金)
[規制改革] 不妊治療保険、モラルリスク等の課題を踏まえて商品化を
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金融庁は4月19日に、「保険商品・サービスの提供等の在り方に関するワーキング・グループ」を開催した。この日は、不妊治療に関する保険サービスについて、改めて議論の整理を行っている。
不妊治療に関する保険サービスとは、全額自費である不妊治療を受けた場合に、給付金でその一部を補填しよう」という保険商品。
この点、会合では「一定の需要が見込まれる」こととあわせて、少子化対策の一助にもなるなど「社会的意義・・・
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2013年04月19日(金)
[医療改革] 日本版NIH創設し、あるべき「健康長寿社会」目指す 安倍首相
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安倍首相は4月19日に、成長戦略スピーチを行った。
安倍首相は、まず成長戦略の3つのキーワードとして、(1)挑戦:チャレンジ(2)海外展開:オープン(3)創造:イノベーション―を掲げた(p2参照)。
このうち(2)の「海外展開」については、TPP協定への交渉参加の決断に触れ、「医療システムなど幅広い分野で海外展開の動きを本格化させる」との意気込みを示した。そのうえで、医療分野で我が国は、年間2兆円の貿易・・・
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2013年04月19日(金)
[社会保障] 国民会議で遠藤氏「病床機能分化、まず次期診療報酬改定で対応」
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政府は4月19日に、社会保障制度改革国民会議を開催した。この日は、委員からのプレゼンテーションが行われたほか、日本医師会からもヒアリングを行った。
まず日医の意見を見てみよう(p255~p286参照)。そこでは、「かかりつけ医を中心とした、『切れ目のない医療・介護』の提供」が、患者の満足度を高め、効果的な医療に結びつくことを第一に強調。
そのうえで、医療提供体制の大きな課題の1つである「医師の地域・診療・・・
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2013年04月17日(水)
[規制改革] 再生医療での保険外併用療養活用、医療機器の銘柄別収載を提言
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内閣府は4月17日に、規制改革会議を開催した。この日は、国際先端テストなどについて議論したほか、下部組織である「健康・医療ワーキンググループ」から報告を受けた。
国際先端テストとは、我が国のさまざまな規制について、「諸外国と比較して必要性・合理性があるのか」を調査するもの(p116参照)。国際競争力を高めていくにあたり、不必要または不合理な規制の存在は大きな足かせとなってしまうためだ。
健康・医・・・
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2013年04月17日(水)
[規制改革] 病床規制撤廃し混合診療認める「医療特区」創設を 竹中教授
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政府は4月17日に、産業競争力会議を開催した。
この日の議題は、(1)安全・便利で経済的な次世代インフラ(2)科学技術イノベーション・ITの強化(3)立地競争力の強化―の大きく3点。
(1)の次世代インフラについて、岡議員(住友商事相談役)は、「高齢化が進む中では、街づくりにおいてICTを活用すべき」と提案。具体例として、「多量の医療・健康情報を収集・分析等してシニア世代の生活の質を高め、活力を引出せる環境・・・
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2013年04月15日(月)
[規制改革] 再生医療、評価療養とするにも安全性・有効性が重要 厚労相
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田村厚生労働大臣は4月15日の閣議後に記者会見し、鳥インフルエンザ、風しん、混合診療等についてコメントした。
まず、鳥インフルエンザに関しては、中国における感染状況などに触れたうえで、「WHO等々から情報を収集しながら、国民にしっかり伝えていく」とし、有事には即座に動けるよう万全の体制をとることを強調した(p1~p2参照)。
また、風しんについては、「自治体で補助助成の動きが拡がりつつあるが、国として・・・
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2013年04月12日(金)
[規制改革] TPP協定への交渉参加に向け、米国から事前の同意得る
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安倍内閣は4月12日に、「TPPに関する主要閣僚会議」を開催した。今回は、日米における事前協議の合意内容が報告されている。
TPP協定に向けた交渉に参加するためには、すでに協定に参加している国の同意が必要となる。今回、この事前の合意を得るために日米両国で協議が行われた。
その結果、次のような点を確認し、交渉参加に対する米国の同意を得ている(p2参照)(p3~p8参照)。
(1)日本が、他の交渉参加国とと・・・
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2013年04月04日(木)
[規制改革] 民間医療保険でも、保険金の医療機関への直接支払方式認可へ
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金融庁は4月4日に、「保険商品・サービスの提供等の在り方に関するワーキング・グループ」を開催した。
この会合では、新たな保険商品等の開発や販売ルールなどについて検討を行っており、今般、「現物給付型の民間医療保険」について議論の整理を行っている。
現在、民間の医療保険(生命保険と、定額給付型の第3分野保険)は、医療を受けた後に、保険金を請求する「償還払い」の仕組みがとられている。これに対し、公的医・・・
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2013年04月04日(木)
[社会保障] 薬価引下げの財源、診療報酬本体でなく国民に還元を 健保連
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政府は4月4日に、社会保障制度改革国民会議を開催した。この日は、保険者団体である(1)健康保険組合連合会(p26~p62参照)(2)全国健康保険協会(p63~p93参照)(3)国民健康保険中央会(p94~p107参照)(4)全国後期高齢者医療広域連合協議会(p108~p118参照)―からヒアリングを行った。
(1)の健保連は、主に大企業の従業員が加入する「健康保険組合(健保組合)」の集まりだ。健保連は、医療・介護保険制度・・・
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2013年04月02日(火)
[医療改革] 疾病予防等の取組みに具体的インセンティブ付与を 安倍首相
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政府は4月2日に、日本経済再生本部を開催した。
この日は、これまでに産業競争力会議で議論指摘された事項(p8~p11参照)を踏まえ、本部長である安倍首相から「当面の政策対応」について指示が行われた(p12~p14参照)。
指示内容は、大きく(1)雇用・少子化対策(2)人材育成(3)クリーンで経済的なエネルギー需給の実現(4)健康長寿社会の実現(5)産業の新陳代謝(6)国際先端テスト―の6項目。
このうち、(4・・・
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2013年03月29日(金)
[規制改革] 疾病に応じた自己負担割合設定も実施すべき 産業競争力会議
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政府は3月29日に、産業競争力会議を開催した。「健康長寿社会の実現」に向けたテーマ別会合の佐藤主査(みずほフィナンシャルグループ取締役社長、グループCEO)から報告が行われるなどした。
佐藤主査は、「健康長寿社会」を(1)国民が健やかに生活し、老いることができ、最先端の医療が低コストで受けられ、病気や怪我をしても良質な医療を受けて、すぐに社会復帰できる社会(2)国民の健康長寿が経済成長につながる社会―と・・・
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2013年03月28日(木)
[社会保障] 政治決定に影響与えるポスト国民会議を 経済同友会
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経済同友会は3月28日に、「社会保障制度改革国民会議」に向けての提言を行った。
提言は5章だてで、日本の現在の危機的財政状況に触れ、社会保障制度改革の論議が進まない理由として「バブル期と、人口構成比や経済環境も全く違っている。大局を捉える改革がなされていない」とコメント。くわえて国政選挙等における投票率の低さも指摘している(p1~p2参照)。
一方、社会保障制度改革国民会議の役割に関して、(1)早急・・・
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2013年03月27日(水)
[社会保障] 地域の実情に応じた医療提供体制と診療報酬体系を 四病協
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政府は3月27日に、社会保障制度改革国民会議を開催した。この日は、医療・介護を提供する団体からヒアリングを行った。
意見陳述に立ったのは、(1)四病院団体協議会(2)日本歯科医師会(3)日本薬剤師会(4)日本看護協会(5)全国老人福祉施設協議会(6)民間介護事業推進委員会―の6団体。日本医師会には、別途、意見を求めることになる。
(1)の四病協は、国民皆保険の堅持や病院の経営努力によって、我が国の医療は「・・・
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