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2013年05月23日(木)
[先進医療] 進行胃がんへの腹腔内温熱化学療法、十分な効果データ提示を
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厚生労働省は5月23日に、先進医療技術審査部会を開催した。この日は、(1)新規申請技術の評価(2)先進医療B等の取下げ―の大きく2点が議題となった。
(1)の新規に先進医療Bとして審議されている技術は、『進行胃癌に対する術中腹腔内温熱化学療法』の1件(p11~p34参照)。
これは、進行胃がん患者の腹腔内に抗がん剤を直接投与し、かつ加温状態(摂氏42~43度、30分間)とすることで、がんの腹膜転移を予防・治療する・・・
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2013年05月15日(水)
[介護保険] 地域ケア会議、地域包括支援センター等による主催を推奨
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厚生労働省は5月15日に、介護保険最新情報Vol.328を発出した。今回は、「地域支援事業の実施について」の一部改正に関する通知を掲載している。
地域支援事業とは、要介護・要支援認定を受けていない介護保険の第1号被保険者(65歳以上)に対して、介護予防を目的に実施される市町村の事業である。
事業内容は大きく、(1)介護予防・日常生活支援総合事業、包括的支援事業(介護予防や権利擁護など)、任意事業(介護給付費・・・
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2013年05月08日(水)
[介護保険] 定期巡回・随時対応サービス、25年3月末に232事業者で実施
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厚生労働省は5月8日に、平成25年3月末現在における「定期巡回・随時対応サービスの事業所数」を発表した。
定期巡回・随時対応サービスは、要介護度の重い高齢者の在宅生活を支えるため、日中、夜間を通じて訪問介護・看護を一体化して(一体型事業所)、または密接に連携して(連携型事業所)、定期巡回訪問と随時の対応を行うもの。平成24年4月から開始されている。
厚労省の調査によると、25年3月末にこのサービスを実施・・・
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2013年04月19日(金)
[医薬品等] 東北大学病院、群馬大学病院など5病院を新たに選定
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厚生労働省は4月19日に、臨床研究中核病院整備事業の公募結果を公表した。臨床研究中核病院とは、「国際水準の、質の高い臨床研究や、医師主導の治験を推進し、日本発の革新的な医薬品・医療機器を創出するための、複数病院のネットワークの拠点となる病院」のこと。
厚労省は平成24年度に、臨床研究に対する院内支援を強化した、北海道大学病院、千葉大学医学部附属病院、名古屋大学医学部附属病院、京都大学医学部附属病院、・・・
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2013年04月19日(金)
[高齢社会] 在宅医療・介護の連携を、ICTを活用して全国展開 総務省
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総務省は4月19日に、「ICT超高齢社会構想会議」の基本提言を公表した。
提言では、未曾有の高齢化が進行する中で生じるさまざまな課題について、ICTを用いたパラダイム転換によって解決策を導くことで、新たな社会モデルの構築を目指している(p1参照)。
そこでは、まず「スマートプラチナ社会」の実現を今後のミッションとして示している。これは、「シルバー」を越え、すべての世代がイノベーションの恩恵を受け、い・・・
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2013年04月18日(木)
[意見募集] 臨床研究使用を目的としたヒト幹細胞の調製等も指針の対象に
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厚生労働省は4月18日に、「『ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針』の全部改正」に関して意見募集を開始した。
ヒト幹細胞を用いた臨床研究を行うにあたっては、安全性・倫理性などの課題が少なくないために、『ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針』(平成18年7月策定)を遵守することが必要だ。ただし、その後の医学・医療の急速な進歩や、ヒト幹細胞の取扱いに関する社会的状況の変化を受け、今般、厚労省は指針の・・・
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2013年04月08日(月)
[再生医療] iPS細胞等用いた高リスクの再生医療、安全確保策を厚労相が確認
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厚生労働省は4月8日に、厚生科学審議会・科学技術部会の「再生医療の安全性確保と推進に関する専門委員会」を開催した。
この検討会では、iPS細胞等を活用した再生医療について、安全性を確保しながら実用化を進めるための方策を検討しており、今般、厚労省当局から報告書案が示された(p5~p27参照)。
報告書案は、(1)再生医療の安全性確保と推進のための枠組みの必要性・構築の目的(p8~p9参照)(2)対象範囲・定・・・
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2013年03月29日(金)
[介護保険] 地域包括支援センターの機能や構成などを明確化
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厚生労働省は4月2日に、介護保険最新情報Vol.325を公表した。今回は、3月29日付の厚労省通知「『地域包括支援センターの設置運営について』の一部改正について」を掲載している。
地域包括支援センターは、市区町村に設置される「地域住民の心身の健康の保持、および生活の安定のために必要な援助をする」組織。厚労省が進める地域包括ケアにおいて、各種サービス(医療、介護、保健、住宅、生活支援)の調整役としての機能が・・・
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2013年03月29日(金)
[介護保険] 介護職員初任者研修課程の実施に伴い、介護報酬関連通知を改正
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厚生労働省は3月29日に、介護保険最新情報Vol.324を公表した。今回は、同日付の「介護職員初任者研修課程の実施等に伴う告示及び通知の改正」に関する通知を掲載している。
介護保険制度改正の一環として、平成25年4月1日から、(1)介護職員初任者研修課程の実施(2)介護職員基礎研修課程と、訪問介護員に関する1級課程・2級課程の廃止―の2点が行われている。
これに伴い、関係する厚生労働省告示(p19~p21参照)と通知・・・
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2013年03月26日(火)
[先進医療] 北大病院等、ドラッグラグ解消に向け「最初の数例」免除
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厚生労働省は3月26日に、先進医療技術審査部会を開催した。この日は、(1)新規申請技術の評価(2)先進医療Bにおける「事前の数例の実績」の免除―などを議題とした。
新規に申請された技術は、次の2件。総評では、いずれも「条件付き適」とされている(p11参照)。
(i)特発性肺線維症の急性増悪患者に対する、「トレミキシンを用いた血液浄化療法」の有効性および安全性に関する探索的試験(p12~p35参照)
(ii)腎・・・
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2013年03月14日(木)
[医療連携] ICT活用し、医薬、医療・介護連携を進めることで医療の質が向上
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総務省は3月14日に、「医療ICTシンポジウム」を開催した。副題として「地域医療情報連携への期待と今後に向けた展望」を掲げたこのシンポでは、地域の医療・介護連携事業の状況が発表されている。
発表された演題は、(1)共通診察券(島根)(p3~p15参照)(2)医療・介護連携(広島)(p16~p24参照)(3)処方情報電子化・医薬連携(香川)(p25~p35参照)(4)在宅医療・介護連携(宮城、東京)(p36~p45参照)・・・
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2013年02月26日(火)
[先進医療] 難治性角結膜疾患への培養自家細胞移植、技術部会では総評「適」
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厚生労働省は2月26日に、先進医療技術審査部会を開催した。
この日の議題は、(1)新規申請技術の評価(2)先進医療の取下げ(3)先進医療Bのうち、1年間の実施件数がゼロ件である技術に係る医療機関への今後の対応方針―など。
新規に申請された技術は、次の3件。このうち、(i)と(iii)は総評で「適」とされたが、(ii)は継続審議となっている。
(i)スチーブンス・ジョンソン症候群などが原疾患である難治性角結膜疾患・・・
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2013年02月14日(木)
[介護保険] 地域包括ケアの要となる地域ケア会議、多職種で支援事例検討を
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厚生労働省は2月14日に、介護保険最新情報vol.315を発表した。今回は、同日付の事務連絡「『地域ケア会議』に関するQ&Aの送付について」を掲載している。
厚労省は、高齢かつ介護が必要な状態になっても、住み慣れた自宅等で暮らせるように、医療・福祉・住宅などのサービスを包括的に提供する「地域包括ケア」を推進している。
ただし、それぞれのサービスは独立しているため、調整役がいなければ円滑なサービス提供はおぼ・・・
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2013年02月12日(火)
[介護保険] 小規模多機能型居宅介護・複合型サービス等でも防火体制徹底を
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厚生労働省は2月12日に、介護保険最新情報vol.312を発表した。今回は、同日付の「小規模多機能型居宅介護及び複合型サービスにおける防火安全体制の徹底及び点検」に関する事務連絡を掲載している。
長崎県の認知症高齢者グループホームで火災が生じ、多数の入居者が死傷した事故を受け、厚労省当局より2月9日に、認知症高齢者グループホームにおける防火安全体制の徹底・点検を呼びかける事務連絡が発出されたところである。
・・・
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2013年02月07日(木)
[先進医療] T細胞白血病のインターフェロンα・ジドブジン併用、条件付き適
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厚生労働省は2月7日に、先進医療技術審査部会を開催した。
この日は、(1)新規申請技術の評価(2)平成24年度の定期報告―などが議題となった。
(1)の新規申請技術は、成人T細胞白血病・リンパ腫に対するインターフェロンα/ジドブジン併用療法の1件。この技術は、成人T細胞白血病等患者に対し、抗悪性腫瘍薬・抗ウイルス薬である「インターフェロンα」と、抗ウイルス薬である「ジドブジン」を組合わせて投与するもの。計・・・
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2013年02月06日(水)
[介護保険] 介護事業者の指定に係る権利利益、25年8月31日まで再延長
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- 東日本大震災の被害者の食品衛生法第52条第1項の許可等についての権利利益に係る満了日の延長に関する政令の一部を改正する政令の公布について(2/6)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 老健局 振興課 カテゴリ: 介護保険
震災によって、ある許可申請の届出期日に届出を行えず、許可が受けられないといったケースが生じている。このため、政府は許可申請の届出期日を延長するなどの特例措置を講じ、・・・
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2013年02月01日(金)
[意見募集] 定期巡回・随時対応サービス等も、情報公開の対象に
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厚生労働省は2月1日に、「介護保険法施行規則の一部を改正する省令(案)」について意見募集を開始した。
介護保険制度においては、介護サービス事業所や施設が、都道府県に運営情報などを報告し、その情報を公表することが求められている。これは、利用者やケアマネジャーが容易にかつ適切にサービス・事業所の選択を行えるようにするためだ。
平成24年の介護保険法等改正で、新たに(1)定期巡回・随時対応型訪問介護看護・・・
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2013年01月24日(木)
[医薬品等] 24年度補正予算成立後に、臨床研究中核病院の募集開始
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厚生労働省は1月24日に、「臨床研究中核病院事業説明会」を開催した。
臨床研究中核病院は、「日本発の革新的な医薬品・医療機器の創出等を目的に、国際水準の臨床研究や、医師主導の治験、市販後臨床研究等を行う病院」である。
我が国では、基礎研究は進んでいるものの(論文数では世界で第4位)、臨床研究では大きく遅れをとっている(論文数は世界で第25位)(p3~p4参照)。この原因としては、(1)「治験以外の臨床・・・
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2012年12月27日(木)
[介護保険] ケアマネ資質向上に向け、認知症やリハビリの研修を必修化
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厚生労働省は12月27日に、介護支援専門員(ケアマネジャー)の資質向上と今後のあり方に関する検討会を開催した。
この日は、中間とりまとめ(p3~p19参照)に向けた議論を行った。
介護保険においては、保健・医療・福祉サービスを総合的・効率的に提供するという「サービス提供者側の責務」と同時に、「利用者側の責務」として自らが有する能力の維持向上に努めることを規定している。この両者をつなぐ要となるのが介護・・・
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2012年12月27日(木)
[介護] 居宅サービス指定権限委譲に伴い、労働法規違反情報を市町村に提供
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厚生労働省は12月27日に、介護保険最新情報vol.305を発表した。今回は、同日付の「介護事業場に係る労働基準監督機関からの情報提供」に関する通知を掲載している(p2~p5参照)。
介護保険サービスを行う事業所においても、当然、労働関連法規(労働基準法など)を守らなければいけない。重大な労働関連法規違反がある場合には、労働基準監督機関から司法処分が下され、その情報が都道府県に伝達されている。
これは、介・・・
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2012年12月20日(木)
[医学研究] iPS細胞を利用した創薬研究、9機関に2.5億円ずつ整備費補助
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厚生労働省は12月20日に、iPS細胞を利用した創薬研究支援事業の公募結果を公表した。
iPS細胞研究については、本年のノーベル生理学賞受賞を契機に、再生医療に関する国際競争が激化してきている。同事業はこれを踏まえ、iPS細胞研究の促進を図るため、基盤整備を補助し、iPS細胞を利用した創薬のための開発環境整備を推進することを目的とするもの(p1参照)。
11月30日~12月6日までの期間で、全国の病院または研究機・・・
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2012年12月18日(火)
[先進医療] 早期乳がんへのラジオ波熱焼灼療法など先進医療に追加へ
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厚生労働省は12月18日に、先進医療技術審査部会を開催した。この日は、新規申請技術に関する評価などが議題となった。
評価対象となったのは、(1)肝硬変症に対する自己骨髄細胞投与療法(2)早期乳がんに対するラジオ波熱焼灼療法(3)食道癌根治的治療後の難治性良性狭窄に対する生分解性ステント留置術―の3技術。
(1)の技術は、「患者から採取した骨髄液を分離精製し、末梢静脈から2~3時間かけて投与する」というもの・・・
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2012年12月01日(土)
[介護保険] 定期巡回・随時対応サービス、10月末現在117事業所で実施
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厚生労働省は12月1日に、平成24年10月末現在における「定期巡回・随時対応サービスの事業所数」について発表した。
定期巡回・随時対応サービスは、要介護度が重くなっても住み慣れた居宅で生活を送れるように、食事時などにおける「定期的に巡回して行う介護サービス」と、夜間の急変時等に「随時、迅速に駆けつける介護サービス」を組合わせたもの。24年度の改正介護保険法で創設され、先の介護報酬改定では、高い単位数が設・・・
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2012年11月29日(木)
[医学研究] iPS細胞等保管体制整備事業、大阪大学等6機関を選定
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厚生労働省は11月29日に、iPS細胞等の臨床研究安全基盤整備支援事業の公募結果を公表した。
この事業は、移植に用いたiPS細胞等の移植後の検証が可能となるよう、臨床研究時のiPS細胞等を保管するための「ヒト幹細胞アーカイブ」の設置等を推進するもので、平成24年11月2日から14日まで公募を行った。
公募機関を対象に選定を行った結果、大阪大学、京都大学、熊本大学、国立成育医療研究センター、先端医療振興財団、東京女・・・
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2012年10月24日(水)
[先進医療] 先進医療の有効性・安全性などを慎重に審査する部会スタート
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厚生労働省は10月24日に、先進医療技術審査部会の初会合を開催した。
この部会は、先進医療ABを統一的に議論するために新設された「先進医療会議」の下部組織である。先進医療は、使用する機器や医薬品が薬事承認を受けているか否か、さらに有効性・安全性の程度に応じて、先進医療AとBに区分される(p12参照)(p55~p74参照)。このうち、使用機器等が薬事承認を受けていない、あるいは安全性が低い先進医療Bについて・・・
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