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2013年04月15日(月)
[がん研究] 今後の重点がん研究分野などの検討開始、今夏に意見とりまとめ
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- 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第1回 4/15)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 健康局 がん対策・健康増進課 カテゴリ: 医学・薬学
がんは、我が国の死因第1位を独走しており、国をあげた対策がとられている。たとえば、平成24年6月に閣議決定された「がん対策推進基本計画」(24~28年度が対象期間)では、(1)がん医療の充実と人材育成(2)早期からの緩和ケア推進(3)がん登録の推進(4)小児がん対策の充実―などに重点的に取組む方針が明確にされている・・・
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2013年04月12日(金)
[がん治療] 重粒子線がん治療、医療保険適用の見通し等は現時点で不明
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政府は4月12日に、「重粒子線がん治療に関する質問」に対する答弁書を公表した。
がんは、昭和56年より現在まで、日本における死因の第1位を占めている。今般、放射線医学総合研究所(以下、放医研)が、世界初の医療用重粒子線がん治療装置(HIMAC)を研究・開発し、治療において成果を上げている。この重粒子線がん治療は、身体的負担が少なく、確実にがん病巣を破壊できる治療法として期待されている。しかし、施設整備に多・・・
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2013年04月12日(金)
[医療安全]イレッサ訴訟上告棄却、国とメーカーの責任否定は遺憾 保団連
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- イレッサ訴訟 最高裁判決について(4/12)《全国保険医団体連合会》
- 発信元:全国保険医団体連合会 カテゴリ: 医薬品・医療機器
イレッサ(一般名:ゲフィチニブ)は、手術不能または再発の非小細胞肺がん治療薬として、2002年に承認、販売開始された。販売開始後、添付文書で頻度不明とされていた副作用の間質性肺炎で、これまでに860人を超える死者がでている。
このため、イレッサの副作用で間質性肺炎を起こした患者および遺族が、平成16年に、(1)有効性・・・
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2013年04月10日(水)
[診療報酬] 後発品促進ロードマップ、中医協委員は品質情報の公開求める
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厚生労働省は4月10日に、中医協総会を開催した。この日は、入院医療等の調査項目について議論したほか、(1)後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ(2)平成24年度診療報酬改定結果検証に係る調査(在宅歯科医療)の結果速報-などについて報告を受けた。
「入院医療等の調査」とは、下部組織である「入院医療等の調査・評価分科会」で行っているもの。24年度改定後の影響や、医療機関の動向、26年度改定に向け・・・
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2013年04月10日(水)
[診療報酬] 費用対効果評価、我が国では保険償還価格設定への活用が妥当か
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厚生労働省は4月10日に、中医協の費用対効果評価専門部会を開催した。
この日は、費用対効果評価の「具体的な評価の活用手法」について、福田参考人(国立保健医療科学院上席主任研究官)からのレクチャーを踏まえて、議論を行った。
福田参考人は、諸外国における費用対効果評価の具体的活用方法について紹介している。紹介されたのは、(1)スウェーデン(2)オーストラリア(3)イギリス(4)フランス(5)ドイツ(6)オ・・・
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2013年04月08日(月)
[再生医療] iPS細胞等用いた高リスクの再生医療、安全確保策を厚労相が確認
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厚生労働省は4月8日に、厚生科学審議会・科学技術部会の「再生医療の安全性確保と推進に関する専門委員会」を開催した。
この検討会では、iPS細胞等を活用した再生医療について、安全性を確保しながら実用化を進めるための方策を検討しており、今般、厚労省当局から報告書案が示された(p5~p27参照)。
報告書案は、(1)再生医療の安全性確保と推進のための枠組みの必要性・構築の目的(p8~p9参照)(2)対象範囲・定・・・
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2013年04月05日(金)
[がん対策] 女子医大東医療センター等をがん診療協力病院に認定 東京都
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東京都は4月5日に、「東京都(部位名)がん診療連携協力病院」を認定したと発表した。
がん医療については、国が「都道府県がん診療連携拠点病院」(51病院、平成24年4月1日現在)と「地域がん診療連携拠点病院」(344病院、同)を指定し、全国どこでも質の高い治療を受けられる体制に向けて整備を進めている。
もっとも、自治体によっては、国の定める拠点病院に劣らない機能を持った病院を、がん治療の中核的な病院に指定・・・
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2013年04月03日(水)
[予防接種] 子宮頸がん予防ワクチン、正しい知識普及と適正接種推進が重要
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- 子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)適正接種の促進に関する考え方(4/3)《子宮頸がん征圧をめざす専門家会議》
- 発信元:子宮頸がん征圧をめざす専門家会議 カテゴリ: 保健・健康
日本において、子宮頸がんは女性特有のがんとしては、乳がんに次いで罹患率が高く、とくに20~30代のがんでは第1位となっている。また、毎年約1万5000人の女性が新たに罹患し、約3500人が死亡するという深刻な状況である。
こうした状況に対し、平成25年4月から施行される改正予防・・・
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2013年04月02日(火)
[予防接種] 附帯決議踏まえ、水痘等4ワクチン定期接種化を強く要望 日医
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日本医師会は4月2日の定例記者会見で、3月21日に「7ワクチンの定期接種化に関する要望」書を田村厚生労働大臣に提出したことを報告した。
厚生科学審議会・感染症分科会の予防接種部会は、24年5月23日に「予防接種制度の見直しについて(第2次提言)」をまとめた。提言では、子宮頸がん予防、ヒブ、小児用肺炎球菌、水痘、おたふくかぜ、成人用肺炎球菌、B型肝炎の7ワクチンについて、医学・科学的観点から広く接種を推進する・・・
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2013年04月01日(月)
[病院] 駒込病院はがん医療の強化、墨東病院は周産期医療強化を 東京都
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東京都は4月1日に、都立病院改革推進プランを公表した。
これまでにも、都は「医療機能の集約とネットワークの充実強化」と「患者中心の医療」を目指し、都立病院改革に取組んでいる(たとえば、平成13年の都立病院改革マスタープランなど)。その流れを汲み、今般、急速に進行する少子高齢化などを踏まえ、25~29年度を計画期間とする「都立病院改革推進プラン」を策定するに至ったものだ。なお、プラン策定の背景には医療計・・・
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2013年03月30日(土)
[予防接種] Hib、小児肺炎球菌、HPVワクチンを25年4月から定期接種に
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厚生労働省は3月30日に、「予防接種法の一部を改正する法律」の施行等に関する通知を発出した。
同日に改正予防接種法等が公布され、(1)Hib感染症(2)小児の肺炎球菌感染症(3)ヒトパピローマ(子宮頸がん)ウイルス感染症―を定期予防接種の対象とすることとなった。25年4月1日に施行されている(p1~p12参照)。
通知では、改正政令(予防接種法施行令)で、(1)のHibと(2)の小児肺炎球菌の定期予防接種対象者は「・・・
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2013年03月29日(金)
[診療報酬] PETとMRIの複合撮影、悪性腫瘍診断等の場合のみ点数算定可能
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厚生労働省は3月29日に、「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」等の一部改正に関する通知を発出した。
今回は、(1)診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について(平成24年3月5日付、保医発0305第1号)(p2~p3参照)(p11~p13参照)(2)特定保険医療材料の材料価格算定に関する留意事項について(24年3月5日付、保医発0305第5号)(p4~p6参照)(p14~p20参照)(3)・・・
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2013年03月29日(金)
[がん対策] がん患者のQOL指標策定に向け、患者満足度などをパイロット調査
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- がん対策推進協議会(第38回 3/29)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 健康局 がん対策・健康増進課 カテゴリ: 医療提供体制
この日は、(1)患者のQOL評価指標(2)相談支援(ピアサポートを含む)―などについて議論した。
(1)の「患者のQOL」評価にあたっては、厚労省当局から(i)治療決定に対する納得(ii)治療提供者に対する信頼(iii)治療関連QOL(iv)退院時の満足度―の4項目を把握することを目的とした指標を検討してはどうかとの提案が行われた(p15~p17参照)。これらは、が・・・
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2013年03月29日(金)
[規制改革] 疾病に応じた自己負担割合設定も実施すべき 産業競争力会議
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政府は3月29日に、産業競争力会議を開催した。「健康長寿社会の実現」に向けたテーマ別会合の佐藤主査(みずほフィナンシャルグループ取締役社長、グループCEO)から報告が行われるなどした。
佐藤主査は、「健康長寿社会」を(1)国民が健やかに生活し、老いることができ、最先端の医療が低コストで受けられ、病気や怪我をしても良質な医療を受けて、すぐに社会復帰できる社会(2)国民の健康長寿が経済成長につながる社会―と・・・
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2013年03月26日(火)
[先進医療] 北大病院等、ドラッグラグ解消に向け「最初の数例」免除
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厚生労働省は3月26日に、先進医療技術審査部会を開催した。この日は、(1)新規申請技術の評価(2)先進医療Bにおける「事前の数例の実績」の免除―などを議題とした。
新規に申請された技術は、次の2件。総評では、いずれも「条件付き適」とされている(p11参照)。
(i)特発性肺線維症の急性増悪患者に対する、「トレミキシンを用いた血液浄化療法」の有効性および安全性に関する探索的試験(p12~p35参照)
(ii)腎・・・
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2013年03月22日(金)
[地域医療] 地域医療再生計画の評価、医療連携に関し有識者から厳しい指摘
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厚生労働省は3月22日に、「地域医療再生計画に係る有識者会議」を開催した。この日は、各都道府県の地域医療再生計画について評価を行ったほか、現地調査などを議題とした。
まず、地域医療再生計画の評価については、「都道府県の自己評価」と「有識者会議の評価」が比較されている(p3~p17参照)。
自己評価では「A評価16件、B評価31件」であったが、有識者による厳しい視点で見ると「A評価9件、B評価38件」という状況・・・
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2013年03月18日(月)
[がん対策] 病院選択で「専門的治療提供する機器・施設」重視の声が65.5%
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内閣府は3月18日に、がん対策に関する世論調査(平成25年1月調査)の結果を公表した。
調査は、がん対策に関する国民の意識を把握し、今後の施策の参考にするために行われたもの。
調査項目は、(1)がんに対する印象・認識(2)予防・早期発見(3)治療法および病院等に関する情報源(4)緩和ケア(5)がん患者と社会とのつながり(6)がん登録(7)臨床試験(8)がん対策に関する政府への要望―の8つ。全国の20歳以上の3000・・・
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2013年03月15日(金)
[患者] 昭和59年に比べ、平成23年には糖尿病は2倍、高脂血症は15倍に増加
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厚生労働省は3月14日に、平成23年の患者調査(傷病分類編)を発表した。
患者調査は、医療機関を利用する患者の傷病等の状況を明らかにするもので、3年に1度行われている。平成23年調査について、概況版は昨冬(24年11月27日)に既に公表されており、今般は傷病別の患者数を詳細に推計したうえで、経年比較を行っている。
ちなみに『患者数』は、「調査日(調査年10月の指定された日)当日に、医療機関を受診した患者数」の・・・
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2013年03月13日(水)
[診療報酬] 急性期医療の平均在院日数短縮のために、病床機能分化が重要
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厚生労働省は3月13日に、中医協総会を開催した。この日は、入院医療について総括的な議論を行ったほか、(1)被災地における特例措置(2)医療機器の保険適用(3)先進医療―などについて承認した。
入院医療については、これまでの外来医療(1月23日)、在宅医療(2月13日)に続き、改定論議本格化前の自由討議が行われた。
社会保障・税一体改革においては、入院医療の機能分化が最重要課題の1つにあげられている。そこで・・・
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2013年03月11日(月)
[緩和ケア] がん拠点病院では、緩和ケアチームによる専門緩和ケア等提供を
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- 緩和ケア推進検討会(第9回 3/11)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 健康局 がん対策・健康増進課 カテゴリ: 医療提供体制
(1)の「拠点病院に求められる緩和ケア提供体制」については、厚労省当局から「とりまとめ案」が提示された(p4~p9参照)。「とりまとめ案」では、がん診療連携拠点病院が次のような緩和ケア提供体制を持つことを求めている。
(i)患者等の心情に配慮した意・・・
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2013年03月08日(金)
[規制改革] 半年以内にすべての一般用薬ネット販売認めよ 規制改革会議
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内閣府は3月8日に、規制改革会議を開催した。この日は、(1)一般用医薬品のネット等販売規制(2)ワーキンググループの検討項目―が議題となった。
(1)の一般用医薬品ネット等販売については、規制改革会議の見解が提示された。
そこでは、半年以内に(i)ネット等ですべての一般用医薬品の販売を可能とする(ii)ネット等販売においては、業界の自主的ガイドラインも踏まえて、安全性を適切に確保する仕組みを設ける―こと・・・
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2013年03月04日(月)
[小児医療] 病気療養児への教育・学習環境整備を求める通達 文部科学省
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文部科学省は3月4日に、「病気療養児に対する教育の充実」に関して通知を発出した。
厚生労働省では、小児がん医療を充実するために、全国で15の「小児がん拠点病院」を指定した(p4参照)。そこでは、がん医療の充実はもとより、対象患者が「小児」であるという点を重視し、教育・学習環境や保護者等の宿泊施設なども整備することが求められている。
このほかにも、小児医療を充実させるとともに、病気で療養する小児に・・・
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2013年02月28日(木)
[生命表] 最も平均寿命が長いのは、男女ともに長野県 都道府県別生命表
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厚生労働省は2月28日に、平成22年の「都道府県別生命表の概況」を発表した。都道府県別生命表は5年ごとに作成されており、今回が10回目(前回は平成17年)(p1参照)。
全国の平均寿命(ゼロ歳時の平均余命)は、男性79.59年、女性86.35年。都道府県別に見ると、男性では(1)長野の80.88年(2)滋賀の80.58年(3)福井の80.47年、女性では(i)長野の87.18年(ii)島根の87.07年(iii)沖縄の87.02年―が上位に来ている<・・・
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2013年02月27日(水)
[診療報酬] 後発品使用割合、24年4月から急上昇し、24年8月は29.4%
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厚生労働省は2月27日に、中医協総会を開催した。
本日の議題は多岐にわたり、以下のとおりである。
(1)新たな医療機器の保険適用(p3~p9参照)
(2)平成24年度DPC評価分科会における特別調査(p10~p23参照)
(3)26年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価・再評価に係る評価方法(p24~p42参照)
(4)在宅自己注射(p43~p47参照)
(5)最近の医療費の動向(p48~p65参照)
(6)医療経済実態調査&l・・・
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2013年02月27日(水)
[薬価] 現状施策では、後発品置き換え率の新目標達成までに7年超かかる
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厚生労働省は2月27日に、中医協の薬価専門部会を開催した。
この日は、(1)新薬の薬価における欧州との比較(2)後発品置き換え率の推計―の2点が議題となった。
(1)は、新薬の薬価を設定する際に、外国価格との調整を行うが、欧州の医薬品価格がどのように分布しているのか、という問題意識への回答という位置づけだ。
厚労省当局は、3ヵ国以上で公定価格が設定された、よく使用される(汎用)医薬品67品目を対象に、・・・
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