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参考資料4 がん検診Shared Decision Making(SDM)運用マニュアル2022年度版 (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34640.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第39回 8/9)《厚生労働省》
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提供されている。推奨グレード D や I ステートメントなど現状では実施できない方法については、
積極的な SDM ではなく、必要に応じて議論ができるように準備することを提案している。一方、科
学的根拠が明確であり、多くの人が受けるべき推奨グレード A と B については、対象となる方法の
利益・不利益、他の選択肢を伝えるとともに、患者(受診者)の理解度や価値観の確認が必要とし
ている。SDM は選択肢が複数存在する場合に限定して行われるわけではなく、推奨される方法の
利益・不利益を正しく伝え、判断を支援することにある。選択肢には「受診しない」という判断も含ま
れることから、基本的に選択肢のない推奨は存在しない。受診をためらう場合には、理解度を確か
めた上で議論の期間を設けることが追加されている。最も対応が問題となるのは、一部の対象者に
条件付きで推奨するグレード C である。推奨グレード C は利益・不利益の差が小さいことから対象
が限定され、選択する・しないの両者が存在する。その最たる例が PSA 検診であり、その場合には、
検診の利益・不利益バランスを定量的に評価できるファクトシートが用いられる。
表 5. 5A Framework
5A Framework
ASSESS

評価

内容
・患者(受診者)の必要としている健康改善(緊急の対応が必要か、予防対策は利⽤できるか)
・意思決定においてどのような役割を努めたいか
・科学的根拠に基づき推奨されている予防対策

ADVISE

助⾔

・代替案となりうる予防対策(科学的根拠がない、あるいは不明な予防対策)
・科学的根拠に基づく情報(利益・不利益、代替案、不確実性)
・適切な根拠があれば勧める

AGREE

同意

ASSIST

⽀援

ARRANGE 調整

・患者(受診者)の価値観を明らかにする
・次のアクションを決める
・サービスを提供する
・経過観察
・将来のプランをたてる

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