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資料3 安定供給等の企業情報の可視化、少量多品目構造の解消(1) (34 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34767.html
出典情報 後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会(第2回 8/21)《厚生労働省》
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医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会報告書
第2章 後発医薬品関係抜粋
(上市に当たって十分な製造能力等を求める仕組みの構築)


第1章でも述べたように、これまで後発品の使用促進を進める中で、共同開発が導入されたことに伴い、必ず
しも十分な製造能力を確保できない多くの企業が新規品目を上市し、激しい価格競争による薬価の引下げや、先
発品の特許切れに伴う更なる品目の増加を招いてきた。しかも、一部の企業においては、一定期間後には市場か
ら撤退しているという実態も把握されたところである。



このような実態が結果として、後発品の不安定供給につながったという経緯を踏まえ、特にこれまでのような
大きな市場拡大が見込まれない中にあっては、新規品目の上市に当たって、十分な製造能力を確保していること
や継続的な供給計画を有しているといった安定供給を担保するための一定の要件を求め、これらの要件を満たさ
ない企業は結果として市場参入することができなくなる仕組みを検討すべきである。

(品目数の適正化・業界再編に向けた取組)


以上の取組に併せて、少量多品目生産といった構造的課題を解消し、企業における品目ごとの生産能力を高め
る観点から、業界再編も視野に入れつつ、品目数の適正化や、適正規模への生産能力の強化を進めることが必要
である。



こうした観点から薬価の在り方を検討するとともに、他産業での業界再編に向けた取組も参考にしつつ、例え
ば、品目数の適正化に併せた製造ラインの増設等への支援や税制上の優遇措置を検討するなど、政府において、
ロードマップを策定した上で、期限を設けて集中的な取組を行うべきである。

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