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別紙1○【先進医療合同会議】先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について (2 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00053.html |
出典情報 | 先進医療合同会議(第124回先進医療会議、第152回先進医療技術審査部会 9/7)《厚生労働省》 |
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【実施体制の評価】 評価者:
上村(尚)
1.実施責任医師等の体制
適
・
不適
2.実施医療機関の体制
適
・
不適
3.医療技術の有用性等
適
・
不適
コメント欄:(「不適」とした場合には必ず記載ください。)
先行する臨床研究の結果から、一定の有用性が十分期待できる医療技術である
と考える。一方で、対象疾患の特殊性もあって、本試験は限られた患者数での単群
試験として計画され、有効性についてはヒストリカルデータとの比較が予定され
ている。
引用されているプラセボを使用したヒストリカルデータでの奏功率 20.5%(点推
定)を元にして、本試験での奏功率閾値が 21%に設定されている。ヒストリカル
データも N が小さいため、その奏功率の信頼区間には大きな幅が存在する。申請
者によると、Clopper-Pearson 法での 90%信頼区間の上限は 33.9%となり、仮に
33.9%を閾値寛解率として採用し、期待寛解率 40%として試験を設計すると約 400
症例が必要となる。
(一方で、コクランライブラリによるシステマティックレビュ
ーにおけるランダム効果モデルでのプラセボ寛解率は 12%(95%信頼区間: 915%)であり、閾値寛解率 21%の妥当性は支持できる。)
今回の研究において 21%の閾値を用いることで有効性を探索的に評価するという
目的は達成すると考えるが、ヒストリカルコントロールの考え方(取り方)によっ
て、厳密な意味での優越性を検証したことにはならないことを理解しておく必要
がある。
私見であるが、このまま小規模かつ探索的な先進医療として本試験を実施した
としても、その後に検証的な治験へ移行しないことには承認申請へは至らないこ
とを危惧している。本試験を実施しながらアダプティブなデザインに変更し、N を
大幅に増やすことで長期的な有効性における優越性および安全性を検証できるよ
うすることも検討可能かもしれない。いずれにしても承認申請に耐えられる有効
性評価へ速やかに移行できるような開発戦略が必要であろう。
実施条件欄:(修正すれば適としてよいものは、その内容を記載ください。)
2
上村(尚)
1.実施責任医師等の体制
適
・
不適
2.実施医療機関の体制
適
・
不適
3.医療技術の有用性等
適
・
不適
コメント欄:(「不適」とした場合には必ず記載ください。)
先行する臨床研究の結果から、一定の有用性が十分期待できる医療技術である
と考える。一方で、対象疾患の特殊性もあって、本試験は限られた患者数での単群
試験として計画され、有効性についてはヒストリカルデータとの比較が予定され
ている。
引用されているプラセボを使用したヒストリカルデータでの奏功率 20.5%(点推
定)を元にして、本試験での奏功率閾値が 21%に設定されている。ヒストリカル
データも N が小さいため、その奏功率の信頼区間には大きな幅が存在する。申請
者によると、Clopper-Pearson 法での 90%信頼区間の上限は 33.9%となり、仮に
33.9%を閾値寛解率として採用し、期待寛解率 40%として試験を設計すると約 400
症例が必要となる。
(一方で、コクランライブラリによるシステマティックレビュ
ーにおけるランダム効果モデルでのプラセボ寛解率は 12%(95%信頼区間: 915%)であり、閾値寛解率 21%の妥当性は支持できる。)
今回の研究において 21%の閾値を用いることで有効性を探索的に評価するという
目的は達成すると考えるが、ヒストリカルコントロールの考え方(取り方)によっ
て、厳密な意味での優越性を検証したことにはならないことを理解しておく必要
がある。
私見であるが、このまま小規模かつ探索的な先進医療として本試験を実施した
としても、その後に検証的な治験へ移行しないことには承認申請へは至らないこ
とを危惧している。本試験を実施しながらアダプティブなデザインに変更し、N を
大幅に増やすことで長期的な有効性における優越性および安全性を検証できるよ
うすることも検討可能かもしれない。いずれにしても承認申請に耐えられる有効
性評価へ速やかに移行できるような開発戦略が必要であろう。
実施条件欄:(修正すれば適としてよいものは、その内容を記載ください。)
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